他のメディアでも大きく報じられていますが、12日開かれたアラブ連盟会合はシリアの資格凍結を決定しました。
オバマ大統領は早速この決定を歓迎したとのことですが、確か昨日このブログでは連盟事務次長の凍結はないだろうととの内話をお伝えしたところ(流石・・と自分で言うのも変ですが・・他の筋からの情報とは正反対の話ですから、閣僚会議は別な決定をする可能性はあるとは付言しておきました)。
一応事務次長の話ですから、無視できないと言うことでしたが、議長がカタールの首相であることを考えれば、凍結という結果は予測できたはずのところで、どうして会議の直前に次長がこのような発言をしたかが問題です。
おそらくこの辺にアラブ連盟の問題が潜んでいると思います。おそらく次長はシリアよりの国からの人物で、凍結反対を自ら働きかけて来て、このような発言で決定を左右したいと考えた、と言うところかと思います。通常の組織なら、このような人物には相当の制裁があるはずですが、多分おとがめなしと言うことになるのではないかと思います。
それから決定に対する反対がイエメンとレバノンでしたが、レバノンはシリアの衛星国・・特にミカティ内閣は親シリア政府・・ですが、イエメンの反対というのは正しくアラブの中の生き残り独裁者同盟であることを物語っています。
イラクの棄権は両側にシリアとその親分のイランに挟まれたイラクの苦渋の選択でしょう

それはともかく12日付のal jazeerah net の記事から連盟の決定を列挙すると
・16日までにシリア政府がアラブ連盟との合意を実行しない場合シリアのアラブ連盟及びその関連機関における活動を凍結する(要するに16日までの猶予を与えたということ)
・アラブ諸国は駐シリアの大使を引き揚げる(但し実施は主権事項としているので、イエメン、レバノン、アルジェリア、イラク等は実行しないと思われる)
・アラブ連盟としてシリアの国民評議会の承認(いかなる性質の承認かは不明)を考慮する。シリアの反政府諸派に3日以内に連盟事務所での会合を呼び掛ける(反政府内の対立を考慮したものと思う)
・市民の保護のために総てのアラブ機関と連絡を取る。それで不十分な場合には国連を含む国際機関を事務局長が接触して協議する(アラブ機関が実際には無力なことは明らかですから、これで事態は国連に持ち込まれることになりそうですが、安保理ではロシアと中国が制裁、非難等に強硬に反対しているので、成り行きが注目されます。また既に決議案等作成している英独等の欧州諸国は張り切るでしょうね)
・シリア軍に関与しないように呼びかける
・シリアに対する政治的、経済的制裁の署名した(内容は不明。また署名したとの意味も不明)

決定の内容は以上で、シリア政府代表(常駐代表、外相は欠席)は、この決定は違法であると非難したとのことです。
アラブ諸国の内部では、今回も(と言うことはリビアに引き続き)カタール、サウディ等の湾岸諸国がイニシアティブをとったのではないか、と推測されますが、勿論飽く迄も推測です。
http://www.aljazeera.net/NR/exeres/EAC08108-0351-4BA4-BFBE-6A44E8BC2700.htm?GoogleStatID=1