シリアではサウディ、カタール、トルコの大使館が一部群衆に襲われ(政権反対の平和的デモでも武力で鎮圧しているシリアで、このようなデモが自由にできるはずもなく、官制のやらせデモ以外ではあり得ませんが)、サウディ外務省はシリア政府の責任だと厳しく非難しましたが、シリア情勢に関する若干の外部の反応、13日または14日付のal qods al arabi netの記事から取りまとめてみたところ次の通りです。
それにしても仏の名誉領事館まで襲われる(名誉領事と言うのは通常派遣国の正規の領事ではなく、受け入れ国の実業家等が若干の業務を行っている、正に名誉的な存在です)と言うのは、一連の外国公館に対する襲撃が自発的なものどころか、バース党の指令による計画的な犯行であることを如実に物語っていると思います。

・仏外務省は13日、仏のラタキア及びアレッポの名誉領事館が襲われた件に関して、在仏シリア大使を招致したと発表した。
同省は、12日夕刻及び13日夕刻のこれら領事館に対する攻撃は良く組織された者で、治安部隊は保護のため全く動こうとしなかったとして、シリア政府を厳しく非難した。
・シリア・オリンピック委員会はカタールのドーハで開かれるアラブ競技会(アジア競技会のアラブ版)をボイコットすると発表した。
・トルコ政府はその大使館が襲われたことに鑑み、シリア駐在のトルコ外交官の家族を引き上げると発表した。大使は残る由。
トルコ大使館とラタキアの総領事館は群衆に取り囲まれてビンなどを投げつけられ、物的損害を被った由。
・GCC事務局長はサウディ及びカタール大使館に対する襲撃を非難した。
・エジプト外相はエジプトとしては如何なる名目であれ、外国のシリア干渉には反対であると表明した(どうも、エジプト外相も、昔流のアラブ政治の伝統から抜け出していないようで、自らも参加した連盟の決定が、シリア問題について必要が生じれば、国連はじめ国際機関の関与を要請するとなっているのに、このような発言をしているということは、エジプトが現在アラブ諸国のなかで指導的役割を果たせず、昔流のスローガンを唱えるしかないことを反映いしていると思います)
・アルジェリアの外務省は、同国はシリアから大使を引き揚げにことを確認した(同外務省はその根拠として、アラブ連盟の決定の実行は主権国家に任されているとしていますが、リビア問題やシリア問題で、他のアラブ諸国との立場の違いを益々明確にしているアルジェリアの立場を示していると思います)

http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest/data/2011-11-13-14-21-01.htm
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2011-11-13-14-52-49.htm
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2011-11-13-13-22-21.htm
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2011-11-13-12-27-41.htm
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2011-11-13-08-11-50.htm
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2011-11-13-06-03-08.htm