シリアについては15日のメディアはいずれもヨルダンのアブダッラ国王がアサド大統領の辞任を求めたと大きく報じています(これはBBCとのインタビューで、もし自分が彼の立場にあったら辞任しているであろう、と述べたもので、メディアはアラブ首脳で最初のアサド辞任を口にしたと報じている)。
こえれまでヨルダンも。アサド政権に対して批判的な発言はあっても、GCCの国等に比して、どちらかと言えば厳しい立場の表明を謹んでいる感じを受けていた(背景としては何しろシリアの隣国で、ダマスカスとアンマンも車でせいぜい30分と言う距離にあり、種々の緊密な関係があるからと考えていた)ので、この突然?の発言に若干驚いています。
ヨルダンは英国とも伝統的な関係にあり、最近はサウディともきわめて良好な関係にある(GCCへの参加交渉が始まっている)のでその辺とも打ち合わせたうえでの発言とも思われるし、あそこの情報機関は極めて優秀なので、何か特別の情報でもつかんでいる可能性もあるし、これ以上シリア情勢の悪化が長引くとヨルダンの民主化運動にも影響を与える可能性があると考えたか、のいずれか、またはその組み合わせかと思いますが、今のところ詳しい事情は不明です。
その他14日付のal jazeerah net の記事は、若干のシリアに関する国際的動きを報じていますので、とりまとめると次の通りです。

・アラブ連盟事務局長はシリア外相から、アラブ首脳会議の開催を求める書簡を受け取ったので、加盟国に回覧したが、開催には15カ国(3分の2)の賛成が必要であると語った(昨日だったかはこの辺の手続きに無知で、間違った情報を書いたと思います)。
・同事務局長は、人権、救援等に関するアラブ団体との会談後、アラブ団体代表、メディア、軍人からなる500名の監視団をシリアに派遣することに合意したと語ったが、その派遣の時期、態様等については16日のラバトの外相会議で協議すると語った。
・他方、トルコ外相は議会でアサド政権は信用できないとのべるとともに、中東で民衆の要求にこたられない政府は退陣すべきだとしてアサドん退陣を求めた。
同外相はまた先日のアラブ連盟の決定はトルコとも協議したうえでの正しい決定であると評価した。
また、同外相は国民評議会代表との会談後、同評議会をシリア国民の意思を代表するものとして承認すると語った(評議会をシリアの正当政府として承認したものではないが、かなり近いものか?)
・EU外相会議は14日、シリアに対する追加制裁として、政権に近い18名の人物の資産凍結及び旅行禁止を決定し、欧州投資銀行の資金のシリア向け融資を禁止した。
・他方ロシア外相はアラブ連盟のシリアの資格凍結を不適当と批判し、西側が反政府勢力を扇動していると非難した(従来の立場の繰り返しだが、当面安保理で対シリア制裁は勿論厳しい非難決議も成立しないことを意味する)
http://www.aljazeera.net/NR/exeres/05481B7A-7D2D-4D70-89B1-31BE8999266F.htm?GoogleStatID=1