日本でも6日朝日朝刊等頬聞くは大きく報じていますが、シリア政府はアラブ連盟に対して、外相書簡にて監視団の受け入れに関する議定書に署名の用意があると通告してきたとのことです。
5日付のal jazeerah net の記事は、この受け入れ表明には条件があり、署名はシリア内で行うこと、署名に伴ってシリアの資格凍結及び経済制裁は無効となることの2つとのことです。

日本時間6日0800時点でのアラブ連盟の反応は未だ出てきていませんが、連盟の最終期限を過ぎてからの条件つき受諾回答とは、ある意味で連盟を侮辱しており、とにかく時間稼ぎをするというシリア外交の粘り腰の面目躍如たるものがあります。
但し、アラブ連盟の調停案は、そもそもアサド政権による暴力の停止とか軍隊の市街地からの撤退とかを要求しているものですが(監視団の派遣はその実施監視のため)、5日もシリア内、特にホムスを中心に多数の死傷者が出たとのことで(死者は少なくとも13名、と書いて送信しようとしたら22名に訂正されていた)またホムス市内ではバース党民兵に誘拐された者の遺体数十が発見されたと伝えられています。

従って通常の感覚からすれば、おそらくアラブ連盟はこの条件を拒否するのではないかと推測されますが、アラブ諸国の中にはそもそもシリア制裁に消極的な国も多く(事務局長も伝統的アラブ外交の感覚の持ち主のように見える)、これまでも決定の後でもシリアに対して猶予期間を与えるとかの融和策もとって来ており、アラブ連盟が最終的にどう対応するのか、見ものと言っては言葉は悪いが、未だ予断をゆるさにところがあります。

http://www.aljazeera.net/NR/exeres/6638A7E0-3127-480D-AF61-96F8F3F8A0A5.htm?GoogleStatID=1
http://www.aljazeera.net/NR/exeres/B5E0FC5F-0A4D-4AD3-9D32-C34D79FE2EEC.htm?GoogleStatID=1

上記のホムス市で発見された遺体について、5日付のhaaretz net の記事は、バース党民兵がホムス市の中心広場に34の遺体を放棄したと報じています。更に実際に誘拐後殺害された者の数はさらに多く60名に上るとも伝えています。
http://www.haaretz.com/news/middle-east/pro-assad-militia-dump-bodies-of-34-civilians-in-syria-city-center-1.399720
上記al jazeerah net の記事も0930の時点で、発見された遺体は60に上ると伝えています。