12日付のhaaetz net の記事は、国連高等弁務官の報告書(近く安保理に報告される由)はシリアでのアサド軍による殺害が5000名近くに上るとしていること、ホムスに対する最後通告の期間が過ぎて182年のハマの大虐殺の再来が危惧されていると報じています。
ホムスに対する軍の総攻激に関する懸念はこれまでも仏等から寄せられていましたが、このような具体的な形でその可能性が指摘された記憶はないので、事実関係は不明なるも記事の要点のみ次の通り。

自由シリア軍の中佐によれば、アサド軍がホムス市民に与えた72時間の最後通告の期限が迫りつつある。反政府側によれば、アサド軍はホムスの周辺にホムスを壊滅するだけの多数の軍隊を終結させており、市の周辺には塹壕が掘られて、市は完全に包囲、閉鎖されている。
市民は1982年のアサド(父)の弟リファド・アサドによるハマの大虐殺(死者の数は未だに不明なるも、10000から28000の市民が虐殺され、スンニ派による抵抗を最終的に粉砕して事件)の再来を恐れている。
他方AFPが入手した国連高等弁弁務官の報告書によれば、シリアでの市民の死者は5000名に上りつつあり(今月だけで200名に上る)、14000名が逮捕されていて、12400名が隣接国に避難した。

記事は以上で、これだけ通信、特に携帯電話等を通じた映像の送付が容易になっている現在、アサド政権と言えどもハマの大虐殺のような手荒な作戦をやるとは常識的に考えられませんが、82年の時には、あの手荒な虐殺でムスリム同胞団等の蜂起を最終的に抑え込んだことも事実です。従って、現在政権の存亡をかけている、アサド政権が再度このような暴力的行為に出る可能性も否定できないと思います。
もしそうであれば、これまでのアラブ連盟とのやり取りも、必要な軍隊の終結までの時間稼ぎであった可能性もあるかと思います

http://www.haaretz.com/news/middle-east/un-says-nearly-5-000-dead-in-syria-as-activists-fear-assad-massacre-1.401071