シリアの情勢はまた分からなくなってきました。

確か昨日は、カタ−ルの首相(アラブ連盟シリア委員会の議長)が、連盟としてはシリア問題を国連安保理に付託すると発言したばかりですが、その舌の根も乾かないうちに、18日付のal jzeerah net 及びal qods al arabi net の記事は、同首相がアサドは近く連盟の調停案の署名するとの情報があると語ったと報じています。
特にal jazeerah net は、同首相がアサドが署名する用意があるとの情報は本日(18日)入手したとして、自信たっぷりに、「本当に署名するか否かはわかないないが、まあ見てみましょう」と言ったと報じています。
同ネットは更に、オマーンの外務担当相が、アサドは24時間以内に署名すると語ったと報じるとともに、独自で調停をしていたとされるイラクの国家安全保障顧問が、アサドは明日(19日?)署名するだろうと語ったとも報じています。

単純に見れば、イラクの特使がアサドと会ってアサドが署名の意向を伝えたのがカタール首相やオマーンの大臣に伝わったと言うことだろうと思われますが、イラン寄りのイラクの調停工作で、シリアの条件の容認等の大幅譲歩がなかったのか、とか、カタール首相の安保理云々の発言はイラクの工作を助けるための、シリアに対する圧力であったのか、ロシアの決議案がアサドの孤立感を深めたのかとか、イラクを通じてイランが何かシグナルを送ったのか、等々疑問ばかりが生じてきます。

他方シリアの現地では18日も各地で23名の市民が殺害され(大部分がホムス及びイドリブの由)、多くの都市でアサド軍は無差別発砲を繰り返しながら、攻撃を強めており、病院を含む多くの施設が破壊されたとのことで
す。

この現地情報が本当ならば、近く和平案に調停して、多くの監視人を受け入れる用意をしている組織のすることでは全く無く、今後とも力で押さえつけると言う体制の意思が明確に見てとれるように思われます。
要するに今回も力での弾圧のためのアサドの時間稼ぎの方策なのでしょうか。
確かにカタール首相の言う通り「まあ、見てみましょう」と言うことなのでしょうね。


http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest/data/2011-12-18-15-16-29.htm
http://www.aljazeera.net/NR/exeres/97A307C2-824E-4E88-87EC-43FD68514AD8.htm?GoogleStatID=1
http://www.aljazeera.net/NR/exeres/AA9E10AC-C49A-4847-B12F-5202804AD326.htm?GoogleStatID=1