19日のシリア情勢について、同日付のal jazeerah net の記事が報じるところでは、一方でシリア外務次官がカイロでアラブ連盟の監視団派遣に関する議定書に署名し、監視団の先遣隊が近くダマスカスを訪問することになったとのことですが、他方現地情勢としては、19日反アサド兵士80名を含む114名が殺害されたとのことです。
議定書の署名に関しては長くなるので、別の記事にすることにしますが、上記の一見矛盾する2つ動きの間にどういう関係があるのか、どうもよく理解できません。
反政府派の言うように、署名は政権の単なる時間稼ぎに過ぎないのか、それともアラブ監視団の到着前にできるだけ反対派を実力で掃討しておこうと言うことなのか、偶々時間的にシリアの出来事とカイロの署名が一致しただけなのか、とにかくアサド政権の署名が、大幅譲歩によるシリア問題の収束を意味しているようには見えません。
アサド政権としては、自分たちの立場を固持してとにかく反政府派を抑え込もうとしてように思われ、アラブ連盟も一時は、時の勢いで強い立場をとったものの、シリア政府の強硬姿勢の前で手詰まりとなり、問題が国際化、内戦化することに恐れをなして、シリア政府の立場に大幅譲歩したと言うことんなのでしょうか?
とにかく、ここ暫くは状況を見る以外に手がないと思います。

現地情勢に関する記事の要点次の通りです。
シリア軍は広範囲で軍事活動を強化し、19日は反アサド兵士80名を含む114名が殺害された。
人権団体は、アサド軍は虐殺を実行しているとして、イドリブ県のkansafrah で72名の反アサド兵士を殺し、その死体を隠したと報じている。また同県のal haskaa では中佐を含む8名の反政府兵士が殺された。
また34名の民間人がダマスカス、ダラア、ハマ、ホムス、ディールッズールで殺された。特にホムスは封鎖され、掃討作戦が進められている。
またダマスカス・ホムス道路も閉鎖され、空軍機及び臼砲fがホムス市を砲・爆撃している。
http://www.aljazeera.net/NR/exeres/9279BA21-61AD-42B8-B1CB-203445264266.htm?GoogleStatID=1