23日1900のBBC放送及び23日付のal qods al arabi net の速報は、23日ダマスカスで2つの大きな爆発があったと報じています。
一つはシリア国家治安局、もう一つは情報機関の拠点とのことで、シリアTVによると、これらの爆発は、車爆弾に寄る自爆テロで、取りあえずの調査では犯人はアルカイダとのことです。
他方BBCは反政府派は、これはアラブ連盟監視団の先遣隊の到着の翌日に合わせて、現在のシリア情勢はアルカイダ等のテロリストの仕業であるとのシリア政府の主張を裏付けるための、シリア政府の自作自演であると非難していると報じています。
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2011-12-23-09-22-19.htm
現在のところ報道は以上の程度で、それ以上の詳細(犠牲者の数、犯人の数、何故取りあえず犯人がアルカイダと判断された根拠等)は全く不明です。
明日になればもう少し情報が出てくると思いますが、取りあえず考えられる問題点を列挙すれば次の通りです。

・事件は連盟の監視団の先遣隊到着というタイミングで行われた。時間的に若干でき過ぎてはいるが、これを偶然と片づけることはできまい。矢張りタイミングを合わせての犯行とカンゲるべきであろう。
・いずれにしてもこれまでダマスカスは比較的静穏で、このような大規模爆発があったことはない。
・その他のシリア各地でもこれまで自爆テロによる大きな事件と言うのは報じられていない、
・シリア政府はシリアの騒擾hテロリストによるものだとの主張を繰り返してきたが、(少なくとも私の知る限り)、具体的にテロリストをアルカイダと特定したことHない。
・また以前からアルカイダがシリアで活動しているとかその存在が目立つとかの報道も知らないし、政府がアルカイダを摘発したと言う報道も気いていない。
・それにも拘らず、犯行がアルカイダによるものとしたら、同日に首都ダマスカスで、しかも政権維持の根幹である情報機関2か所に対して、大規模テロを実行できたアルカイダのシリアにおける組織はかなりしっかりしたもので、そのテロ能力は極めて高いものがある・
・逆にシリアの情報機関は、群衆の抗議運動の弾圧に忙しくて、最も危険な存在であるアルカイダに対する監視が疎かになっていたと思われる。
・他方反政府派が主張するように政府の自作自演という証拠も今のところはない。
・仮に自作自演とすれば、非情かつ生き残りの為にはなんでもやる、と言われるアサド政権としても、そこまでするのは?と思わせるほどの行為である。
・但し、レバノンで元首相ハリリを死の中心で爆殺したのがシリア(実行犯はヒズボッラー)と疑われている(ところでベイルートの裁判はどうんなてしまったのでしょうか?最近全くそのニュースを聞きません)アサド政権であれば、その可能性が全く無いとは言えまい。
・アサド政権が生存をかけたとなれば、その位の目茶苦茶はやる可能性がある。
・しかし、昔と違って情報時代で、おまけにアラブ連盟の先遣隊到着直後で、耳目が集まっている時に、果たしてそのような危険を犯すであろうか?
・要するに取りあえずは、まことに不思議な事件としか言いようがない。