24日のシリア関連情勢につき、al jazeerah net 及びal qods al arabi net より取りまとめたところ次の通りです。
それにしてもシリア政府のアラブ連盟調停案拒否と足並みを合わせて、民間人58名の殺害とは、今後のシリア情勢の悪化を予告するようで、極めて不吉です。

・シリアではアサド軍の銃撃により58名が死亡した。殺害は主としてホムス、ハマ、イドリブ、ダマスカスで行われた。
・ダラアでは政府軍と反政府軍の衝突が激しくなっており、政府軍は24日夜から市の東部、西部の入り口に、重火器を含む増援部隊を配備し、攻撃の構えをとっている。市内は政府軍が支配しているが、反政府軍が方々で抵抗している。
http://www.aljazeera.net/NR/exeres/4C58F008-AEE2-42EE-B4BF-F353F8605D84.htm?GoogleStatID=1
・シリア外相は、アラブ連盟外相会議は監視団の報告書を真剣に討議しなかったと批判し、アラブ連盟の調停案はシリア問題の国際化であり、シリア内政に対する干渉であるとしてこれを拒否した(24日の時点で、シリア政府はすでに政府系通信社を通じて、調停案拒否を表明していたが、アラブ連盟の一部には、未だシリア政府の正式回答を受け取っていない、として希望をつなぐ発言もあったようですが、その点はこれで明快になったと思います)
・他方シリア政府はアラブ連盟監視団の1月の任期延長に同意した。他方サウディが監視団の現状に不満として、自国監視員の撤退を表明し、他のGCC諸国もこれに追随する見込みで、監視団の構成や人員の確保の問題が出てきたようです。
http://www.aljazeera.net/NR/exeres/1725F204-FE87-4719-8C04-0B8AE95B3660.htm?GoogleStatID=1
・他方アラブ連盟の24日の声明は、アラビー事務局長は国連事務総長に対して、アラブ連盟調停案の実施に関する支援を要請するだろうと表明した。
声明はさらに、アラビーとシリア委員会議長のカタール首相が連名の書簡を送り、調停案の内容を詳しく説明するとともに、安保理に対して説明したいと要請した。
(シリアが拒否した調停案について、安保理が如何なる態度をとるかが見ものですが、これまで一貫して消極姿勢をとってきたロシアと中国の出方が鍵ですね)
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-01-24-14-21-39.htm