24日のシリア関連情勢について、al jazeera net ,alqods al arabi net 及びal arabiya net から取りまとめたところ次の通りです。
チュニジアで開かれたシリア友人会合も原則論では強いことを云っても、特段の具体的な方法は提起できなかった模様で、今後の焦点は人道的援助の実施とそのための休戦と反政府派に対する武器援助の2点になって来るのではないでしょうか。
それにしてもサウディ外相がBBC放送で、武器援助についてexcellent ideaだと答えていたのには若干驚きました。他のGCC諸国も同様の考えのようですから、少なくとも小規模な自衛用の武器の援助は、公式に発表される前にも、実際上始まるのではないかと言う気がします。
もう一つの問題は、この問題の逆の問題ですが、シリアに対する武器禁輸問題があり、あれだけ政府軍が毎日砲撃を繰り返していたら、特に弾薬の備蓄も可なり減少していると思いますので、この際反政府軍に武器援助するなどと言う刺激的なことをするよりは、安保理で人道目的のためシリアに対する完全な武器・弾薬の禁輸を決議することの方が良策だと思います。どうせ、ロシア、中国は拒否権を使うでしょうが、こちらの方が拒否権を使うもっともらしい口実は難しく、またロシアと中国の非人道的立場を明確にさせるうえでも有効と思うのですがね。
またもう一つの驚きは米ロの公然たる非難で、これもBBC放送ですが、クリントン長官がロシアの立場はdsgustingであると公言していたことです。通常はこんな言葉は使わず、遺憾であるとか、解決には示唆ないとか、平和に貢献しないとか、もう少し穏やかな言い方をするものですが。
チュニジアでのシリアの友人会合については長くなりそうなので、別に書きます。

・シリアでは24日の政府軍による殺人は87名に上った。その大部分はホムスとハマであった(これはal jzeera の数字ですが、al arabiyaでは死者数は103名としています。勿論双方とも確認困難で、特に前者の数字は時間がたつにつて集計が集まるせいか増えるのがこれまで毎日のことでしたが、ぞれにしても連日100名近い死者が出ていると言うのは誠に異常です)
http://www.aljazeera.net/news/pages/de48889e-0919-4146-8075-405d8e7dc896?GoogleStatID=1
http://www.alarabiya.net/articles/2012/02/24/196704.html
・シリア各地で金曜礼拝の後数万人の群衆が抗議デモをした。
・ホムスのババ・アムル地区に対してはシリア軍が122mm砲と言う重砲を使用した(他にも初めてスカッド・ミサイルを使ったとの報道もあったが市の周辺からの砲撃ではスカッドは不要と思われる)。
ダラアでは戦車が一部市街地に突入し、戦車砲を乱射した。
http://www.aljazeera.net/news/pages/de48889e-0919-4146-8075-405d8e7dc896?GoogleStatID=1
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-02-24-15-56-11.htm
・チュニスではシリアの友人会議が開かれていたホテルに向かった親アサドのデモ隊を警官隊が排除した。
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-02-24-15-12-01.htm
・シリア国民評議会議長は、シリアのクルド人に対して、アサド後のシリアはクルド人の権利を認め、政府は中央集権制ではなく、クルド人の民族としての権利を認めるとして、その協力をとりつけようとしている。
これはチュニスの会合の際彼が表明した由。
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-02-24-15-00-00.htm
・ロシア外務次官は、ロシアとしてもシリアの必要とする総ての者に人道的援助をすることに賛成で、軍隊がついて行かないのであれば人道援助の実施に賛成であるとのべた。
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-02-24-12-05-04.htm
・UNESCOはシリア政府に対して、報道記者の安全を確保するように呼びかけた。
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-02-24-06-32-03.htm
・クリントン長官はロンドンのソマリア会議の後、記者からの質問に応え、シリアの反政府兵士は増大しつつあり、彼等は何処からかは別にして、自分たち及び民間人を政府の攻撃から守るための武器を入手するだろうと述べた。
{先日の国務省報道間の発言以来、反政府軍に対する武器供与んついての米政府の立場に微妙な変化があるとのコメントがもっぱらですが、この発言も意味深と思います)
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-02-24-06-41-33.htm