8日付のシリア情勢に関し、al jazeera net 及びal qods al arabi net より取りまとめたところ次の通りです。
なお、本日の朝日等も報じていましたが、シリアの石油次官(副大臣との報道もある)が辞任し反政府派に投じたとのニュースがありますが、実はこの報道は昨日al qods al arabi net とal arabiya net が「これまで反政府派に参加した最高位の文民」と報じていて、書こうかと思ったのですが、アラビア語の肩書きが通常は補佐官を意味する言葉で、通常次官とか副大臣を指す言葉ではないので、控えていた経緯があります。
いずれにせよアラビア語の肩書と言うのは国によっても異なるし、難しいもので、このブログでも時々軍人の肩書きをつけていますが、必ずしも正確な日本語ではない可能性もありますので、(自分で言うのも変だが)ご留意ください。

・8日シリア各地で政府軍が殺害した数は65名以上で、ババアムル近くのホムスが最も多い。
・シリア軍はイドリブで大規模な作戦を進めており、更に増援部隊をつぎ込んでいて、ババアムルの次の主作戦地域がトルコに近く、自由シリア軍兵士も多いイドリブ地方と思われる。
またダマス郊外の町(複数)でも攻撃を強め、多数を逮捕している。
http://www.aljazeera.net/news/pages/2e1b2d62-88ad-4bb5-9b78-e1d897936994?GoogleStatID=1
・アナン国連特使はシリアへの途次カイロに立ちより
   シリア問題の軍事的解決の危険性を警告し
   問題の政治的解決に全力を尽くすとして
   総ての反政府勢力に協力を呼びかけた
(なお、BBC放送は、シリア問題の政治解決をできる人物がいるとすれば、アナン氏で、彼ができなければ誰もできないであろう、とコメントしていました。確かに彼の能力、国際的評価は高いものがありますが、このようなコメントは個人の役割を過大に評価し過ぎていて、國際政治の問題は所詮種々の政治勢力の力のバランスや離合集散等の動きに左右されるもので、アナン氏が出てきた今が政治的解決の機が熟していて、國際・アラブの政治勢力が政治的解決を模索していて、彼に任せようと言う状況でなければ、彼の力量をしても物事は動かないと思います。所詮不可能を可能にする魔術師は政治の世界にはいないと思います)
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-03-08-11-20-50.htm
http://www.aljazeera.net/news/pages/b1be5e98-c2b1-4792-b555-66a21c332b6e?GoogleStatID=1
・ババアムルを訪れた国連人道援助官は、同地区は完全に廃墟と化しており、大きなショックを受けたと語った。
(BBC放送の映像を見ても町が弾痕だらけで破壊された家波が続き、人影もなく、政府軍が少なくとも遺体や血痕等を取り去ったことをうかがわせます)
http://www.aljazeera.net/news/pages/b1be5e98-c2b1-4792-b555-66a21c332b6e?GoogleStatID=1
・UNESCOはシリアの貴族的人権蹂躙を非難するサウディ、英国等提出の決議案を、35対8、棄権14で可決した(説明はないが票数Kら見て早期ではなく理事会等と思われる)
http://www.aljazeera.net/news/pages/b1be5e98-c2b1-4792-b555-66a21c332b6e?GoogleStatID=1
・国連筋によれば、国連はシリア国民150万人分の食糧援助を用意している由で、今後3月間で1・05億ドルの支援を計上している由。
http://www.aljazeera.net/news/pages/b1be5e98-c2b1-4792-b555-66a21c332b6e?GoogleStatID=1
・10日のアラブ外相会議を前にしてカタール首相はアンカラでトルコの首相とシリア問題について協議した
http://www.aljazeera.net/news/pages/b1be5e98-c2b1-4792-b555-66a21c332b6e?GoogleStatID=1
・ロシアはリビアがシリアの反政府に対してリビア国内で軍事訓練をしていると非難したが、リビア政府はこれを否定した。
http://www.aljazeera.net/news/pages/b1be5e98-c2b1-4792-b555-66a21c332b6e?GoogleStatID=1
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-03-08-05-30-47.htm
http://www.aljazeera.net/news/pages/ba3b96e9-a481-433d-bb1f-e9c04574502d?GoogleStatID=9
・チュニジアを訪問中のギュルトルコ大統領は、シリアにたする域外からの軍事介入に反対であると述べ、チュニジア大統領も同じく」軍事介入に反対の意を表明した。
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-03-08-14-12-18.htm
・レバノンの内務大臣は、シリアへのまたはシリアからの武装者のレバノン入国を禁止する方向で検討中と述べた。但し、両国の国境の閉鎖は難しく、武装者以外の入国禁止は検討していないと付言した(この点は最近シリアからレバノンへの避難民が増え、米国等からレバノン政府に対してこれら日何民を救援するように要請されていることを念頭に置いたものとおもわれる)
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-03-08-09-03-20.htm
・シリア国民評議会議長は8日シリア石油省次官(補佐官?)の辞任を歓迎した。
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-03-08-06-26-29.htm