13日のシリア関連情勢につきal jazeera net 等より取りまとめたところ次の通りです。
なお、下にも出てきますが、BBC放送等はイドリブでの集団処刑について、ホムスの虐殺に次ぐ虐殺であると報じていました。
いずれにしてもアサド政権は、アナン特使の訪問後も停戦の方へ動くどころか、むしろこの際とにかくできる限り多くの都市で、最大の武力を使って、反政府派を力でねじふせてしまい、その後で議会選挙等で政府主導の正常化を図っていると思われます。
従って、その為には人命の損失など全く無視するというのがその立場のように見えます。

・13日シリアでは政府軍により106名以上が殺害された。その多くはイドリブ、ホムス、ダマス郊外等であった。
イドリブでは63名が殺されたが、そのうち40名は現場での即時処刑であった。
ホムスでは27名が殺され、14名が即時処刑であった。
ハマで7名、アレッポで3名、ダマス郊外で4名、ダラアで2名が殺された。
シリア軍は多くの町で住宅街に戦車砲、大砲の無差別砲撃をしており、多くの建物が破壊されている。
アレッポでは大学町が攻撃された。
方々で政府軍と自由シリア軍の衝突があり、ダマス郊外では自由シリア軍の待ち伏せ攻撃で、政府軍数十名が死傷した。
(装備、人員で政府軍に比し遥かに劣勢な自由シリア軍は、町を守ると言う戦術から、待ち伏せ攻撃等のゲリラ戦法に焦点を転換したように思えます)
http://www.aljazeera.net/news/pages/b8dcbac9-b11f-46a6-9445-2986dc5e8eb1?GoogleStatID=1
・アサド大統領は13日、5月7日に議会総選挙を行うとの大統領令を発した。
http://www.aljazeera.net/news/pages/61bbc518-2b03-4614-802f-e832992590b3?GoogleStatID=1
・レバノンのマロン派カトリックの大司教bashar patris al raaiは13日、仮にムスリム同胞団が民主的な選挙で政権につき、人権、法、表現・宗教の自由を守るならば、これを歓迎すると述べた。
また彼は、政権であれ反対派であれ、シリアの暴力を非難すると述べた。
(レバノンのマロン派は伝統的にシリアの覇権主義に反対する勢力の中心でしたが、それにしてもその大司教が、条件付きとは言え、ムスリム同胞団の政権を歓迎すると発言したのは驚きです。最近の同胞団の穏健化が評価されたのか、レバノンでは余り同胞団の勢力が強くないからでしょうか?)
http://www.aljazeera.net/news/pages/832d1553-9654-425f-8bef-b78a0e3384ae?GoogleStatID=1
・チュニジアの首相は仮にアサドが亡命する場合、チュニジアは彼を絶対に受け入れない(確かチュニジア大統領は受け入れの用意ありと言ったかと思います)し、また彼の顔も見たくないと発言した。
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-03-13-18-43-31.htm
・昨日ブラッセルでシーア派のモスクが焼き打ちされたとのニュースをお伝えしましたが、今度は信任状提出に向かうカt−ル大使の車列が襲われ、護衛の警官8名が負傷したとのことで、これを伝えるal qods al arabi net はカタール大使の暗殺未遂と題しています。
シリア問題との関連は不明ですが、時節柄一応ご報告しておきます。
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-03-13-15-36-13.htm