5日のシリア情勢につき、al jazeera net ,al arabiya net より取りまとめたところ次の通りです。
前者はダマス及びアレッポで爆破事件が絶えないことを報じていますが、後者はアサド政権がシリアの大学を厳しく弾圧し始めたと報じています。
最近の事情は知りませんが、かってのシリアの大学は政権にとってのエリート養成機関的色彩が強く、入学をはじめ秘密警察及びバース党員が厳しく監視していた記憶がありますが、そのような施設さえ大規模に弾圧しなければならないとすれば、若いエリートたちの間でも政権離れが進んでいるのではないかと思われますが、もちろん実情は不明です。

・シリア各地では政府軍の銃撃で22名が死亡した。
反政府組織によれば、ダマス郊外で9名、ホムスで7名、イドリブで3名、そのほかではホムス及びアレッポで各1名であった。
http://www.aljazeera.net/news/pages/d148c467-7ae2-4671-be35-5e6780238f5e?GoogleStatID=1
・ダマス中心部では爆破事件が相次ぎ、混雑するスーク・ホジャの近くで軍事施設の前で、もう一つはスーク・ハメディーヤの入り口で、そのほか3両の車爆弾が市の南部で爆発した。これらの爆発で多くの犠牲者が出た(内訳は不明)
他方アレッポでは市の中心部での爆発で5名死亡、多数が負傷した。
http://www.aljazeera.net/news/pages/d148c467-7ae2-4671-be35-5e6780238f5e?GoogleStatID=1
・抵抗学生によれば、アサド政府は公立及び私立大学で大規模な弾圧を進めており、多くの学生が逮捕され、拷問されたほか、一部の大学は兵舎にされ、またホムスの大学はロケットの発射場として使われている。
また一部の教授は学生の弾圧に参加し、バース党の面民兵に参加している。
私立大学では政権支持と反対の学生の闘争の場となっており、また多くの大学で政権支持のデモがある場合には、逮捕や放校等の脅迫で多くの学生が強制的に参加させられている。
大学の中で最も抗議運動が盛んなのがアレッポ大学で、ここでは幾度も治安当局が鎮圧のために侵入し、多くの学生が殺されているが、最近暫定的に閉鎖された。
このような事情のためアレッポ大学は革命大学と呼ばれている。
http://www.alarabiya.net/articles/2012/05/05/212365.html
・最近アサド政権は医者や活動家の子供たちの逮捕を進めている。
特に医者や薬局の場合、活動家の医療に当たったという疑いだけで逮捕され、多くの場合拷問を受けている。
http://www.alarabiya.net/articles/2012/05/06/212387.html
・シリア国内に居住する反政府派は、暫定議会を組織した。
その議長に就任したnaif ayyub shaaban によれば、この議会はシリア国民評議会等にとって代わるものではなく、それらの傘としての役割を果たすものとのことで、メンバーは120名よりなり、政治および軍事活動をカバーするもので、メンバーにはアラウィ教徒(アサドの属する少数派)も含まれる由。
また当面議員が集まって会合を開くことが困難なため、秘密の保持できるネットで連絡を取り合うとのことで、近くクルド人及びキリスト教徒の副議長が選任される由
(この議会のメンバーがどのようにして選出されたのか、どのような連中がメンバーなのか等の詳細は不明で、この議会がどの程度真面目なものか不明で、いずれにしても、既に分裂気味の反政府派をさらに混乱させる恐れなしとしないような気がしますが、とにかく報道のまま)
http://www.aljazeera.net/news/pages/de4128cf-cc4d-490f-ae88-3ea307672730?GoogleStatID=1