シリア情勢のレバノンへの波及については既にご報告していますが、シリアのレバノンがシリアへの武器密輸及び戦闘員の潜入の経路となっているとの非難に対して、レバノンのミカティ首相が厳しく反論しました。
これを伝えるal jazeera net のコメントが、ミカティ首相がシリアを批判したのは最初であるとコメントしていましたが、ヒズボッラを含む政府の首相として圧倒的な親シリア派と目されるミカティが反論せざるを得ないほど、シリアの問題はレバノンにとっては重要な問題なのでしょう。
そう言えば、シリアの圧力の下で、彼が極力うやむやにしようとしていたハリリ元首相の裁判はその後どうなったのでしょうか?シリア問題の深刻化で今更、ということなのでしょうか?
それにしてもハリリ暗殺はアサドの直接の指示で行われたとの見方が有力で、それまで比較的改革派と期待されていたアサドがその仮面を投げ捨てた事件だったと思われます。そうして見ればアサドには初めから現在のシリアでの大量殺戮を行う野蛮な性質があったのかもしれません。
それはともかく、記事の要点次の通りです。

シリア・レバノンの対立が遂に公的面も表に出てきた。
レバノンのミカティ首相は、北部レバノンがシリア反政府軍の訓練、武器密輸の大規模拠点になっているとのシリアの国連大使の非難を拒否した。同首相はこのような発言はレバノンが国境の安定のために行ってきた努力を無視するもので、両国の友好関係に資さないと反論し、レバノンの努力にも拘わらず、国境地帯は広いとしつつ、国境に対する不法行為はシリアの側からも行われていると反論した。
なお、レバノン外相は、先にシリアがレバノンが反政府派の訓練と武器の供給回廊になっているとの書簡を送付越したが、レバノンはそのような非難は拒否すると述べた。
http://www.aljazeera.net/news/pages/5d22cec2-5318-4494-9fca-511976959023?GoogleStatID=9
http://www.aljazeera.net/news/pages/f342e8ac-c16b-4850-8d45-171339ea8595?GoogleStatID=9
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest/data/2012-05-19-08-23-26.htm