24日のシリア情勢についてal jazeera net ,alqods al arabiya net の記事から取りまとめたところ次の通りです。

国連人権委員会によれば、大部分の人権侵害は政府軍によって行われていると指摘し、これに対して政府系メディアは停戦監視団は秘かな目的を有している、と非難しているとのことですが、このように軍事力の強い方が国連の中立的立場を非難することは、中東紛争でイスラエルの立場が常にそうであったことと同じ現象で(前から何度も指摘していますが)、国際紛争の一つの公理とでも言えるのではないか、と個人的には思っています。
また0700のBBC放送は現地からの報告として、アルカイダが抵抗勢力に資金、武器、人員の支援を申し出ているが、現在のところ現地の宗教指導者はこれを拒否しているとした上で、自由シリア軍のコメントとして、同軍は民主シリアのために戦っているが、国際社会が支援してくれなければ、今後アルカイダの影響が強まるであろうと語ったと報じています。
自由シリア軍のコメントンには国際社会に対して自分達を支持してくれなければと警告する政治的意図があることは事実ですが、他方客観的にアルカイダ流のテロの増加が見られ、このままいけばシリアでもアルカイダの影響力が強まることは避けられないのではないでしょうか?

・シリア各地で24日政府軍の銃撃等で23名が死亡した。
最も多かったのはイドリブとハマだが、その中にはハマで家族全員6名が治安部隊及びバース党民兵により虐殺されたのも含まれている。またハマに対しては激しい砲撃が続行された。
http://www.aljazeera.net/news/pages/e355dc16-3bcf-44ab-b95c-a4dfa8d85e59?GoogleStatID=1
・国連人権理事会のシリア委員会は大部分の重大な人権侵害は政府軍によるものであると非難した。その中には児童も含めた拷問、住宅地域に対する重砲による砲撃、裁判なしの処刑も含まれている由。
これは同委員会の3〜5月のシリア情勢に関する報告書によるが、報告書は反政府派も人権侵害をしているが、最大の問題は政府軍、治安部隊、民兵によるものであるとしている。
http://www.aljazeera.net/news/pages/e355dc16-3bcf-44ab-b95c-a4dfa8d85e59?GoogleStatID=1
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-05-24-09-40-38.htm
・これに対し政府所有のal thaura紙は、国連監視団及びその背後にいる者は、政府の正当な活動を阻害するとの秘かな目的を有していると非難した。
http://www.aljazeera.net/news/pages/e355dc16-3bcf-44ab-b95c-a4dfa8d85e59?GoogleStatID=1
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-05-24-08-49-28.htm
・ヨルダン軍の報道官は改めて、米軍等との共同演習はシリアに対して何らかのメッセージを送るものではないと強調した。
またこの演習で自由シリア軍を訓練するとの報道があるとの質問に対して、事実無根と答えた由。
(この合同訓練は米軍等19カ国が参加するもので・・米軍6500、ヨルダン軍3500、サウディ軍600等参加の由・・かなり前にも、シリア情勢とは無関係とのヨルダン軍の声明をお伝えしたかと思いますが、じせつがら質問の様な問題が・・おそらくシリア筋から・・流されていたのだろうと思います)
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-05-24-15-20-22.htm
・シリア政府筋は武装勢力が、ダマス郊外でシリア軍中佐とその息子を暗殺したと非難した。
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-05-24-14-10-56.htm