エジプト大統領選挙に関するその後の動きについて、al jazeera net ,al arabiya net ,al qods al arabi net より取りまとめたところ次の通りです。

・米国のカーター元大統領は米国からの選挙監視団団長としてエジプトに滞在していたが(そう言えばカーター元大統領は多くの国の選挙監視団に参加したり活発で、最も活動的な元大統領とか、大統領としてよりも元大統領としての功績の方が多いとか云われていますね)、25日の記者会見で、選挙は種々手続き的な問題があったが、大きな混乱も不正もなく公正に行われ、歴史的な選挙であったと評価した。
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-05-26-15-29-16.htm
http://www.alarabiya.net/articles/2012/05/27/216700.html
・ムスリム同胞団のムルシー候補は、自由公正党の種々の政党、政治家との協議の後、26日夕記者会見で、近く前政権生き残りと戦うための国民戦線の結成について発表できるであろうとのべた。
これは決選投票が前首相シャフィークとの間で戦われることを前提にして、同胞団が革命勢力の結集を目指して協議していることをさすものである。
但し、この協議にアブルフトゥフ候補とサーバヒ候補は参加しなかった。
アブルフトゥフ候補は未だ公式の投票結果が発表されていない時点で、このような動きは正しくないから、とその欠席理由を説明した。
他方サバ―ヒ候補は第3位に入っているとの報道がされているが、選挙結果に異議あり(特にシャフィークのために彼の得票分が奪われているとのこと)とのことで、選挙委員会に訴えるとのことです。
(理由はともかくナセリストとイスラム主義者ながら穏健で他の宗教にも寛容を訴える者が、戦線から抜けるとすれば、ムルシの陣営は益々イスラム主義の色彩を強めることになりそうです)
http://www.aljazeera.net/news/pages/e7e6d74c-b545-4dd7-bf19-c36f2eda8f75?GoogleStatID=1