25日のシリア情勢に関し、何時ものアラビア語・メディアのネットより取りまとめたところ次の通りです。
シリア国内の戦況は25日の各地で戦闘が続き、死者が138名に上り8月の死者が4000名になるとのことです。
またシリア情勢のレバノンと合わせてヨルダンへの影響が深刻になりつつあります。

・シリア各地で戦闘が続き、25日全土で138名が死亡した。
政府軍は各地で激しい砲撃を続けており、またアレッポでは複数個所で奪還作戦を進めている。
ダマスカス近郊でもダーリア等で激しい戦闘が続いており、その他ハマ、ホムス、ダラアでも戦闘と砲撃が続いている。
http://www.aljazeera.net/news/pages/3dc3864a-1b46-4d78-b374-635dd3f07279?GoogleStatID=1
・ダラアに面したヨルダン領の国境検問所近くに、シリアからの砲弾2発が着弾した。
ヨルダンへの砲弾の着弾は今月これで3回目になる。
http://www.aljazeera.net/news/pages/cdfb793b-33de-400d-a6ab-393527f97ec4?GoogleStatID=9
・ヨルダンの東北部のマフラクの近くのシリア難民キャンプで、劣悪な待遇に抗議するシリア難民とヨルダン憲兵が衝突し、憲兵は催涙ガスを使った。
難民はキャンプから外に出るかシリアに帰ることを要求したとのことで、憲兵、難民双方に負傷者が出た由。
http://www.aljazeera.net/news/pages/bae53b89-89db-486c-a74b-03d8bee51410?GoogleStatID=9
・数千人のシリア難民がトルコ国境で、トルコへの入国を待っている・
トルコ政府は現存のキャンプでは収容できないとして、新たに7つのキャンプを開設する予定の由。
http://www.aljazeera.net/news/pages/3dc3864a-1b46-4d78-b374-635dd3f07279?GoogleStatID=1
・シリア軍第7師団の師団長khairat少将 が離反してヨルダンに亡命した(確か彼の離反については 部隊高級司令官の初の離反とコメントされていたように記憶します)
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-08-25-12-05-39.htm
・何者かがレバノンのベッカ高原でクウェイト人を誘拐した。
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-08-25-11-34-53.htm
・シリアで誘拐されていたレバノン人11名のうち1名が釈放されてレバノンに帰国した。
しかし、誘拐者(何者か不明。イスラム過激派か?)は声明で、その立場は不変で、ヒズボッラーに対してシリア革命に対する立場を明らかにするように求めており、その返答如何に残りの人質の運命がかかるとしている。
http://www.aljazeera.net/news/pages/4772871e-0e3e-4237-9ae7-27ed99ac9849?GoogleStatID=1
・彼の釈放後、シリア人10名を誘拐していたレバノン家族が6名を釈放し(4名のシリア人とトルコ人が残っている)、また別な武装勢力も4名のシリア人人質を釈放した(3名のシリア人が残っている)
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-08-25-12-10-46.htm
・トルコ外相はtvとのインタビューで、トルコが反政府派に武器を供与しているとの非難を拒否し、トルコはシリア問題の平和的解決を呼び掛けてきたが、何人もシリア国民の惨状に黙ってはいられないとして、トルコがサウディとカタールとともにロシア、中国と」対立していることを否定し、アサドの命運は数年ということではなく、数か月、数週間であると述べた(トルコ外相がトルコは武器供与はしていない、と明確に否定しなかったことが注目される。現在すでに供与しているか否かの問題と合わせて、将来の手を縛られたくないということもあるのか?)
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-08-25-11-14-07.htm