かなり前のことですが、ドゥバイの警察長官がムルシーの就任に反対との発言をして、エジプト外務省がUAEの大使を承知して抗議した事件がありましたが(そのこと自体は報告済み)、当時警察長官がこの種政治問題について踏み込んだ発言をすることがおかしいと疑問を呈していました。
どうやらその回答のようですが、20日付のal qods al arabi net はUAEの新聞を引用して、UAEt当局が同胞団60名を逮捕したと報じています。
UAEでは同胞団は禁止された団体だそうですが、当局は彼らが禁止された組織に所属し、UAEを宗教国家に替えるための策謀(リクルート、資金集め、組織、情宣活動)に従事していたとの嫌疑で、この7月から逮捕し始めていたとのことです(ということで先のドゥバイ警察長官の発言と時期的に合致するように思われる)。
また同胞団はこの策謀を実行する為の軍事組織を1988面より組織し始めていたとのことです。
この組織は伝統的な同胞団の細胞組織原則に従って、最高調整者、実行委員会、評議会があり、各首長国にはそれぞれ支部委員会が設けられていたとのことです。

記事の要点は以上で、その信憑性は不明ですが、先のドゥバイ警察長官の発言と合わせると、同胞団員の大量逮捕はあり得ることかと思います。
問題それよりも、同胞団が非合法の組織を使って、UAE政府の転覆と宗教的政府の樹立を実際に計画していたのか否かという問題で、細胞組織による軍事組織等と云う話を聞くと、本家のエジプトの同胞団が政治路線に転換する前に、軍事路線(テロとか大衆活動)をもとっていた時代を想起させます。
エジプトで同胞団に対する疑念が晴れないのも、このよな過去のしがらみに対する疑惑が残っているからで、その意味ではこのUAEの事件も背景とか他の国の同胞団組織との関係とか、いろいろと注目されるところがあります。
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-09-20-11-50-08.htm