11日付のal qods al rabi netとal jazeera net は、イエメン政府がzinjibar 出身の部族長tareq al fadhly をアデンの自宅から外出禁止にしたと報じています。
それによると同部族長は、zinjibar の出身で、イエメン軍が米ドローンと協力して同地のアルカイダ勢力に攻撃をかけ、同市を奪回した数月前から姿を隠していたが、先週生まれ故郷のzinjibarに姿を現し、政府軍と彼の支持者(部族民)が対峙していたが、政府は投降を勧め、その後アデンの自宅で外出禁止措置とすることで合意した由。

記事によると彼はサウディ生まれで、アフガニスタンでも戦った経験があるとのことで、部族長がアルカイダと関係があると言うことであれば、相当長期間(数カ月以上か?)にわたりアルカイダが同市を抑えることができた事情も少しは理解できた気がします。
尤もイエメンが典型的な部族社会と言われてきたのは、主として北についてであって、南は共産政権であったこともあり、余り部族社会と言う認識はありませんでしたが、おそらく共産政権の期間を通じても、社会の基本は部族であったのかもしれません。
なお、南イエメンの部族長でサウディ生まれと言うことは、もしかすると南イエメンが共産政権の支配下にある時に、サウディに亡命していた南イエメン有力家系の一員かもしれません。それであれば、アルカイダとの関係も十分説明がつきます。
双方の記事とも、この事件がイエメン大統領の直面している問題の困難さを示しているとコメントしていますが、アルカイダと関係のある部族長が政府の支配下に置かれたことは、イエメン政府にとって少しは良い材料なのではないでしょうか?
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-11-11-05-31-35.htm
http://www.aljazeera.net/news/pages/42a5643c-a11c-4ec7-ab9f-371e5858ed65?GoogleStatID=9