エジプトの治安にとってはこちらの方余程重要と思いますが・・・
エジプトのクーデター後現政権はガザを支配するハマス(昔のパレスチナの同胞団の後継者)がムルシ―及び同胞団を支持していること、さらに北シナイでイスラム過激派のテロにも関係しているとして非難してきました(ハマスは勿論否定し、エジプトの内政には関係しないと主張しているが)が、ここにきて双方の関係は更に悪化してきたようで、又北シナイにおける過激派に対する掃討作戦は今後も継続されるとのことで、ハマスの関与の可能性はともかく、テロ対策と言う観点からはとりえずこの問題がエジプトにとって最重要の課題であるように思われます。
エジプト軍報道官が軍はアルカッサーム部隊(ハマスの軍事部門)の刻印のある弾薬(箱)多数を北シナイで押収したが、ハマスがガザからのテロ防止に責任を有していると発言した(この論法はこれまで常にイスラエルが使用してきたもので、こと治安維持と言うことになると、実際はどこも同じと言うことだと思います)ことに対して、ガザの首相はハマスの関与を否定し、逆にエジプト軍が国境沿いに大型地雷を設置したと非難したとのことです。
取り敢えず、エジプト軍報道官の発言の要点だけとりまとめると・・・・
 ・ガザを支配するハマスには共同の国境を守るためにより多くの努力をする義務がある
 ・8月以来北シナイにおけるテロは前例がないほど激化し、エジプト軍兵士の被害は2011年以来それまでの被害数と同じに達した
 ・先週以来エジプト軍は作戦を拡大したが、その結果逮捕者は309名に上った
 ・作戦で多数の重火器、弾薬を押収したが、弾薬(の箱)にはアルカッサーム部隊の刻印があった
 ・エジプト軍は154のトンネルを破壊したが、トンネルの能力の80〜90%を破壊しt
 ・(ガザとの国境から3kmに無人地帯を設けるとの報道に対して)取り敢えずは国境から500m〜1km内の建造物は治安上の問題で、撤去することがある
とのことです。

これまでもガザに関しては、ハマスがどの程度他のイスラム主義組織に対して支配力を有しているのか、自己の軍事部門のアルカッサーム部隊に対しても十分これを掌握していないのではないか、それとも掌握しながらも、自己の責任から逃れるためにそのような言い逃れをしてきたのではないか、という議論がイスラエルのガザ政策との関連で出てきましたが、同じアラブのエジプトが同じ問題提起をしている訳です。
結局、いつの時代でも、一番大きな被害をこうむるのは一般住民と言うことになるのでしょうか?(確か北シナイの軍事作戦と平行してガザからエジプトへの検問所は4日連続閉鎖されているはずです)
http://www.aljazeera.net/news/pages/2dc0b77b-0571-46c9-8b0f-2ec6603c41df
http://www.alquds.co.uk/?p=84259
(上記の記事に追加)
先ほど読んだy net news で2件ほど追加情報がありました
・シナイの過激派が米国製の動力付きパラグライダーを使って空から軍の動静を監視していた。軍はパラグライダー3機を押収した。
・エジプト軍が捕まえた過激派の大半はパレスチナ人か外国からのジハーディストで、エジプト人は非常に少なかった。
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4430029,00.html