最近のエジプト情勢に関し、アラビア語メディアからとりまとめたところ、断片的なるも次の通り。
なお、これらのうちarabia net (サウデイ系)とal jazeera net (カタール系)はクーデターに対する立場が180度違うので、報道についても若干割り引いてみる必要があるかと思います。

・21日大学等の新学期の開始に合わせて、カイロ大学、アレキサンドリア大学、アインシャムス大学等で、ムスリム同胞団系の数十名の学生による抗議デモがあった。
これら学生による騒擾の情報があったので、大学の門では学生証のチェックが行われ、警官隊が待機した。
他方カイロ大学学長は、大学構内の治安は非武装の大学守衛が行い、平和的抗議は授業を妨げない限り禁止しないとして警官隊の構内への導入は拒否した。
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/egypt/2013/09/22/عشرات-من-الطلاب-الإخوانيين-يتظاهرون-في-بعض-كليات-بمصر.html
・22日も多くの大学と学校で抗議集会(デモ)があったが、全国学生連盟執行員によれば、国立及び私立の30の大学で抗議があり、ベニスエフで7名、南ワ―ディで13名が逮捕された由。
http://www.aljazeera.net/news/pages/1bd69e4d-14e2-4ea2-88bb-916e35ed5e5e
・ムルシ−前大統領支持者は、24日外務大臣nabil fahmiの国連総会における演説に対して、彼は正当にエジプトを代表しないとして、同日エジプト内外の国連の施設前にて抗議集会をすることを呼び掛けている。
(24日は、確かこれまでの情報によれば、オバマ大統領とロハニ大統領が演説する日のはずで、合わせてエジプト外相の演説となれば、今年の国連総会にとって最も注目される一日となりそうです。エジプトのクーデターを非難しているカタールはどうするのでしょうか?・・・自分が承認しない政府の演説に対しては、代表団が着席しないとか、しても下級の職員にとどめ大使や大臣等政府を代表するものは出席しない、という方法が良く取られる・・・野次馬根性ですが、ちょっと興味があります)
http://www.aljazeera.net/news/pages/370d910d-db38-4ec1-8c0b-cb428f48a307
・エジプト軍報道官は重ねて、シーシ国防大臣は次回大統領選挙に出馬しないと表明した(シー氏に対する期待が高まっていて、彼の大統領選出馬を求める声が強くなっていることに対するもの。但し、本当にそうなるのか否かは、今後の動きを見る必要がある)
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/egypt/2013/09/22/القوات-المسلحة-المصرية-تنفي-مجددا-نية-السيسي-الترشح-للرئاسة.html
・エジプト大統領選挙の前哨戦は既に始まっている。
・21日元国家情報副局長hisam khair allahが出馬の意図を表明した。
彼は前回の大統領選挙にも出馬したが、得票率は低かった。
・エジプト軍報道官は、シャフィク(ムバラク時代の最後の首相で、前回大統領選挙で決選投票に残ったと記憶している)とsami anan がエジプトの個人として出馬する自由を有していると発言したが、2人とも旧体制とのつながりが強すぎるということで、無理との見方が強い。
・他方エジプトのマスコミは、救国戦線の間でhamadin sabahiが有力な候補として浮上していると伝えている。
・同じくマスコミは、イスラム主義者の間ではabdelmunaim abu al fetouh(確か当初同胞団が大統領選に候補者を出さないとした時に、同胞団から離れて一候補した人物、同胞団の若手や穏健派に人気があったとされる)とsalim alawah の2名で、彼らは連日のようにイスラム聖職者会議のあるカルダウィと会談していることもあり、非公式の同胞団候補の可能性があるとされる由。
しかし、エジプトでのイスラム主義の影響力の低下、およびサラフィー主義の光の党がイスラム主義者の候補に反対するとしたことから、彼らの可能性は低いと見られている由。
http://www.alquds.co.uk/?p=86641