先日エジプトの過激派の活動で、シナイ半島ではこれまで北がその中心であったのが、エルトウル(村と書いたが、今では南シナイの中心都市とのこと。年寄は耄碌しています)でのテロがあったことが注目されると書きましたが、al arabiya net は治安筋からの話として、背景にイスラム過激派が観光地を対象として、政権に打撃を与える新戦略に転換したことがあると書いています。
記事によると、これまでイスラム過激派は北シナイで活発に活動していたが、北では軍の厳重な反撃もあり、相当多くのテロリストが制圧されたりしたこともあり、今後のテロ活動の焦点を観光産業に当て、特に南シナイ半島を主たる目標としたとのことです。
テロリストの目標は、勿論紅海のアフリカ側、ルクソウル等内陸の史跡観光地も含まれるが、シャルムッシェイフを中心とした南シナイは、内外の観光の中心地で、主だったホテル等の観光施設、重要な空港等が集まっていることもあり、そろそろ観光客がエジプトに戻ってきたこともあり、政権に対する打撃を与えるために、南シナイを焦点とするであろうとのことです。
その意味では今回のエルトウルでの自爆攻撃の意味が大きいとのことです。
記事は、観光に対するテロ攻撃は、80年代、90年代における過激派の観光地、外国人観光客に対する連続的なテロ活動を想起させるが、今回が当時と異なっていることは、リビア革命後のカッダーフィ政権の武器がエジプト国内に広く行き渡っていることであると警鐘を鳴らしています。

記事の要点は以上ですが、al arabiya と言う政権よりのメディアでも、これらのテロ関係はイスラム過激派の連中であるとしており、政権が盛んに喧伝しているムスリム同胞団のテロとは一言も言っていません。
将来のことは判りませんが、矢張りこれまでのところ、エジプトにおけるテロ遂行者は所謂ジハード主義の過激派で、ムスリム同胞団(少なくともその大部分)はテロとは無関係のように思われます。
政権として当面行うべきテロ対策はこれら過激派の組織的撲滅作戦と、同胞団の多くの者がそちらの方向に走らないような政治的解決の模索ではないかと館気ています。
しかし、現政権のやり方は本当の敵を徹底的に叩くよりは、大きな力を同胞団たたきに費やすと言うことで、むしろテロの危険性を増大させているように思われますが、現地在住の方などどう思われますか?
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/egypt/2013/10/08/الجماعات-المسلحة-تنقل-عملياتها-لجنوب-سيناء-لضرب-السياحة.html