アカバ湾の出口にある2の島の領有権問題は、エジプト及びサウディの2国間関係だけではなく、イスラエルの安全保障にも影響する問題で、大きな関心を持っていましたが、どうやらこの問題を巡っては、イスラエルとサウディの事実上の良好な関係等、中東をめぐる大きな変化を反映したものの様で、その意味でも興味があります。

イスラエルのヤアロン国防相は、両島の帰属に関する問題は、イスラエルとエジプト間平和条約の問題ではなく、その軍事付属書にサウディも付け加えることであるとし、付属議定書の手直しは必要だが、平和条約そのものの手直しは必要ないとし、更にサウディからサウディはティラン海峡(アカバ湾と紅海を結ぶ海峡)の自由公開を保障するとの書類を受領したとし、イスラエルとしてはエジプトサウディ間の橋の建設にも反対ではないとした由。
これを報じるy net news はイスラエルはこの問題に終止符を打ったとし、さらに米国も同じ立場であるとコメントしています。
またイスラエルの中には、橋の建設で、過激派がサウディからエジプトに容易に移動できると懸念しているものもいるが、長年のネタニアフ(首相)のふとごろ刀は、このような見方は神経性のもので、イスラエルにとってはスンイ派の重要な国であるエジプトとサウディが統一戦線を結び、イランやヒズボッラーと対峙しようとしていることは好ましいことであると語っている由。
他方シナイ半島にその非武装化の監視のために多国籍軍として軍を駐留させている米国は、シナイ半島を巡る状況の変化に応じて、機械によるモニタリング等で、駐留兵士の数を減少させる方途を検討中の由(このような米国の立場に対して、従来であればイスラエルから、その安全保障を損なうということで強く難色を示したかと思われる)

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http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4790656,00.html