どうも前代未聞のことが起きているみたいです。

昨年のトルコのクーデター未遂事件で、ギリシャに逃れた兵士が、政治的亡命を要請している事件は日本ででも報じられていると思いますが(確か8名の兵士が政治亡命を要請し、ギリシャ最高裁判所は26日、彼らの引き渡しを禁じる判決を下し、その後もトルコは、その判決は政治的だとして反発している)、今度はNATOの関係でドイツにいた40名のトルコ兵士が政治亡命を求めたとのことです。
al qods al arabi net は、独誌シュピーゲルとうが、NATO基地にいた40名のトルコ兵士が政治的亡命を求めていると報じていると伝えています。
同誌は、独連邦難民局や連邦内務省は、この要請に対して通常の難民要請と同じように対応するとしていると報じている由。
独憲法第16条は、だれでも政治的迫害の恐れのある者は亡命の権利を有しているとしていて、ババリア州与党の専門家は、独が彼らを引き渡すことは絶対にないだろうとして、そうすれば彼らは牢獄に入れられるのが落ちであると語った由。
また独議会の外交委員長も、問題は純粋に法律的な問題で、政治r的な考慮の余地はないと語った由。
ただし、事件の起きたタイミングは、独首相メルケルがマルタでの欧州首脳会議の前に、28からトルコを訪問するときに起きた事件であることから、きわめて困惑するタイミングで起きたとコメントしています
http://www.alquds.co.uk/?p=666659

冒頭前代未聞と書いたのは、これまでもトルコからの政治亡命者の問題はあったと思うが、NATOの同盟国で、その基地にいる同じ同盟の兵士が、政治亡命を求めるなどというニュースは聞いたこともないからです。
上に書いたギリシャへの亡命は、確かトルコからヘリで逃げ出したもので、数も8名と少ないのですが、こんどはNATO基地にいる80名もの兵士の亡命という話ですから、確かにembarassing な話だろうと思います。
しかし、それ以上に、これまでもトルコ政府は、クーデター未遂事件を理由に、2度にわたりトルコ軍部を粛正しているところ、好き嫌いとにかかわらず、ケマルアタチュルクの作ったトルコを、これまで政治的にも守ってきたのは、軍部で、70年代だったかと思うが、国内で左右の対立、衝突が激しくなたっときなどは、軍事クーデターで介入し、内政の安定を回復させたかと記憶しています。
前のクーデター騒ぎの時は、逮捕されたりしたのは一部の高級将校だったと思いますが、今回は非常に広範ににわたる逮捕、追放が行われています。
時あたかも、昨日報告した通り、国際的な格付け会社はトルコ国債の格を引き下げ、安心して投資するに不適当な国と格付けました。
こんな状況で、エルドアンの独裁的色彩が強まる(憲法改正の国民投票も3月か4月の予定)反面で、軍、警察、司法関係者に対する逮捕、追放が続き、それらの期間がさらに弱体化すれば、トルコの安定もさらに不安視されることになるだろうと思われます。
シリアではうまくプーチンと折り合って、表面的にはエルドアンの政権は安定しているようにも見えますが、テロも続発しており、トルコの状況も要注意かもしれません。