先ほどはトルコがシリアとの国境地帯に大規模な部隊を増派しているというニュースをお伝えしましたが、この動きとおそらくは関係があるのではないか、と思われるのが、北部シリアにおける政府軍の前進です。

al jazeera net は、過去1週間の間に政府軍とその同盟者(ヒズボッラーか?)が、al babの南の20の村落を占拠し、manbijのクルド(シリア民主軍)占拠からアレッポに伸びる、回廊を支配し、トルコ軍と自由シリア軍がラッカ方向に南下するのを阻止する体制を作ったと報じています。
記事はこの方面では、ISは政府軍に対して、抵抗らしい抵抗もせずに、地域を明け渡したとしており、政府軍はトルコ軍等の接近を防ぐために、さらに活動を強化していると報じています(ISが抵抗しなかったのが事実として、その背景は不明。一部のアラブ紙ネットは、政府軍と提携してトルコ軍の攻勢を阻止するためとしているものもあるが、若干読みすぎの意見か?)
記事は、この政府軍の侵攻で、西部のシリアの政府軍支配地域から北部の、YPG支配地域まで回廊ができたと報じています。
また、この点に関してはシリア民主軍のクルド筋も、クルド勢力と政府軍の衝突は、おそらくないだろうとしている由。
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2017/2/28/النظام-السوري-يسعى-لتغيير-خريطة-المواجهات-قرب-تركيا
おそらく明日以降になれば、上記トルコ軍の動きと合わせて、このあたりの状況ももう少し、明らかになってくると思いますが、とりあえず