朝方は、ロシアが米国のシリア政策について警告したことをお伝えしましたが、今度は米大統領府が、アサドが再び化学兵器を使用しようとしているとして、重大な警告を発しました。
この件については1300のCNNだったかも報じていましたが、どうも何やらシリアを巡り、どことなくきな臭くなってきたのでしょうか?
アラビア語メディアの記事の要点次の通りです。

米大統領府報道官は26日、米国はシリア軍が再度化学兵器を使用するための準備をしている兆候を察知したとして、仮にシリア軍が化学兵器を使用すれば、シリア政府と軍にとっては重大な結果となるであろうと、警告したとのことです。
報道官はさらに、米国が察知した動きは、先に4月4日アサド軍が化学兵器を使用して、多数の死傷者を出した際の準備活動と類似していると指摘した由
(確かあの時には米国は69発の巡航ミサイルを、ホムス近郊だったかのシリア空軍基地に向けた発射したとお記憶する)
また米国連大使は彼女のネットで、アサド政権によるいかなる化学兵器攻撃も、これを支援するイランとロシアにとっても責任を免れられないと指摘した由
http://www.alquds.co.uk/?p=744374
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2017/06/27/واشنطن-اذا-شن-الأسد-هجوما-كيماويا-جديدا-سيدفع-ثمناً-باهضاً.html
米国が把握した具体的な兆候とはどこの基地で、またそれは何か(毒ガス弾を引き出して、航空機への搭載を始めたとか、毒ガス弾貯蔵庫の付近での活動が突然激化したとか?)等具体的なことは不明で、したがって、その信ぴょう性も全く不明ですが、仮にここにきてアサドがまたもや毒ガス攻撃の準備をしているとすれば、この数日間クネイトラで旧ヌスラ戦線との激しい戦闘が続いていることと関係でもあるのでしょうか?
まあ、最近米国内でも大統領府報道官の発言に対する信用度は、極めて低くなっているので、それほど心配する必要もないのかもしれませんが・・・・
それにしても、仮にあんなところで使用すれば、イスラエルに近く、過度にイスラエルを刺激することにもなりかねませんね