モースル旧市街では、イラク軍、特に連邦警察の対テロ部隊が、ISの残存兵力の掃討に当たっていて、「モースルは奪還した」との首相やイラク軍幹部の発言はあるも、その完全制圧には数日間を要するとみられている模様です。
他方、イラクの人権網は、モースル内からの連絡等によると、がれきの下には多数の遺体が残されていて、また未だ多数の住民が救出を待っているとしている由(確かに、この2〜3日、CNNやBBCは戦闘の先端にいる部隊に同行して、そのような映像を送ってきている)
他方、モースルの完全制圧が、イラクにおける問題の解決ではないことも明らかなところ、al qods al arabi net はこれは今後のイラクが直面する多くの困難な問題の初めでしかないとの記事を載せています。
若干気が早いというか、別な意味では、あまりに当然のことのようにも思われますが、記事の指摘する通り、確かにイラクの今後は多くの問題を抱えていて、イバーディ首相にも頭が痛いところでしょう。
記事の要点のみ
・モースルは近く完全制圧される思われるが、そのあとは残されたIS戦闘員にとっては、隠れるか、休眠細胞を作るか、転々としながらと抵抗するかの選択しか残されていないことは確実である。
・しかし、モースルの奪還がイラクにおけるISの最後というにはまだ早すぎて、彼らは方々に抵抗拠点を有しているが、その中でも最も速やかに排除しなければならないのはキルクークの西にあるal howeijaで、この都市はサラハーッディーンとキルクーク地域におけるISの攻撃の拠点となって(ある意味でモースルの代替)いるほか、その中に居住する住民は毎日ISの過酷な支配に苦しんでいる
・イラクが抱える問題の中で、今後非常に重要なのは、クルド自治区の問題で、イラク政府や、トルコ、イラン、米国等の反対にもかかわらず、自治政府はこの9月民族自決に関する住民投票を実施するつもりである。
米国などはイラク政府とクルド自治政府の対話を呼び掛けているが、双方とも今のところ妥協する用意は全く見せていない。
(モースル失陥の際の首相であったシーア派至上主義の)マリキー前首相などは、クルド自治区が独立を宣言すれば、(残りの)イラクに居住するクルド人からイラク国籍をはく奪すべきであると主張している。
他方、バグダッド等に居住するクルド人は、このところめっきり、迫害が増え、民族差別的な取り扱いが増えていると苦情を申し立てている
・クルド勢力は他方、マリキー前首相の率いる最大のシーア派勢力は、宗派間対立をあおっており、イラクの宗派、民族に基づき分割しようとしていると非難している。
・また、もう一つの重大問題であるスンニ派住民とシーア派の折り合い問題でも、スンニ派勢力は分裂しており、さらに多くの住民が難民生活をしており、まとまった政治的勢力として機能していない。
それにもかかわらず、7月にはバグダッドでスンニ派の会議が呼びかけられている。しかし、この会議から何らかのまとまった動きが出てくるとはみられてはおらず、下手するとISに利用されかねないとの懸念さえある。
・このためイラク人の間では、モースル奪還の喜びは、今後のイラクの将来に関する不安とまじりあっている
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2017/7/2/الجيش-يواصل-هجومه-لاستعادة-ما-تبقى-من-الموصل
http://www.alquds.co.uk/?p=747296
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/iraq/2017/07/02/الموصل-القديمة-جُثث-وأنقاض-وآلاف-المحاصرين.html
他方、イラクの人権網は、モースル内からの連絡等によると、がれきの下には多数の遺体が残されていて、また未だ多数の住民が救出を待っているとしている由(確かに、この2〜3日、CNNやBBCは戦闘の先端にいる部隊に同行して、そのような映像を送ってきている)
他方、モースルの完全制圧が、イラクにおける問題の解決ではないことも明らかなところ、al qods al arabi net はこれは今後のイラクが直面する多くの困難な問題の初めでしかないとの記事を載せています。
若干気が早いというか、別な意味では、あまりに当然のことのようにも思われますが、記事の指摘する通り、確かにイラクの今後は多くの問題を抱えていて、イバーディ首相にも頭が痛いところでしょう。
記事の要点のみ
・モースルは近く完全制圧される思われるが、そのあとは残されたIS戦闘員にとっては、隠れるか、休眠細胞を作るか、転々としながらと抵抗するかの選択しか残されていないことは確実である。
・しかし、モースルの奪還がイラクにおけるISの最後というにはまだ早すぎて、彼らは方々に抵抗拠点を有しているが、その中でも最も速やかに排除しなければならないのはキルクークの西にあるal howeijaで、この都市はサラハーッディーンとキルクーク地域におけるISの攻撃の拠点となって(ある意味でモースルの代替)いるほか、その中に居住する住民は毎日ISの過酷な支配に苦しんでいる
・イラクが抱える問題の中で、今後非常に重要なのは、クルド自治区の問題で、イラク政府や、トルコ、イラン、米国等の反対にもかかわらず、自治政府はこの9月民族自決に関する住民投票を実施するつもりである。
米国などはイラク政府とクルド自治政府の対話を呼び掛けているが、双方とも今のところ妥協する用意は全く見せていない。
(モースル失陥の際の首相であったシーア派至上主義の)マリキー前首相などは、クルド自治区が独立を宣言すれば、(残りの)イラクに居住するクルド人からイラク国籍をはく奪すべきであると主張している。
他方、バグダッド等に居住するクルド人は、このところめっきり、迫害が増え、民族差別的な取り扱いが増えていると苦情を申し立てている
・クルド勢力は他方、マリキー前首相の率いる最大のシーア派勢力は、宗派間対立をあおっており、イラクの宗派、民族に基づき分割しようとしていると非難している。
・また、もう一つの重大問題であるスンニ派住民とシーア派の折り合い問題でも、スンニ派勢力は分裂しており、さらに多くの住民が難民生活をしており、まとまった政治的勢力として機能していない。
それにもかかわらず、7月にはバグダッドでスンニ派の会議が呼びかけられている。しかし、この会議から何らかのまとまった動きが出てくるとはみられてはおらず、下手するとISに利用されかねないとの懸念さえある。
・このためイラク人の間では、モースル奪還の喜びは、今後のイラクの将来に関する不安とまじりあっている
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2017/7/2/الجيش-يواصل-هجومه-لاستعادة-ما-تبقى-من-الموصل
http://www.alquds.co.uk/?p=747296
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/iraq/2017/07/02/الموصل-القديمة-جُثث-وأنقاض-وآلاف-المحاصرين.html
