マクロン仏大統領の斡旋で、セラージュ首相とハフタル将軍が、来年春だったかの選挙実施に合意したとのニュースは、先に報告しましたが、どうも、これもリビア問題の常として、何処まで信頼できるものか、良く解らない状況が起きています。
おまけにこちらの方はイタリアまで巻き込みそうな、ある意味では珍事です。

リビア問題の欧州にとっての重要な側面の一つは、リビアが北アフリカ、アフリカから欧州への難民、非合法移民の送り出し口となっていることで(もちろんこの問題の別の側面としては、リビアの「人間密輸業者」のやり方がますます非人道的になり、国際的な人権問題となりつつあるということもあるが)、この問題に対処するために、セラージュ首相がイタリア政府に対して、リビア海軍と沿岸警備隊を支援するために、イタリア軍艦の派遣を要請しました。
これに応えて、イタリアはロジ専門等の2隻の艦船を派遣することとし、イタリア議会も2日、328票対111票の大差で、この派遣を承認しました。
ところがこのイタリア艦船の派遣について、リビア内ではリビアの主権を侵す等の反対論が生じていたようで、イタリア軍艦comandante brouzini(アラビア文字からの訳)がトリポリの海軍基地に到着したとのニュースが流れるや、ハフタル将軍は、新統一政府の要請を受けてリビア領海に入る、如何なるイタりア軍艦をも攻撃するようにと命令したとのことです。
空軍の大部分はハフタル将軍に従っているようですが、海軍の方は、少なくともトリポリ等の艦船は統一政府支持で、何処の、またいくらくらいの艦船がハフタル将軍側かは不明です。
まあ、実際にリビア海軍または空軍がイタリア艦艇を攻撃するところまではいかないでしょうが、どうもリビアでは国際的に承認された首相の要請した外国軍艦の介入に対して、国軍司令官とされる人物が攻撃命令を出すという珍事が生じていますので、取り敢えず
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https://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2017/08/02/البرلمان-الإيطالي-يوافق-على-إرسال-بعثة-بحرية-إلى-ليبيا.html