先に報告した通り、トルコ軍はイドリブの北の国境地帯に部隊を増派していましたが、アラビア語メディア等によれば、その先遣部隊がシリアに入った模様です。
尤も、トルコは今のところイドリブでの任務は、非戦闘地域関心ための監視所の設置とクルドの支配する飛び地afrinの隔離であるとして、重火器類はいれてない模様です。
これを報じるメディアの中で、huryyiet net とakl qods al arabi net の記事が特に注目されたので、記事の要点のみごく簡単に紹介しておきます。

hurryiet net
トルコは今回の作戦も「ユーフラティスの盾」と同様に自由シリア軍中心で、トルコ軍がこれを支援するとしているが、今回の作戦ははるかに危険である。
前回は自由シリア軍に600、トルコ軍委67名の戦死者がでて、ISは3000名を失ったが、イドリブの各地にはヌスラ戦線の兵員200000〜30000名が存在し、彼らは民間人の間に居住している
発表された作戦目標は停戦の監視で、このためトルコ、イラン、ロシアはそれぞれ500名を配属することになっているが、トルコはこの倍の兵員を配備することは確実である。
トルコ軍は国境地帯に安全地帯を設けるであろう。
またロシア軍機等は既にイドリブのヌスラ戦線等を空爆しており、作戦がこれらの分子の排除も狙うことは必然であろう。
いずれにしてもトルコ具の将来の作戦目標は更に拡大し、afrin地区の隔離も目指すこととなろうが、米国ロシアの反応が注目される。
http://www.hurriyetdailynews.com/turkeys-idlib-operation-will-be-much-more-risky-than-euphrates-shield-120537

al qods al arabi net
国共のアタマ検問所からトルコ軍の車列が自由シリア軍に随伴されてシリア領に入った。
トルコ軍の目標については種々の見方があったが、トルコ政府の声明で、停戦監視のためで、シャム解放機構との衝突のためではない、ということで、少なくとも第1段階の目標は明確になった。
同機構に近い者も、最近トルコと同機構との間で、熱心な協議があったとしている。
トルコ軍等もイドリブ中心への前進を目指してはいない模様
トルコ軍も第1段階は、監視所の設置のために、「攻撃的ではない「」武器を配置するとしている。またafrin との境界に3つの検問所を設置し、安全なベルトを構築するとしている。
それらはsamaoun 山、tel rafaaat 周辺、南のjadilees 周辺である。
これはクルドの飛び地を孤立化させ、他の国境地帯のクルド支配地域との接続を遮断するトルコの目的からくるものである。
しかし、トルコとシャム解放機構の間の不信感からしても、かれらがトルコがafrin地区に進撃したり、クルドYPGを攻撃することを認めるとは思われない。解放機構は、今回のロシアトン合意の下のトルコの侵入が将来の、イドリブ全体を支配しようとの作戦につながることを懸念している。
地域の専門家はトルコはユーフラティスの盾作戦で、自由シリア軍お弱体振りを目のあたりにし、彼らをシリアに入る口実として使っていて、彼らに頼るつもりはないとしている。
また別の専門家はトルコ、ロシア、イラにはそれぞれ別の戦略目標があるとしている…トルコは対afrin地域、イランはシーア派のkafriya ,al khouaの2村落、ロシアはヌスラ戦線の壊滅の由
トルコのヌスラ戦線との衝突は先の問題だろうとしている
他方ロシアといらの関心はafrin ではなく、ヌスラを駆逐して、シリア全土をアサド政権の下に回復することであるとしている。
http://www.alquds.co.uk/?p=804733