シリアを巡っては、このところイスラエルとイランの緊張が焦点になっていましたが、アラビア語メディアの報道から見ると、米ロの関係もシリアを巡り、極めて悪化しつつあるように見えます。
どうも剣呑な話ですが・・・・・

・一番激しいのはal jazeera net の「シリアを巡り米ロ衝突のシナリオは近づきつつあるのか?」という記事ですが、内容は最近のデリゾル近辺での衝突の話で、戦略的な問題は提起していないようです。

・他方、アラビア語紙によると、ロシア外相は13日の記者会見で、最近米国はシリアで危険な単独行動をする傾向が強く、その行動はシリアの一体性を危険にさらしているよ非難したと報じています。
同外相は、米国はユーフラティスの東に独立国家を作ろうとし、またシリアに恒久的に居座ろうとしているように見えると非難した由。
また外相は、米政府は最近米軍の戦闘作戦が終わっても、シリアに安定的な政権ができるまではシリアにとどまるとの発言をしており、これはシリアの政権変更と米軍の恒久的居座りを意味すると非難した由

・デリゾルでの米軍とロシアとの衝突問題については、10日にもデリゾル近郊で米空軍機が、ロシア製のT72戦車1台を破壊し、乗員少なくとも2名を殺害したところ、彼らがロシア人か否かはわからないが、有志連合空軍は、1週間以内の2度目の事件で、この事件は単に1台の戦車が勝手に行動したものではないと見ているとしている
・その先週の事件について、al qods al arabinet は、米ブロンバーグは、この事件でその大部分がロシア人である傭兵(ロシアの会社等に雇われたものの由)200名が死亡したと報じていると伝えています。
(もちろん確認するすべはないが、ロシア人等の傭兵200名の死というのは、如何に何でも、大きすぎる気がしますが、報道のまま。もし事実なら、現地ロシア軍司令部は攻撃を知らなかったという、ロシアの説明は白々しいことになるが)
・他方上記al jazeera net は、有志連合の米司令官によれば、先週の攻撃は現地にいる米軍兵士からの要請に基づくもので、、3時間も続き、攻撃にはf15、ac130、ドローン、B52、アパッチヘリ等が参加した由
(このうちb52は通常シリア周辺にはいないので、地上からの戦術支援要請で参加できる機種ではなく、何かの誤りか、何らかの理由で付近にいたものか不明だが、報道のまま
b52の問題はさておいて、残りの航空機は近辺の米軍手持ちの機種がこぞって参加した感じで、非常に大きな作戦であった可能性を示唆しているように思われる)
http://www.aljazeera.net/news/international/2018/2/14/هل-اقترب-سيناريو-المواجهة-الأميركية-الروسية-بسوريا
http://www.alquds.co.uk/?p=879496
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2018/02/13/لافروف-أميركا-تتصرف-بشكل-منفرد-وخطير-في-سوريا.html