ほんじつは、シリアを巡る米ロシア関係、米イラン関係について、アラビア語メディア等から報告しましたが、米トルコ関係も緊張を深めている模様です
両国関係は米のYPG支援とトルコのこれに対する反対から緊張していましたが、特にトルコのafrin侵攻以来、米軍に対するトルコのmanbij からの撤退要求と米のYPGに対する更なる支援で、緊張を高めています。

・米国務長官は15日トルコを訪問しますが、国務省報道官は13日、国務長官が(この時期に)トルコを訪問すること自体が、この問題が如何に深刻であるかを示していると語った由。
・また国務長官自身も、トルコのafrin侵攻が米同盟国のISに対する戦闘を邪魔していると批判した由

・他方エルドアン大統領は、現在両国関係は重大な岐路にあるとしてきましたが、13日議会で、米のYPGに対する追加援助が5億5000万ドルとの報道について、トルコの試算では将来この援助が30億ドルになる可能性があるとして、更に米軍高官が、manbijの米軍が攻撃されたら攻撃し返すと述べたことに対して、テロリスト(YPG)とともに戦うものに対するトルコ軍の攻撃は厳しいものになると警告した由。
・トルコ外相も、NATOの同盟国である米が、テロ組織(YPG)を支援していると非難し、親密なる同盟関係の再構築のためには、YPGのmnbij 等ユ^フラティス西岸からの撤退と、これまで米国が供与した兵器類の回収が必要だとしている由。

・アrビア語メディアは、上記5500万ドルの内訳として、3000万ドルがYPGむけで、2500万ドルがクルド国境警備隊向けであるとしている
また、これまで米軍が訓練したクルド勢力は12000名に上るとしている
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2018/02/13/أميركا-تضخ-مالا-في-شرايين-الوحدات-الكردية-وتركيا-تحذر.html
http://www.hurriyetdailynews.com/tillersons-visit-to-turkey-underlines-severity-of-dispute-over-ypg-us-state-department-127290

取りあえずは以上で、明日国務長官のトルコ訪問で一応の関係はとりつくろわれる可能性がありますが、トルコの対クルドに対する従来からの立場に鑑みれば、米国が大幅譲歩をしない限り、大きな関係改善はなさそうです。
それにしても、シリアをはじめ各地で、どうやらロシアとも対立を深めつつあり、特にシリアを巡りイランとの紛争も予測されるときに、なぜ米国が同盟国トルコとの関係を悪化させるような政策をとるのか、よく理解できません。
もしかすると国務省と国防省の対立(国防省としては、「戦友に対する恩義」を重要視している可能性がある)とか、そもそもトランプ政権には統一的な中東政策がないのかもしれません

更に言えば、問題は単に中東にはとどまらないでしょう。
何しろ、このところロシアや中国の核開発に対する米国の警戒が高まり(新核戦略の発表とか)ウクライナや、欧州周辺でのロシア軍の展開や活動に、流石のトランプ政権も、非常に神経をとがらせているときです。
そのようなときには、これまで米国にとって有用性が証明されてきた、同盟機構のnATOの重要性はさらに高まったはずですが、そのNATOの中でのトルコは核こそないものの、戦力の点では重要な存在だし、何よりもロシアの南側を抑える重要な戦略地位にある国です。
黒海の入り口のボスポラス海峡を抑えるのもトルコです。
その意味ではトルコとの関係は、従来にも増して重要視するのが、普通の考えだと思うのですが、トランプ政権が何を考えているのか良く分かりません。