イスラエルのネタニアフのモスクワ訪問の主題がイランのシリアにおける軍事的プレゼンス問題で、彼の訪問と全く同じ日に、イランの最高指導者の外交顧問もモスクワを訪問したことは、先に報告した通りですが、イランのプレゼンス問題について、al qods al arabi net  が2つの記事を載せているので、ご参考まで。

・イランのベラヤティ最高指導者顧問は13日記者会見で、イラン秤に絡及びシリアの指導者が、イラン軍事顧問(この言葉はイランがそのプレゼンスについて使う言葉だが報道のまま)の撤退を望むのであれば、イランは即刻撤退させる用意があると語った。

顧問は、イランとロシアの軍事的プレゼンスは、過激派テロリストの攻撃及び米国の侵略に対するもので、シリアとイラクの政府が望めば即刻撤退するが、それは米やイスラエルの圧力によるものではないとした由。
またロシアとイランのプレゼンスはアドバイスに限られていて、ロシアがイランの撤退を望んでいるという言辞は、2つの友好国を仲たがいさせようとする試みであるとした由。
彼はまた、イランとロシアがシリアの80%の国土を過激派から解放することを助けたとして、もし現在イランが撤退すれば、IS等が再び舞い戻るであろうとした由
(要するに、顧問の言いたいことは、イランとロシアがいたから、シリア政府軍は国土を奪還できたので、彼らなしではまたISにやられる…・要するにイランは実質的に撤退するつもりはない、と言うことを外交的に表現したものでしょう)

・他方、ネタニアフはプーチンに対して、イスラエルの立場としては、アサドはこれまで過去40年間安全であった国境を越えてイスラエルに機銃弾を1発も打っておらず(ネタニアフもトランプ並みの不正確なレトリックを平気で言える政治家のようです)、その安全について懸念する必要は毛頭ないとして、イスラエルはアサドが国土を奪還し、安定させることに反対していないとのメッセージをつたえた由。
ネタニアフは、但し、イスラエルとしては国境の安全に配慮せざるを得ず、問題はISやヒズボッラーがイスラエルの安全に害をなす(ISとヒズボッラーを並べるところが実に面白いが!)ことと、イランの軍事的プレゼンスであるとした由。

http://www.alquds.co.uk/?p=973069
http://www.alquds.co.uk/?p=973555

問題は、プーチンがこれらイスラエル首相とイラン外交顧問の、主張に対して、如何なる反応を示したが全く分からないことですが、シリア問題も米等の有志連合、トルコ、クルド、更にはアサド政府も含めた勢力には、決定的な影響力はなく、実質的にはイランとロシアの意向が大きくものをいうが、中でもロシアの発言力が圧倒的に強くなったことがますます明らかになりつつあるような気がします。
取りあえず。