遂にピラミッドの近くでもテロにより外国人観光客が死亡しました。

アラビア語メディはいずれも、28日夕ギザのピラミッドの近くで、外国人観光客を狙った道路脇爆弾で、ベトナム人観光客3名と観光ガイドのエジプト人1名が死亡し、ベトナム人11名とバスの運転手が負傷したと報じています。
彼等はピラミッドの「光と音のショー」を見に行く途中だったとのことで、現在治安当局が現場等を捜索しているとのことですが、これまでのところ犯行声明等は出ていない模様。
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/egypt/2018/12/28/مصر-أنباء-عن-انفجار-استهدف-حافلة-سياحية-في-الهرم-.html
https://www.aljazeera.net/news/politics/2018/12/28/مقتل-سائحين-فيتناميين-ومصري-في-اعتداء-استهدف-حافلة-قرب-الأهرام
https://www.alquds.co.uk/%d9%85%d9%82%d8%aa%d9%84-%d8%a7%d8%ab%d9%86%d9%8a%d9%86-%d9%88%d8%a5%d8%b5%d8%a7%d8%a8%d8%a9-10-%d8%a2%d8%ae%d8%b1%d9%8a%d9%86-%d9%81%d9%8a-%d8%a7%d9%86%d9%81%d8%ac%d8%a7%d8%b1-%d8%a3%d8%ab/

「遂に」と書きましたが、エジプトではアルカイダとその前身の過激派が1990年代に、主として外国人観光客を狙ったテロを繰り返し(カイロ博物館やピラミッドの近くでもあったが、日本人も多く巻き込まれたのは、97年だったかのルクソールのハトシェプスト女王葬祭殿での外人観光客大量殺害であった。外人観光客を狙ったのは、エジプトの主要外貨源で、労働力の受け手として非常に重要な観光業を狙って、エジプト政府に大打撃を与えるのが目的だったとされる)ましたが、今世紀に入っても外人観光客に対するテロは続きましたが、ロシア航空機のシナイ半島上空での爆発や紅海の観光地ガルダカ等での襲撃事件等で、カイロの近くでは警官隊の厳重な警備もあり、最近は外人観光客を狙うテロはほとんど見られなかったと思います
(その間テロが減少した訳でもないが、キリスト教会やキリスト教徒に対するテロ、シナイ半島各地でのテロ等国内の標的に対するテロが主力であったように思われる)
この間、テロの主勢力もアルカイダからISへと代わり、彼らはシナイ半島を根城として、またリビアから越境したりととエジプトでのテロを繰り返し、これに対してエジプト政府は2年ほど前だったかから、軍隊を大量動員し、特にシナイ半島で大掃討作戦を繰り広げ、大きな成果を上げてきたと宣伝していました。
事実最近はエジプト本土、特にカイロ周辺でのテロは目立って減っていたように思われます。
そこに、今回はエジプト観光の目玉中の目玉のピラミッド周辺での外国人観光客に対するテロです(走行中のバスを狙ったということですが、ということは遠隔操作による爆破でしょうか?)
せっかく回復しつつあった外国人観光に甚大な影響が出ることは避けられず(特に現在は気候の点からもエジプト観光のピークの一つ・・・もう一つは夏の海岸での観光・・・で予約のキャンセル等が始まっているのではないでしょうか?)
エジプト政府としては、とにかく治安対策を見直し、要所に配備される治安要員を大幅に増員して、何とか乗り切ろうとするのでしょうが、エジプト観光業ひいては経済に対する影響は避けられないでしょうね。
最大の問題は犯人の所属がどこか、ということですが、矢張りIS関連でしょうか?