昨日報告したダマス南部の爆発事件とは直接の関係はないかもしれませんが、al arabiyanet やjerusalem post net は、20日IDF機がダマス空港を攻撃した(らしい)との記事を載せています。
こちらもいまのところ速報ベースのようで、特にイスラエルメディアの方は、かなりの推測も入っていますが、取りあえず、ごさんこうまで

・al arabiya net は、シリア政府系通信は、シリアの防空部隊がシリア南部に対するIDFの攻撃を阻止し、複数機を撃墜したと報じています。
記事はまた、シリア防空網は7発のイスラエルのミサイルを撃墜したともされていると報じています。
記事は他方IDFがイスラエルに対するいかなる攻撃にも警告するとして、その攻撃はシリア内のアルコドス部隊に対するものであるとしたとも報じています。

・以上では、いったい何が起きたのか良く分かりませんが、イスラエル紙メディアの方はもう少し具体的で、今回の事件はイラン機がヒズボッラー向け等の機材を運び込むのを阻止するためだったと報じrています。
記事は、シリアのロシア軍によれば、攻撃はダマス空港に着陸直前であったイラン機(mahan 航空)に向けられたもので、地中海からのミサイルが同空港をめがけたとしています。
IDFが動機を狙ったことは当時離着陸していたのは同機だけだったことからも、かなり明確で、IDFはロシアにその意図を通告し、ロシアがイランに連絡したことで、同期は着陸を諦めイランに舞い戻った、としています。
また、シリアがイスラエルのミサイルをすべて撃墜したとしていることも、そもそもIDFの攻撃は、同期を撃墜することではなく、警告してひき返させることにあったことからすれば、業とはずしたのであろうとしています
いずれにしても、今回の攻撃は、これまでのように夜間ではなく、日中で、イスラエルの(ヘルモン山か?)スキーヤーがミサイルの軌跡を見ることができたことからも、これまでのIDFの作戦とは違っているとコメントしています
記事はさらにシリア軍の反応も興味深く、彼らは対空ミサイルの陰に隠れて地対地ミサイルを発射した(これまでのイスラエル向けのミサイルは地対空ミサイルだった由)として、その狙いはゴラン高地の住民に恐怖を与え、観光客を遠ざけることであろうとしています
尤もイスラエル側で被害はなかった模様
https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5450068,00.html
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2019/01/21/النظام-السوري-الدفاعات-الأرضية-تصدت-لطائرات-اسرائيلية.html
取りあえず以上ですが、事実関係としてはal arabiya net の通りかと思われます。
イスラエル紙ネットの方は、ロシア軍が出てきたㇼ、かなりの推測も入っていて、真偽のほどは不明ですが、IDFの攻撃が日中行われたのが異例というのは事実だと思いますが、同時にIDFの作戦について、その直後にこれだけの記事が出るのも異例だと思います。
イスラエルメディアの場合、軍とか情報機関との関係もあり、根も葉もない推測記事にすぎないと一蹴するわけにもいかなそうですが、なんだかきな臭いですね。
イスラエルの参謀長の交替も何らかの関係があるのでしょうか?