首都チュニスをはじめとするチュニジアでの抗議活動の広がりは昨日報告しましたが、アラビア語メディアは、いずれも17日も若者たちの抗議は止まず、地域的にもさらに広がったと報じています。
騒擾の報じられた地域としては、チュニス、スーサ、ビゼルタ、アリヤナ等の他にカスリン、バジャ、シディブジード等の名前が挙がっています。
このような状況で、軍も各地で部隊を展開し、さらに増援しているとのことです
またこれまで2日間で242名が逮捕されたとのことですが、死傷者の報道はありません。
また事実か否かは知りませんが、抗議のスローガンは経済問題、失業に対する抗議で政治的スローガンは見られないとのことです。
https://aawsat.com/home/article/2747716/%D8%AA%D9%88%D9%86%D8%B3-%D8%AA%D9%86%D8%B4%D8%B1-%D9%88%D8%AD%D8%AF%D8%A7%D8%AA-%D8%B9%D8%B3%D9%83%D8%B1%D9%8A%D8%A9-%D8%A8%D8%B9%D8%AF-%D8%A7%D8%AD%D8%AA%D8%AC%D8%A7%D8%AC%D8%A7%D8%AA-%D8%B9%D9%86%D9%8A%D9%81%D8%A9-%D8%A8%D8%B9%D8%AF%D8%A9-%D9%85%D8%AF%D9%86
https://www.alquds.co.uk/%d9%85%d9%88%d8%a7%d8%ac%d9%87%d8%a7%d8%aa-%d8%a8%d9%8a%d9%86-%d9%85%d8%ad%d8%aa%d8%ac%d9%8a%d9%86-%d9%88%d8%a7%d9%84%d8%b4%d8%b1%d8%b7%d8%a9-%d9%81%d9%8a-%d9%85%d8%af%d9%86-%d8%aa%d9%88%d9%86%d8%b3/
https://www.aljazeera.net/news/politics/2021/1/17/%d8%aa%d9%88%d9%86%d8%b3-%d8%b9%d9%88%d8%af%d8%a9-%d8%a7%d9%84%d9%87%d8%af%d9%88%d8%a1-%d8%a8%d8%b9%d8%af-%d8%a3%d8%b9%d9%85%d8%a7%d9%84-%d8%b4%d8%ba%d8%a8-%d9%88%d8%a7%d9%84%d8%a3%d9%85%d9%86

チュニジアではこの1年でも、首都や中西部のシディブジード(ヤスミン革命発祥の地)等で主として経済、失業問題での抗議がしばしば起きていましたが、今回はビゼルト等北部の町にも広がり、さらに拡大した感があります。
その中で政治的スローガンが見られないというのは(事実とすれば)救いですが、何しろチュニジアの最大産業?が欧州への出稼ぎと欧州からの観光客ですから、コロナ禍もあり、当面その急速な回復は望めそうにもありません。
またチュニジアは昔から温和な国民性と言われていますが、シリア、イラク等のISに参加した過激派も人口の比率では非常に多かったと記憶するところ、折角アラブの春後唯一民主主義体制を維持してきたチュニジアがどうなるのか、懸念されるところです