中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

サウジアラビア

サウディのS400購入

本当なんですかね?
al qods al arabi net は、サウディがロシアの最新型地対空ミサイルs400を購入すると報じています。
記事は、サウディの駐モスクワ大使が、S400購入の交渉は最終段階に入っていると確認したと報じています。
サウディの有力紙も、交渉は、特に技術とノウハウの移転問題について、最終段階に入ったと20日報じたとのことです。
またロシアの技術協力次官もロシア紙に対して、S400の供与に関する書類に署名し、総てのスペックについて合意したと語ったとのことです。
またタス通信もロシア軍事技術協力公団の報道が、昨年サウディとの間でS400供与の合意があったと報じていたが、これは昨年10月のサウディ国王のロシア訪問の際の合意とのことです
記事はs400について、これはロシアの最新型の対空ミサイルで、2007年から配備された、航空機、弾道ミサイル、巡航ミサイル対応で、更には地上の目標にも対応可能な防衛システムで射程は400劼△襪伐鮴發靴討い泙后
http://www.alquds.co.uk/?p=883664
秘密主義のサウディのことですから、これだけ報道がされるということは、政府の了承があったということでしょう(ちなみにサウディの有力紙というのはオカズ紙です)。
したがって、今後何らかの新たな障害でも起きない限り、サウディのS400購入は間違いなさそうです。
ということは、中東では、サウディはトルコに次ぐ米同盟国で2番目のS400購入国(確かその他イランも購入するはず)になるはずで、中東における米国の重要な武器輸出先が相次いでロシアの最新型兵器を購入することになります。
しかし、これらの国には米軍の専門家も駐在しているはずですから、極秘のスペックのミサイルがそのまま輸出されるのでしょうか?確か冷戦時代のソ連は、戦闘機や戦車の中東への輸出型は赤軍使用型よりも、スペックを落した輸出用にしていたと思います。
それにしても、武器輸出だけの観点から見ても、中東の国際関係が多極化している感じがします。


















リヤドの砂嵐(サウディ)

12a7b45b-9e72-481d-88ff-fe01ed5322fe_16x9_600x338[1]サウディの首都リヤドでは、13日から激しい砂嵐に見舞われ、視界が極端に悪くなったために、学校等は休校になったとのことです。
砂嵐は14日いっぱい続くと出ていましたが、本日はどうなったのでしょうか?
https://www.alarabiya.net/ar/saudi-today/2018/02/14/بالفيديو-الغبار-يقتحم-سماء-الرياض-ويعلق-الدراسة-.html




イエメン北部戦線

イエメンのサウディに隣接している北部のサアダ県では、どうやらhothyグループの攻撃が続いている模様だとお伝えしましたが、その後も彼らの攻撃は続いている模様です。
アラビア語の報道では、攻撃は撃退されたという具合になっていますが、それにしても連日攻勢に出るほどhothyグループの戦力は残っている(逆に言えばサウディが泥沼に入り込んだ?)様に思われます。
アラビア語メディアから取りまとめたところ次の通り

・hothyグループは、14日サウディのアシ―ル地域に対して、弾道ミサイルを発射したと発表した。
hothyグループはつい最近も、アシ―ルのファイサル国王基地に対して、短射程の弾道ミサイルを発射したが、サウディ軍が捕捉している。

・サウディ軍は14日遅く、サウディのナジュラン地域に対するhothyグループの攻撃を撃退した。
サウディの大砲およびアパッチ・ヘリにより・、hothy側に25名の死者が出た
11日にもサウディ軍は同様の攻撃を撃退して、17名の損失を与えている

・イエメン国境警備隊第5旅団(政府側)はサアダ県の北部でのhtohyグループの攻撃を撃退した。
この攻撃は1週間で5度目にあたる。
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/yemen/2018/02/14/الجيش-الوطني-يحبط-هجوماً-للحوثيين-شمال-صعدة.html
https://www.alarabiya.net/ar/saudi-today/2018/02/15/القوات-السعودية-تصد-هجوماً-للحوثيين-قبالة-نجران.html
http://www.alquds.co.uk/?p=880324






イエメン情勢(北部)

このところ、イエメン・サウディ国境方面でのhothyグループのサウディ国境方面への攻撃がしばしば伝えられます。
尤も、それらはサウディ系のal arabiya net の報道が大部分で、hothy軍の攻撃が・・方面であった、とかhothy軍が浸透しようとしたが、いずれもサウディ軍や国境警備隊に撃退されたというもので、あえて報告するまでもなかろうかと考え、そのままにしておきました。
ところが、本日のal arabiya net は、イエメン軍が12日、hothy部隊のサウディのジャザーンへの攻撃を撃退したと伝えていて、また7日付けの同じネット、同日hothy部隊が同じくジャザーンへ浸透しようとして、サウディ軍と国境警備隊に撃退され、そのうち25名が死亡したと報じています。

他方、al jazeera net も、アラブ連合軍報道官が、hothy部隊は戦争が始まってから、95発の弾道ミサイルを発射したと記者会見で発表したと報じています。
発射対象の詳細は不明ですが、これらの多くがリヤド近辺を含めて、ジャザーン、ナジュラーン等サウディ領内に落下したことは報じられている通りです。
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/2/12/التحالف-الحوثيون-أطلقوا-95-صاروخا-تجاه-السعودية
https://www.alarabiya.net/ar/saudi-today/2018/02/07/جازان-القوات-السعودية-تقتل25-حوثيا-قبالة-الخوبة-.html
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/yemen/2018/02/12/الجيش-اليمني-يحبط-هجوماً-للحوثيين-قبالة-جازان.html

イエメンの状況は、最近では、特に南部で政府軍とその支持者対UAEの支持する分離主義グループの、対立、衝突が注目を引き、その他では人道援助の搬入、および航海の安全航行との関係で、紅海沿岸のホデイダの攻防、人道的な観点から長いこと包囲されてきたタエズの状況が,焦点となり、サウディに近いイエメン北端の状況は、ある意味で「忘れられた戦争」の感がありました。
しかし、al arbiya net の報道に見る限り、サアダ等の北イエメンでは、ある意味「殺されても殺されても」hothyグループのサウディへの浸透の試みが続いており、また弾道ミサイルも、「落されても落とされても」、発射されているという感じで(これだけの数のミサイルを供給するだけでも、イランにとっての負担も多きいいと思うが!)、どうも北部イエメンの状況も泥沼化している感じがします。
取りあえずの感じでは、自分の裏庭へのイラン勢力の拡大を警戒したサウディが、これまでのサウディの伝統的対外手法ではない軍事介入という手段をとったものの、あぶはち取らずになりつつあるとの感じで、今後の影響が注目されるというところでしょうか?
























ノーベル平和賞受賞者の改革党の党籍凍結(イエメン)

ご記憶の方もおられるかと思いますが、tawakkl karmanと言えば、2011年のサーレハ前大統領の長年の独裁政治を倒した活動で、同年ノーベル平和賞を受賞したイエメンの若い女性ですが、al qods al arabi net によれば、彼女は「イエメン改革グループ党」(この党は確か南北イエメン統一の頃に結成され、、主としてスンニ派の党員からなり、ムスリム同胞団の影響があると言われていたかと思います)から党籍を凍結されたとのことです。

その理由は、彼女がアラブ連合軍、特にサウディとUAEの介入を非難したからとのことです。
彼女は2日、snsで「サウディとUAEはhothyグループのクーデターを利用して、イエメンに介入し、醜い占領者としてふるまい、イエメンの破壊を進めているが、我々誇り高いイエメン人は、これら征服者を追い出し、イエメンを回復するであろう」と書いたとのことです。
これに対して改革党は、彼女の書いたことは、等の基本方針に反しているとして、党籍を凍結した由。
彼女はこの決定に対して、党は現在サウディとUAEの奴隷になっていると反論した由。
http://www.alquds.co.uk/?p=873560

記事は更に、改革党はムスリム同胞団との関係で、サウディ及びUAEとの関係が微妙であったが、これらの国が同胞団支持と非難するカタールと断絶してからは、同胞団との関係を極力出さず、中立的な立場をとっている由。
karman 女史が、現在イエメンでどの程度の影響力を維持しているのか不明(こういっては何だが、何しろ保守的なイエメン社会での女性だし、そもそも現在は銃が物を言う社会)ですが、取りあえずご参考まで


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