中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

サウジアラビア

ハリリのサウディ出国

レバノン首相のハリリについては、サウディ内で拘束されている等の噂が流れていましたが、昨日報告した通り、彼は仏大統領の招待でパリに向かうこととなり、事実リヤドを出発したとのことです。
またハリリはGMT1100(最近パリなどに行っていないので、すっかり忘れましたが、パリとGMTは1時間の差でしたっけ?もしそうなら現地時間1200のはずです)にマクロン大統領と会談する予定の由。
http://www.alquds.co.uk/?p=828682
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/2017/11/17/الحريري-إقامتي-بالسعودية-للتشاور-حول-مستقبل-لبنان-.html
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2017/11/18/الحريري-يغادر-الرياض-إلى-باريس
これで、彼の拘禁説は完全に覆されましたが、彼がサウディでの滞在についてどういう説明をするか、更にはより基本的な問題として、彼がいつレバノンに戻り、果たして辞表を撤回するのか等、まだまだ興味深い(と言ったら失礼だが)話は続きそうです。
また基本的な問題としてヒズボッラーはどう反応しますかね?

イスラエル参謀長のサウディ系紙とのインタビュー

このところサウディを巡っては前代未聞の話が続いていますが、今度はイスラエル参謀長のサウディ系紙(ロンドンで発行されているiilaf・・・アラビア文字からの訳)とのインタビューです。
これも史上初の出来事でしょう
おまけに彼はサウディ等と情報交換等の協力の用意があるとしています。
この問題についてはal qods al arabi,y net news がともに報じていますが、前者の記事の方がかなり詳しそうなので、主としてそちらの記事から、要点のみ次の通り
これを見ても、随分と積極的なサウディへのラブコールで、これだけの発言をするからには、政府の意向も踏まえたもの(さらに背後には米もいると思われる)ではないでしょうか?

「イスラエル参謀長は(以下単に参謀長)、インタビューで、イランの計画は2のシーア派の半月・・・一つはイラク、シリアレバノンを経由、もう一つがバハレンからイエメンを通って紅海に至るもの・・・を使うもので、このイランの野望に対抗すべき点ではサウディとイスラエルは共通の利害を有していると語った。
参謀長は、イスラエルはレバノンでヒズボッラーを攻撃するつもりはないが、必要があれば、そうせざるを得ないであろうとした。
サウディと情報面での協力があるのかとの質問に対しては、必要があれば、サウディ等と情報共有の用意があるとし、両者は共通の利害を有しているとした。
また参謀長は、イスラエルはサウディとは一度たりとも戦ったことはなく、今後ともそうであろうと語った。
参謀長は、トランプの就任で、この地域ではイランに対抗するための、新しい同盟の可能性が強まっていて、イスラエルとしてはこれらの国とこれまでの経験と情報を共有する用意があるとした。
またイスラエルの直面する脅威について、かってはシリアとかの国家の軍隊であったが、現在でヒズボッラーによるレバノンとか、急速に状況の緊張する地域がそれで、それにはガザやシナイ半島やシリアもそうで、地域の戦術的状況が急速に戦略的な脅威に転換しうるとした。
参謀長は地域にとっての最大の脅威はイランで、イランは3つの手段を有しているところ、第1は核兵器で、、現在開発計画は凍結中だが、いずれはこれを保有したいことに何の疑いもないとした。
第2は、、ヒズボッラーやhtothy やイスラムジハード(ガザ)などの手先の利用で、第3がミサイル等の移転、基地や武器工場の建設等で域内のゲームのルールを変えることであるとした。
これに対して米国はまずはISに対する戦闘を地上兵力なしで行い、ほゞその目的を達成しつつあるが、更に域内の穏健スンニ派の共同行動を目指しているとした。
他方ロシアは、域内には自己の利益という観点しかないが、この点で一方ではイラン、ヒズボッラー、シリアと協力し、他方米国とも協力し、更にはトルコとも協力する等巧みに立ち回っているとした。
レバノン情勢について、ヒズボッラーは最近資金的に苦しい状況にあるが、さらに彼らに対する支持にも陰りが見られ、彼らに対する苦情も増えているとした由」
http://www.alquds.co.uk/?p=827645
https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5043869,00.html











サウディ国王の退位?

本当なのでしょうかね?

アラビア語メディアには該当記事は見当たりませんが、イスラエルのy net news は英dayly mailが16日、サウディ国王に非常に近い筋のものが同紙に話したところでは、サルマン国王は来週退位し、国王位を皇太子に譲ることにしたと報じていると伝えています
同筋は、サルマン国王は退位後も、英国女王のような象徴的な存在としての役目を果たしていくつもりだが、国王としての実権は現皇太子に譲るとのことです。
同筋は何か重大事件でも起きない限り、皇太子が来週サウディの実権を握り、これで彼の権力独占の動きは完成するとしている由
同筋は更に、皇太子は国王としてイランの勢力拡張対策に主力を注ぎ、またヒズボッラーに対抗するためにイスラエルの支持もあてにするだろうとしている由。
ただし、y net news 箱の報道の事実関係は未確認としてます
https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5044091,00.html

まあ、来週になればわかることでしょうが、最近サウディでは前代未聞の動きが続いていますが、この記事の通りであれば、それこそ最大の驚きになるでしょう
(もっとも、国の退位如何に拘わらず、皇太子が既にサウディ政府の実権を握っていることは事実でしょう)















幸福のイエメン(風刺画)

15qpt777[1]イエメンの惨状については、国連でも大きな懸念が持たれていますが、イエメンの情勢に関する風刺画です。
イエメン国旗の破れ目から目を負傷した児童がのぞいていますが、国旗にかかれた幸福のイエメンという字は、ローマ時代であったかに、あの辺りが、arabia felix 幸福のアラビアと呼ばれたことをもじった、大皮肉でしょう。
http://www.alquds.co.uk/?p=827324

イエメン情勢(カタール系メディアの解説)

al jazeera net は、サウディ等はイエメンへの介入で泥沼にはまり込んでいる、という趣旨の解説を載せているところ、同ネットはサウディと対立、喧嘩をしているカタール系のものなので、反サウディ宣伝の可能性も強いかと思われるも、最近おイエメン情勢の停滞に関して、興味ある記事かと思われるので、要点のみ次の通り。

サウディ率いるアラブ連合は、イエメンへの介入で泥沼にはまり込んでいる。
当初の作戦は「決意の嵐」と名付けられたが、直ぐ「希望の回復」さくせんとかいめいされた。その目標はイエメンの正統政府の地位回復であった。
しかし、その後サウディ等は複数の戦線での戦いを余儀なくされている。
しかしながら、その後サウディ等はイエメン民間人の犠牲者の増大(空爆の被害とイエメンの封鎖による飢餓、コレラの蔓延等による)で国際的な批判を受けることとなり、更に国境地帯から始まり新型ミサイルの発射等のhothy連合の攻撃を受けることになった。
hothyグループとサーレハ陣営に対する戦争ものろのろとしか動いていない。
また国境地帯での戦闘ではすでに100名のサウディ兵が死亡している。
これまでhothy連合は多数のミサイルを発射してきて、中にはメッカを狙ったものもあったが、首都リヤドの空港を狙ったものは、新しい状況をもたらしている。米専門家の中にはこのようン攻撃が続けば、サウディの近代化をもたらすとの皇太子の計画が大きな影響を受ける可能性があると見るものもいる。
またサウディとしては、リヤド空港へのミサイル攻撃で、他の国の航空会社がサウディへの運航を取りやめることを恐れている。
イエメンでのサウディの戦略が混乱していることについて、独の専門家は、最近サウディはイエメンでhothy及びサーレハとの妥協を模索し始めたのではないかとして、その証左として、サ−レハの治療のためのロシアチームの来航を認めたり、hadi大統領が自宅軟禁されているのではないか、と伝えられていること等を挙げている。
そして多くのメディアが、サウディ等は長引くイエメン内戦への介入は、シリア、イラク問題や湾岸問題(カタールとの対立)等と合わせて、サウディは解決のめどもつかない余りに多くの問題を抱え込んだのではないか、としている。

http://www.aljazeera.net/news/reportsandinterviews/2017/11/15/حرب-اليمن-نموذج-للفشل-في-إغلاق-الملفات-المفتوحة














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