中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

EU

イラン・EU関係(風刺画)

cartoon-Reserve--6-[1]米の核合意離脱表明に対して、イランの大統領ロウハニはEUを訪問して、その支持固めに懸命なようですが、そのEUの立場に対する痛烈な風刺です。
右側の大きな男にはEUの印があるところ、彼が肩を組んでいる男(イランと書いてある)の後ろポケットからEUは財布を盗み出しています
中東では前から、EUや欧州諸国の関心は金もうけだけ(要するに経済利権アサリだけ)という評価がかなりありましたが、今回の核問題でもEUは結局はイランの金目当てと言う風刺でしょう
https://aawsat.com/home/cartoon/1326026/%D8%A3%D9%85%D8%AC%D8%AF-%D8%B1%D8%B3%D9%85%D9%8A




ホデイダ情勢(イエメン)

ホデイダの情勢にはその後大きな変化はないようですが、al jazeera net の記事の要点のみ次の通り

・ホデイダを巡る戦闘はその後も続いていて、政府軍等は空港制圧後(hothyグループは依然これを否定している由)、市の北にある港の攻略を目指している。
hothy兵は、これに対し、臼砲、狙撃兵で攻撃し、政府軍等は同じような形で反撃している由
また海岸地帯では政府軍がhothy部隊の浸透を防止している由。

・市内の状況としては、多くの地域で停電し、また断水も続いていて、発電機の使用も燃料不足で困難になりつつある由
水、電気の途絶で、国連ではコレラ等伝染病の蔓延を懸念している由(あの地域は紅海に面し、かま底のような地形になるので、1年中暑い所で、これからは高温多湿が続くところ)
国連の推定で、これまで約6万人が周辺に避難したとみられる由。

・EUは25日外相会議を開いてイエメン情勢を検討するが、外相は紛争当事者に対して、民間時の被害を極力く避けるように呼びかけ、政治的解決を呼びかけることになると見られている由
(申し訳ないが、これはこれまで国際社会の全てが口にしてきたことで、もう少し具体的な提案とか援助額の提示とかPKOとかの話でも出ないことには、意味のない会合となるか?)
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/6/23/موجات-نزوح-بالحديدة-والاتحاد-الأوروبي-يدخل-على-الخط












EUのヨルダン支援表明

当面は米朝会談の話で、他の会談や協議の話は、何処かへ追いやられるのでしょうが、本日はサウディでサウディ国王の呼びかけによるヨルダン支援会議が4国首脳(サウディ、ヨルダン、クウェイト、UAE)会議が行われることになっています。

これは、ヨルダンの地域の安定にとって占める重要性に、サウディも気が付いたからだろうと書きましたが、EUも同じ観点から、外務担当上級代表をアンマンに派遣したようです。
al qods al arabi net は、EUの上級代表は9日からアンマンを訪問し、国王とも会談したが、10日記者会見でEUとしてはヨルダンが支援を必要としていることを確認していると語ったと報じています。
同代表はその中で、EUはこれまでヨルダンに対して、経済、資金協力を行ってきたが、現在も、また今後とも同じ規模で協力を考えているとした由。
更に具体的に現在2000万ユーロの人道援助の合意について協議中であるとした由
また、これまで供与表明した1億ドルの無償供与についても、その具体化について協議中であるとした由
http://www.alquds.co.uk/?p=951987
トランプの対パレスチナ問題に対する姿勢や、米が当面は北朝鮮問題で忙殺されることを考えると、ヨルダンに対する支援問題は、湾岸3国とEUがこれを担うということになりそうです
















EU外相会議(シリアに対する3国攻撃問題)

欧州諸国の中でも、米英仏のシリア化学兵器に対する攻撃については、温度差があり、その点を調整するために、16日外相会議が開かれましたが、取りあえずの調整はできた模様です。
会議後発表されたコミュニケでは、
 ・英米仏の攻撃は、シリア政権が再び化学兵器を使って、シリア国民を殺傷するのを防ぐという唯一の目的のための、単発的な攻撃であったことを理解し、
 ・化学兵器使用を阻止するためのあらゆる努力を支持する
としている由です。
なお、この点に関しては、各国の外相も、化学兵器使用阻止という唯一の目標だから支持したとしつつ、今後はシリア問題の平和的解決のためにロシアとも協力することが必要になると語った由。
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2018/04/16/-مستقبل-سوريا-أوروبا-تبحث-تداعيات-الضربة-العسكرية.html
http://livedoor.blogcms.jp/blog/abu_mustafa/article/edit

以上EUは取りあえず統一的立場を取り戻した模様で、その意味でも今回の攻撃に英仏が加わったことは、政治的に米国にとっては大きな意味があったかと思います。



Libya情勢(EUの制裁延長)

al arabiya net は、EUがリビアの政治家3名に対して、リビア問題の政治的解決を阻害しているとして、昨年4月から課している制裁を更に6月間延長することを決めたと報じています。
彼らはトブルク議会の議長akila saleh とトリポリ議会の前議長nouri abousahamin とトリポリ政府のal ghweil の3名の由。
またこの決定の理由は、制裁の実施後も、政治的解決への進展がないことの由にて、もし動きがあれば再考される由。
制裁は彼らの資産の凍結とEU諸国への渡航禁止
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2017/09/29/أوروبا-تمدد-العقوبات-على-شخصيات-ليبية-بينها-عقيلة-صالح.html

これら3名のうちで、実質的に政治的解決を阻害しているのはトブルク議長で(ほかの2人は時々名前が出てくるくらい)、彼がせっかく統一政府ができたにもかかわらず、法的に必要なその批准のための議会を開かなかったために、セラージュ首相の率いる統一政府の正統性も次第に崩れ、今では鼎立する3政権のひとつにまで落ちてしまい、この統一政府を成立せしめたスヘイラート合意の見直しの会議が進められていること、報告した通りです。
尤も、あえて言えば、これら政治勢力間の争いは、いわばside show で、本当のリビアの政治的争いは対立する武装勢力間の争いかも知れないが






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