中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

人権

イエメンの悲劇(風刺画)

04qpt777[1]イエメンとだけ題した風刺画です。後ろの字は「イエメン」でしょう。その真ん中の標的として小さな女の子がいるのは、イエメン内戦での犠牲者は子供たちだという意味でしょうか?
悲しい風刺画ですね
http://www.alquds.co.uk/?p=838735

リビアでの奴隷売買

CNNが潜入取材した、リビアでのアフリカ人奴隷の売買は、大きな波紋を呼んでいますが、al qods al arabi net は、チュニジアの人権団体が、リビアでの奴隷取引に関する更なる証拠を有していて、近く公表するとして、リビアの隣国のチュニジア政府が、その禁止のためにより積極的に働きかけるべきと表明したと報じています。

それによるとチュニジアの社会的、経済的権利クラブが20日、声明にて、同組織はリビアから逃げてきた多くのアフリカ人の証言を有していて、近くそれらを今日表する予定であるとの声明を発した由。
また同組織は、チュニジア政府は、リビアの隣国として、またチュニジア革命の精神および19世紀央に奴隷制を廃止しt国として、積極的に関与すべきであると呼びかけた由。
また同組織は欧州諸国が、自国へのアフリカ難民の流入防止にのみ関心を有し、リビアの武装勢力とも彼らが海岸へ到達しないように協力しているとして、非難した由
http://www.alquds.co.uk/?p=829890
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2017/11/20/مصدر-ليبي-تجارة-البشر-تمرّ-بطرق-قانونية-.html

なお、上記al arabiya net は、「人間の売買は公式のルートで行われている」との匿名の治安関係者の証言を載せているところ、記事をざっと読んだ限りでは、アフリカからのリビアへの流入は、リビア各地にに公然と事務所を有する労働者斡旋業者等が、合法的に行っているが、彼らアフリカ人の多くはリビアについた途端に、人間密輸業者に渡され、危険な航海を強いられているとの内容で、奴隷売買そのものの記事ではないようです。
しかし、このような人間の密輸業者の介在が、奴隷売買の背景にあることは事実なのでしょう。







リビアでの奴隷売買

リビアが、IS等のイスラム過激派の巣窟になっていることは、国際社会で周知の事実で、また同国がアフリカから欧州への難民(または非合法移民)の出発点になっていることも周知の事実でした。
また、これら難民を輸送する密輸業者が、多数の難民を危険な船に押しこめて、彼らを送り出し、多数の難民が遭難死した事も周知の事実でした。

然るに、これまでほとんど報道もされていなかった問題として、これら難民の窮状に付け込んで、彼らを奴隷としてリビアで売りさばく市場の存在があるようです。
本日も、CNNは現地レポートとして、女性取材者の潜入取材の画像を流していましたが、al qods al arabi net 及びal arabiya net は、このレポートがリビア内外で、深刻な反響を呼び、リビア当局に対して、至急断固たる措置をとるようにとの要求が高まっていると報じています。

但し、双方のネットは、この4月にも国際移民機構がリビアにおけるアフリカ人奴隷の売買について注意を喚起した時には、リビアの関係者はそのような事実はないとして、事実関係を否定したとのことで、また今回も、リビア当局(そもそもリビアにそんな代物があるのか、はなはだ疑わしいが)は彼らに責任はないと回答したものもいるとのことです。

記事によると、奴隷市場のあるのは9の都市とのことで、al arabiya netの地図によれば、それらはgadams、kabani、al zintan、caryan 、castelverde、sabrata、zuwara、alruban で、いずれもリビアの西に位置しています。(リビアの東部にはこういう奴隷市場がないのかは不明です、alarabiya net はどちらかというとトブルク政府とhaftar将軍等の東部勢力支持ですので)
これらアフリカ人は、労働者、農場労働者などとして売られ、一人当たり数百ドルの由。
また活動家によればチュニジアにも若い娘や児童を売る市場がある由。
またセラージュの率いる統一政府が、奴隷売買に関係しているとして悪名高いans al dabbasi部隊と、欧州への密航者の取り締まり強化について協定を結んだとして、活動家が非難している由。

http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2017/11/18/صدمة-في-ليبيا-أسواق-لتجارة-العبيد.html
http://www.alquds.co.uk/?p=827867

これら報道の信憑性については判断の材料は勿論ありませんが、午後見たCNNの潜入取材の画面はそれなりに、信憑性を感じさせるリアルなものでした。
これまでもモリタニアとか北アフリカの各地で、、奴隷が今でも存在しているという報道は、断片的ですが時々見かけられ、おそらくはリビアでもアフリカからの難民の窮状に付け込んだ悪質業者のやっていることで、このようなことが行われていることは、完全には否定できないところだろうという気がします。

それにしても、これまで国際社会は、ISの北イラク等におけるヤズディ教徒女性の奴隷売買にショックを受けていましたが、欧州の玄関先のリビアでも、同じようなことが行われていることに対して、どう対処しようとするのでしょうか?
このような問題をなくすためにも、また過激派のテロを防ぐためにも、矢張りリビアの治安回復が急務なのでしょうが、それがいつになったら実現するのか、はなはだ心もとないところです。

サッカー観戦の女性に対する開放(サウディ)

確か先日イランでのサッカー試合でパキスタン女性は観戦できるのに、イラン人女性が入場できないという問題があったという記事を書いたかと思いますが、サウディでは確か外国人を問わずに女性はサッカー等の観戦はできなかったと思います。
この問題について、al arabia net (サウディ系)は、スポーツ庁長官が、リヤドとジェッダとダンマームの競技場は、2018年より家族(要するに女性も含め)の観戦もできるように施設の改造をすると発表したと報じています。
なお、この24日のリヤドの競技場ではサウディ国際日の祝賀の催しに、初めてサウディ女性も参観した由。
http://www.alarabiya.net/ar/saudi-today/2017/10/30/السعودية-تهيئة-3-ملاعب-لدخول-العائلات-رسميا-مطلع-2018.html
サウディでは、確か2018年からだったか、女性の運転が認められることになったと記憶していますが、それに次いでサッカー等の観戦も認められることになるとは、女性の権利は未だ未だだ、というべきか、サウディにしては着実に進みそうだと言うべきか?多分両方ともその通りなのでしょう。

イエメンの悲劇

悲惨な記事が続きますが(というか中東の記事で、最近あまり楽しそうな記事はない。もっとも、どこの国でも楽しいことはあまり記事にならずに、酷い話ばかりが取り上げられるのはマスコミの常かも知れないが)今度は、いつものことですがイエメンの児童等の悲劇の話です。

国連人道支援調整官事務所は、23日イエメンの1100万以上の児童が、緊急に人道援助を必要としていると発表した。
同事務所はイエメンの児童の状況は、悲劇的として、彼らは食料不足、これらの蔓延で、前例のない脅威に直面しているとした由。
そして、彼らは食料不足や呼吸器とか消火器の病気とか、防げる原因で死亡しており、これは人災であると指摘した由。
またイエメンの教育体制は崩壊の間際にあり、500万の児童が教育の機会を奪われているとした由。
またイエメンでは700万人が飢餓の危険に直面していて、2000人以上がコレラで死亡したとしている

http://www.alquds.co.uk/?p=813611






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