中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

人権

学生の抗議運動の広がり?(テヘラン)

テヘランの自由aazad大学学生の抗議運動については、これまでも2度ほど報告していますが、今度はal sharq al awsat net (前のメディアと同じくサウディ系ではあるも、ロンドン発行で、より宣伝色は少ないような気がする)が、年末の31日、学生の抗議がテヘランの北から大学のある中心に移り、これに対して治安当局は、警備を増強していて、テヘランには緊張が高まっていると報じています。
また記事は、学生の抗議は政治的色彩を帯びつつあるとも報じていて、当局は一般民衆が学生の動きに同調してはいないとしている由なるも、何しろイランの話で、何がどこまで本当かもわからないので、取りあえずほうこくだけしておきます。
それにしても、仮にこの学生の抗議運動が、広く拡大しているとすれば、もともとの理由はバスの事故で学生10名が死亡したことが原因だったはずで、いわゆる「事故」が政府への抗議に拡大していった辺りに、現在イラン人の間に不満やフラストが蓄積しているのではないかと気になるところです。
なお政府は名指しすることなく、その種筋が学生を扇動していると非難している由
https://aawsat.com/home/article/1527451/%D8%A3%D8%AC%D9%88%D8%A7%D8%A1-%D8%A3%D9%85%D9%86%D9%8A%D8%A9-%D9%84%D8%A7%D8%AD%D8%AA%D9%88%D8%A7%D8%A1-%D8%A7%D9%84%D8%A7%D8%AD%D8%AA%D8%AC%D8%A7%D8%AC%D8%A7%D8%AA-%D8%A7%D9%84%D8%B7%D9%84%D8%A7%D8%A8%D9%8A%D8%A9-%D9%81%D9%8A-%D8%B7%D9%87%D8%B1%D8%A7%D9%86

黄色いジャケットを着て逮捕(エジプト)

エジプトでは、仏の抗議運動のシンボルの黄色いジャケットの販売が制限されたことは報告しましたが、どうやら現実に黄色いジャケットを着て、仏の抗議に連帯を表明した弁護士が逮捕された模様です。
al qods al arabi net はアレキサンドリアで、人権派の弁護士が抗議の意思表示で黄色いジャケットを着用し、その写真がネットに掲載されたら、彼は12日警察により拘束され、検察に送られたと報じています。
記事は更に、シーシ大統領の選挙後(2014年)、エジプトの人権弾圧は、この数十年で最もひどくなっていると人権運動家たちが訴えているとコメントしています
https://www.alquds.co.uk/%d9%85%d8%b5%d8%b1-%d8%aa%d8%ad%d8%a8%d8%b3-%d9%85%d8%ad%d8%a7%d9%85%d9%8a%d8%a7-%d8%a7%d8%b1%d8%aa%d8%af%d9%89-%d8%b3%d8%aa%d8%b1%d8%a9-%d8%b5%d9%81%d8%b1%d8%a7%d8%a1-%d9%85%d8%b9-%d8%aa%d9%82%d9%8a/

黄色いジャケットを着て仏の抗議に連帯を表明しただけで逮捕されるとは、ちょっと信じがたい話ですが、記事には逮捕された弁護士の名前も載っています。





黄色いジャケット(エジプトでの販売制限!)

確か若干前に、エジプトのメディアは仏の抗議運動(黄色いジャケット)の黒幕にムスリム同胞団がいる!!、などと言う報道を流していることを報告したかと思いますが、エジプト政府までがそのような宣伝を信じているのか、度重なる補助金カット、必要物資の値上げ等で、庶民の生活が苦しくなっているために、仏の抗議活動(おまけにマクロンの譲歩を引き出し、当初の要求は実現させた)の波及を恐れたのか(こちらの方は深刻かもしれない)、al qods al arabi net はエジプト当局が、黄色いジャケットの販売を制限し始めたと報じています。
それによると、ジャケット販売の制限は1週間前くらいから始まったとのことで、カイロの中心地の商人は、匿名条件で、当局から黄色相ジャケットの販売はちゃんとした企業に限り、個人には売らないようにとの指導を受けていると語った由。
https://www.alquds.co.uk/%d9%86%d8%b8%d8%a7%d9%85-%d8%a7%d9%84%d8%b3%d9%8a%d8%b3%d9%8a-%d9%8a%d9%85%d9%86%d8%b9-%d8%a8%d9%8a%d8%b9-%d8%a7%d9%84%d8%b3%d8%aa%d8%b1%d8%a7%d8%aa-%d8%a7%d9%84%d8%b5%d9%81%d8%b1%d8%a7%d8%a1/
公式の禁止ということではなさそうで、ことの真偽は不明ですが、エジプトで物価が高騰し、庶民の間に不満が高まっていることは事実のようですから、根も葉もないうわさではなさそうです

女性入管職員の募集(サウディ)

al arabia net は、サウディ政府が、女性入管職員の募集を始めたと報じています。
記事によると、応募できるのはサウディ国籍で、サウディ人を父親にもち、既婚の場合にはサウディ人の夫である25〜35歳の女性で高校卒並みの学力を有し、外国語ができることが好ましいとのことです。
また面白いことに身長が155儖焚爾任覆い海箸箸い条件もあるようです
https://www.alarabiya.net/ar/saudi-today/2018/12/02/الجوازات-السعودية-تفتح-وظائف-نسائية-برتبة-جندي-.html
この措置が、皇太子が実権を握って以来の女性開放政策の一環であるのか、khasshoggi事件で欧米のサウディに対する批判が高まってることに対する対策なのかはわかりませんが、サウディ社会もかなり大きく変わりつつあるのでしょう。

入管職員と言えば、個人的な経験で、おまけにサウディではなく南イエメンですが、確か80年代初頭にアデンに出張したところ、入管の窓口の係官が若い女性で、真っ白な半そでの制服を着て、てきぱきと仕事をこなしているのに驚いたことがあります。
当時の南イエメンは共産系の国だった所為ですが、お隣の北イエメンでは、確か女性のほぼ100%近くが頭から黒いヒジャーブを被っていた時代ですから
サウディでは当面入管職員でもヒジャーブを被るのでしょうね

大統領のナハダ攻撃(チュニジア)

チュニジアでは、先日のサウディ皇太子訪問に対し、かなりの層から反対の抗議があったと報告しました(前大統領マルズーキは、この訪問は間違いだったとシブシ大統領を批判している)が、シブシー大統領は首相と公然と対立している他、議会内で大きな比重を占めるナハダ党とも、確執した模様で、同もチュニジア政局はかなりの混沌状況に陥ったように見えます。
アラビア語メディアはいずれも、シブシー大統領が29日ナハダ党に対する攻撃を激化させたと報じています。
問題は、大統領が26日、2013年に暗殺された世俗主義派の2人の政治家に関して「shokry beleed とmuhammad al brahimiを守る会」と会談し、29日国家安全保障委員会で同組織から提出された文書(ナハダ党の秘密組織が彼らの暗殺に関係しているとの趣旨の由)を議論したことに対して、ナハダが抗議と反対の声を上げたことにある模様。
このナハダの抗議に対し、シブシー大統領は、ナハダに秘密組織が存在することは公然の秘密で、政治家二人の暗殺事件に関しては、司法当局が処理することになっているとしつつ、ナハダの抗議には大統領への個人的な脅迫も含まれているが、その様な脅迫は受け入れられないと語った由。
これを伝えるal arabiya net は、先に大統領が提案し、政府が議会に送付した、民法の相続の項目で、男女平等を規定する改正案については、ナハダ党は棄権することとしたとも報じています
https://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2018/11/29/الرئيس-التونسي-حركة-النهضة-هددتني-شخصيا-ولن-أسمح-بذلك.html
https://aawsat.com/home/article/1483906/%D8%A7%D9%84%D8%B1%D8%A6%D9%8A%D8%B3-%D8%A7%D9%84%D8%AA%D9%88%D9%86%D8%B3%D9%8A-%D9%8A%D9%83%D8%B4%D9%81-%D8%AA%D9%87%D8%AF%D9%8A%D8%AF-%C2%AB%D8%A7%D9%84%D9%86%D9%87%D8%B6%D8%A9%C2%BB-%D8%A7%D9%84%D8%A5%D8%AE%D9%88%D8%A7%D9%86%D9%8A%D8%A9-%D9%84%D9%87-%D9%88%D9%8A%D8%AA%D8%AD%D8%AF%D8%AB-%D8%B9%D9%86-%D8%AC%D9%87%D8%A7%D8%B2-%D8%B3%D8%B1%D9%8A
https://www.alquds.co.uk/%d8%a7%d9%84%d8%b1%d8%a6%d9%8a%d8%b3-%d8%a7%d9%84%d8%aa%d9%88%d9%86%d8%b3%d9%8a-%d9%8a%d8%b5%d8%b9%d9%91%d8%af-%d8%ae%d8%b7%d8%a7%d8%a8%d9%87-%d8%b6%d8%af-%d8%a7%d9%84%d9%86%d9%87%d8%b6%d8%a9/

シブシー大統領の下のチュニジアは、世俗派の大統領と穏健イスラム派のナハダの協力という興味ある組み合わせで、曲がりなりにも(大統領の政党の「チュニジアの声」の分裂にもかかわらず)運営されてきたところ、大統領が首相と仲たがいをし、更にナハダとも公然と対立したとなると、今後のチュニジア政局がどうなるのか気になるところです。
両者の仲たがいの原因が、離婚法の問題か、サウディ皇太子の訪問問題か、さらにより個人的な確執の問題なのか、現時点では良く分かりませんが、取りあえず







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