中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

バハレン

女性議員の進出(バハレン)

サウディでも女性の社会進出が徐々に進んでいることは昨日も報告しましたが、同じ湾岸でも、バハレンでは11月24日に行われた議会選挙で、計6名の女性議員が当選したとのことです。
第1回の集計では、2名の女性議員が勝利したが、過半数を取った候補者のなかった選挙区での、再選挙でさらに4名の女性が当選し、選挙前の女性議員数の倍になり、総議員に占める割合も15%を占めるに至ったとのことです。
https://aawsat.com/home/article/1488001/%D9%81%D9%88%D8%B2-%D8%AA%D8%A7%D8%B1%D9%8A%D8%AE%D9%8A-%D9%84%D9%84%D9%86%D8%B3%D8%A7%D8%A1-%D9%81%D9%8A-%D8%A7%D9%86%D8%AA%D8%AE%D8%A7%D8%A8%D8%A7%D8%AA-%D8%A7%D9%84%D8%A8%D8%AD%D8%B1%D9%8A%D9%86
現在の国会の女性議員の比率は知りませんが、多分これよりもかなり低いのではないでしょうか?

バハレン通貨の下落

このところイラン通貨の下落の他トルコやエジプトの通貨等、中東通貨の下落の話ばかり書いていますが、今度はバハレン(湾岸の中の小王国で、湾岸産油国のはしりであったが、今では産油量は少ないはず、少数のスンニ派が多数派のシーア派を支配し、イランが領有権を主張したこともあって政治的に不安定)です

アラビア語メディアは、バハレンの金融業者がバハレン通貨が、これまで17年間で対ドル最低水準まで下落したと語ったと報じています。
それによるとバハレン・ディナールの公定レートは1ドル0・376だが、これが現物取引で0・38261まで下落した由。先物取引も407ポイント下がった由。
彼らによると、特にバハレン通貨に対する足並みをそろえての攻撃は見当たらないが、この数週間ほどバハレンの負債の増大が、バハレン経済及び通貨についての信頼性を大きく揺り動かしてきた由


このバハレン通貨危機に関して、al arabiya net等は、サウディ、UAE,クウェイトの3国が26日、共同声明を発し、バハレンお経済改革を支援し、その金融状況の安定に資するための支援策について、近々発表することになるとしたと報じています。
現時点で、支援策の内容由日その規模については不明ですが、これらの国はかってバハレンにも「アラブの春」が波及した際に、その安定(王室)を確保するためにサウディ軍主体の、「湾岸の盾」軍を派遣したこともあり、イランやカタールとの関係等で、その安定は極めて重要につき、おそらく相当の支援をするのではないでしょうか?
やはり 、big brothersがいるというのは心強いものですね
http://www.alquds.co.uk/?p=961991
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/gulf/2018/06/26/إجراءات-سعودية-إماراتية-كويتية-لدعم-مالية-البحرين.html
http://www.aljazeera.net/news/ebusiness/2018/6/26/الدينار-البحريني-في-أزمة-وخبراء-يحذرون






バハレン・イスラエル関係

矢張り火の無いところに煙は立たないということでしょうか?
al qods al arabi net は2の記事で、バハレンが湾岸で最初にイスラエルと外交関係を結ぶ国になるだろうというニュースと、この話を否定するバハレン外務省の談話をh紹介しています。

一つの記事では、バハレンで来週だったかに開かれるUNESCOの世界遺産会議に、イスラエル代表団がが出席するということと、バハレンの責任者が、バハレンが湾岸諸国で最初のイスラエルと外交関係を有する国になるだろうと語ったと報じています
もう一つの記事は、20日夕バハレン外務省が声明で、この話について、バハレンの如何なる責任者もこのような発言はしておらず、報道は事実無根で、中東に関するバハレンの立場に何ら変更はない(おそらくここはイスラエルとの復興はアラブ全体で、和平の進展に対応して行うという政策のことか?)と表明したとのことです
http://www.alquds.co.uk/?p=958789
http://www.alquds.co.uk/?p=958395
何しろ最近では、サウディ、UAE等のイスラエル遁接近ぶりが伝えられるだけに、バハレンもそのような方向を考えていることは十分予測されるところ、今回の騒ぎは、大方の反応を見るためのballon d'essaiであった可能性も強いかと思われます。









 

テロ細胞の逮捕(バハレン)

アラビア語メディアは、バハレン内務省が3日、テロ組織のメンバー116名を逮捕し、背後にイランの革命防衛隊がいると非難したと報じています。
バハレンはその住民の多数派がシーア派で、スンイ派の政府としばしば対立し、おまけにイランがその領有権を主張してきたという歴史もあり、これまでもしばしばイラン絡みで、過激派の逮捕とか、テロとか、抗議デモ等がありましたが、一時に100名以上の逮捕というのは、これまででも最大規模かと思われ、イランとサウディ等の湾岸諸国、イスラエル、米との関係が悪化しているときだけに、気になる話なので、記事の要点のみ次の通り

・バハレン内務省は、テロ組織のメンバー116名を逮捕し、治安部隊等に対する複数のテロ計画を阻止したと発表した。
それによると、彼らは複数の細胞に分かれているが、それらの細胞はイランア革命防衛隊に操作された単一の本部の指令を受けていた由。
・逮捕と合わせて、多数の爆薬、カラシニコフ、手りゅう弾等の武器が押収されたよし
・彼らのうち48名はイラン国内の革命防衛隊の基地で訓練を受けたが残りもイラクやレバノン等で革命防衛隊やヒズボッラーの訓練を受けた由。
・バハレンはこれまでもイランと関係するテロリストを逮捕してきているが、1月には内相が47名のテロリストを逮捕したと発表している
また、昨年中に16件のテロ(要人暗殺から治安部隊建物の襲撃、パトロールへの攻撃)を阻止したと発表している
http://www.alquds.co.uk/?p=890996
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/3/3/البحرين-تعتقل-116-بتهمة-الإرهاب-والعلاقة-بإيران

勿論現時点で、ことの真相は不明で、湾岸諸国のイランに対する情宣活動の一環とも考えられますが、宣伝はともかく、おそらくこれだけの数の人員を逮捕したことは事実でしょうから、矢張り常識的に考えれば、イランと湾岸諸国の関係悪化の一環と考えて良いのではないでしょうか?
なんとなくきな臭い感じがするのは私だけでしょうか?












バハレンの油送管の爆破

バハレンでは10日夕だったかに、その中部のburi村の近くで油送管が爆発した事件がありました。
このところイランでも、各地で石油関連施設の火事等の事件がありましたが、どうやらテロではなく、事故の模様だったので、今回も同じような事件かと思い、特に報告もしませんでした。

然るところ、アラビア語メディアは、11日バハレンの内務大臣が、この事件はテロによる破壊活動であると発表し、これまでもこの種事件の後ろにはイランの指示と関与があったとして、イランの関与を非難しました。
内務省の方では、事件の捜査を続けていて、容疑者が捕まり次第、司法当局に任せるとしている由。
なお、爆破から起きた火事は制圧され、特に死傷者等はなかった模様です

更に、サウディの資源・エネルギー・工業省は、この事件と関連して11日、サウディの全石油関連施設の警備を強化したと発表したとのことです。
またおそらくは同じようなテロを警戒してのことかと思いますが、バハレンに対する原油の供給を停止したとのことです。
http://www.alquds.co.uk/?p=824672
http://www.alarabiya.net/ar/saudi-today/2017/11/11/السعودية-تشديد-الأمن-بالمنشآت-النفطية-بعد-هجوم-البحرين.html
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2017/11/11/السعودية-تعلق-ضخ-النفط-للبحرين-بعد-تفجير-خط-أنابيب

湾岸での最大の問題の一つは、石油関連施設の安全確保と原油の安定供給ですが、バハレンという原油の供給国としては小さな国の事件であっても、仮に彼らの主張の通り、イランがその背景に居たとすれば、サウディ等も巻き込んでの湾岸全体での大きな事件になる可能性があるかと思います。
これまでもバハレンでは、時々シーア派の抗議デモやテロが生じており、その都度政府当局は後ろにイランがいると非難してきており、今回もイランの関与があったのか否かの問題があるかと思います。
仮になかったとしても、その様な主張がなされること自体、現在のイラン・サウディの対立、緊張に鑑みても、大きな紛争の火種の可能性があるかと思います。
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