中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

オマン

地方議会選挙での女性の進出?(オマーン)

al qods al arabi net は、最近行われたオマーンの地方議会選挙で、7名の女性(女性候補者は23名)が選出されたと報じています。
またこの結果は前回の選挙2013年の時の4名当選よりかなり改善された由
尤も、オマーン全土で11県(その下のウィラーヤ…郡に当たるか?・・・61)で、全部の定員が202になるとのことだから、この数字はあくまでも見かけのもの(要するに単なるお飾りに過ぎない)と見るか、あの保守的なオマーンでも、女性の進出が少し始まった、と見るかは意見の分かれるところでしょう。
因みにオマンには議会はなく、諮問議会があるだけです
http://www.alquds.co.uk/?p=650467








バスコダガマ艦隊の沈没船の発見(オマーン)

373[1]どうも戦争とか死傷者数とか、殺伐とした話ばかりを書いているので、罪滅ぼしというのも変だが、少し21世紀を離れた考古学の記事を紹介します。

aljazeera net は、オマーンの考古学者のチームがオマーンのal haniyat s\諸島の海で、500年前のポルトガルの沈没船を発見したと報じています。
そして、この沈没船はアミラルダという名前で、歴史的に有名なポルトガルの提督バスコダ・ガマの艦隊の一部をなしていたとのことです。
この発見は、オマーン周辺ではこの種のものとしては最初のもので、当時の世界の通商、戦争等について光を当てることが期待されているとしています。
http://www.aljazeera.net/news/miscellaneous/2016/4/15/قطع-أثرية-نادرة-بسفينة-برتغالية-غرقت-قرب-عُمان
バスコダガマと言えば、大航海時代の先駆けとして、欧州人として、初めてアフリカの最南端を回り、インドまでの航路を開いた「発見者」として有名で、中学とか高校の歴史では必ず出てくる名前ですが。彼の艦隊に属していて沈没した船が見つかったというのは、やはりすごいことですね。
中東にはまだまだ発見を待っている歴史的遺物があるだろうと思います。

イエメンとオマンへの暴風雨の接近

イエメンは内戦で非常に疲弊していますが、もしかすると暴風雨が追い打ちをかける可能性が出てきました。
al qods al arabi net は世界気象機関が、アラビア海で発達中の低気圧が、イエメンとオマーンに上陸し、おきな被害を与える可能性があると警告していると報じています。
記事によると、この暴風雨(ハリケーンとでも呼ぶのか?)は来週初めにも、イエメンとオマーンに上陸し、さらに勢いを増すと風速150kmにも達し、又猛烈な雨を降らせるので、インフラとか住宅とかに大きな被害を与えれる可能性があるとのことです。
但し、ハリケーンが通る地域は人口は少ないので、大きな被害にはならない可能性もある由。
いずれにせよ、このように大規模な暴風雨はこの地域では極めて珍しい由。
取り敢えず
http://www.alquds.co.uk/?p=427149

シリア情勢(活発化する外交的動き等)

シリア情勢について、断片的ですが、次の通り

・シリアを巡る外交的動きが活発化しています。
・先日はジュネーブで、米、トルコ、サウディ、ロシアの外相協議が行われ、またこの30日には4者協議が再開されることになっていますが(メンバー拡大の報道もある)、30日の協議を前に、27日パリにて、仏の他、米、英、独、サウディ、トルコの外相会議が開かれる由。
この会議には、さらに他の代表も参加する可能性があるが、ロシアは不参加の由。
この会議の目的は、先日の4者協議を受け、米国及びその同調者が、30日の会議に向けて意見交換、立場の調整等行うものと見られているが、独外務省はアサド大統領には暫定期間で何らかの役割があるとは思わないと語り、これまでの独の立場を修正した。
・他方、アサドは27日オマーンの外務担当相yosef bin alawiと会談し(確かオマーンではスルタンは外相兼務なので、実務的には外務担当相がおかれているが、この人は確か70年代からその職にあると記憶している!!)シリア問題の政治的解決について協議した
(オマンーンは、伝統的にイランとも緊密で、GCCの中でイエメン内戦、シリア内戦については独自の立場をとっており、アサド政権と断交もしていない。会談の内容等は、勿論明らかにされていないが、アサド、イラン等とサウディカタール等との間での仲介の試みの可能性が強い9
・ロシア通信は、外務次官が、自由シリア軍が何度もモスクワを訪れ、ロシア政府と接触していると同通信に語ったと報じている。
ロシアは最近自由シリア軍に対する立場を修正し、空爆で援護する用意があるとひょうめいしたが、自由シリア軍は先ずはロシア軍の彼らに対する爆撃中止が先決であるとして、これを拒否している。
又自由シリア軍はその使節団のロシア訪問も否定している
http://www.alquds.co.uk/?p=424546
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2015/10/27/روسيا-وفودا-للجيش-السوري-الحر-زارت-موسكو.html
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2015/10/26/الأسد-يلتقي-بوزير-خارجية-عمان.html
・国連は10月初めから、シリアのアレッポ、イドリブ、ハマで、戦闘が激しくなったため(ロシアの空爆が主たる理由と思うが)、12万人の新たな避難民が生じたと表明した。
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2015/10/26/120-ألف-نازح-منذ-مطلع-أكتوبر-بسبب-تصاعد-العنف-بسوريا.html
・イラン通信によると、シリアに戦開始以来、シリアで死亡したイランの指揮下にある、革命防衛隊、アフガン兵パキスタン兵は400名で、そのうち300名が革命防衛隊である由。
又最近アレッポで、革命防衛隊の操縦士が死亡した由なるも、彼が航空機を操縦していたのか否かは不明。
http://www.alarabiya.net/ar/iran/2015/10/26/مقتل-400-عنصر-من-الحرس-الثوري-الإيراني-بسوريا-منذ-2011.html

湾岸連合構想とオマンの反対

この17日湾岸首脳会議が開催される予定で、そこでは現在のGCCをEUに倣った湾岸連合に発展させることが議論されるとのことですが、現在バハレンで開催中の湾岸の安全保障セミナーでオマーンの外務担当国務相は、オマンは湾岸連合には反対で、参加するつもりはないが、他の諸国が賛成する場合にこれを、阻止するつもりは無いと語ったとのことです。
又、質問に対して、湾岸連合設立の際には、オマンはGCCから脱退すると語った由。
他方サウデイの同じく外務担当国務相は、GCCが湾岸地域の脅威に対処するためには「一つの手」でなくてはならないとして、連合の考えを推進する考えを述べた由。

取り敢えずの記事の要点は以上で、GCC(サウディ、クウェイト、バハレン、カタール、UAE、オマン)の中では、オマンがイランと良好な関係を有したり(確か最近もスルタンがイラン訪問したはず)、シリア問題でも他とは若干立場が異なる等差異はあったが、30年間協力してきたものですが、ここに来て、分裂という事態になるのでしょうか?
確かサウディ等は湾岸共通通貨も目指してきましたが、この点についても抵抗があって実現していません。
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/2013/12/07/عُمان-لن-نقف-ضد-قيام-الاتحاد-الخليجي-ولن-نكون-جزءا-منه.html
http://www.alquds.co.uk/?p=111390
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