先ほどトルコのイラク領越境空爆に対するイラクの抗議デモで、トルコ、イランと並んでクウェイトの名前も出ていたというニュースをご紹介しましたが、またイラクとクウェイトの関係に関するニュースです。

26日付al jazeerah net の記事は、イラク軍司令官事務局が、政府系のTVを通じて、イラクがクウェイトのムバラク港(シャットルアラブの出口を扼する港で、クウェイトは拡張工事を進めているが、イラクがイラクからペルシャ湾への交通を妨害し、公害も引き起こすとして問題にしていた)に対してミサイルを発射したとのニュースを否定したと報じています。

これはアラブ系の報道が、イラク領内のバスラからムバラク港に向けて3発のミサイルが発射されたが、いずれも港には着弾せずに国境地帯に落下したと報じていたことへのコメントと思われます。

なお、この港に関しては、イランの支援を受けるというイラク民兵組織(サドルグループか全く別の組織か?)が、クウェイトが工事を続けるなら、ミサイル攻撃をすると警告していたとのことです。

また、記事はイラク・クウェイト関係はこの港を巡り、過去数週間緊張していたとコメントしていますが、他方クウェイトはこの港がイラクの海運に障害を与えることを否定し、本件に関し、最近イラク政府から抗議等の連絡を受けたことはないとしているとのことです。

記事は以上ですが、そもそもシャットルアラブからペルシャ湾への航行問題については、イラクとクウェイトの間の長年の紛争事項で、仮にこの記事の記載の通り、クウェイトの港工事に反対するイラク民兵がイランの支援を受けているとすれば、問題はさらに複雑な国際的色彩を帯びてきたことになり、その動向如何では深刻な影響が懸念されます。

http://www.aljazeera.net/NR/exeres/EC144046-AEDE-42AB-A88F-C3F65CF286DC.htm?GoogleStatID=9