中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

石油

イラク情勢(バスラ等)

イラクの抗議活動は、確か2週間にもなりますが、今のところt収束の見通しも立っていない模様です。
若干の関連記事から次の通り

・南部のバスラ等での抗議活動は、抗議者が、政府が要求に応えてくれていない、として座り込みに移る様子を呈している、
バスラのal barjisiya 油田では数百名がm施設の前にテントを立てて座り込んだ。
また県庁の前でも数百名が水、電気、を求め腐敗防止、失業救済を求めて座り込んでいる。
al matna県でも、数千名が座り込んでいる
・これらの要求を前に、アバディ首相は、電気大臣の職務を停止し、これまでの電気省の契約の実態、腐敗等について調査することとしたよし、
なお、電気省は2003年(米の侵攻したイラク戦争の年)以降400億ドルを電気関連インフラの整備につぎ込んでいるが、今でもイラクの多くの仮定は停電に悩まされ、電気大臣と言うのは最も人気のない大臣になっている由
(400億ドルと言えば巨額だが、それでもインフラが改善されていないということはそのうちのかなりの部分が闇に消えたと見られていると思われる)
・またアバディ首相は同じく、腐敗の非難のあった、選挙管理委員会の複数名を罷免した由。
・新政府の樹立問題については、シスタニ師の呼びかけもあり、イラク政治政治勢力や政党は、そのための駆け引きを続けている由
(ただし、今のところ、駆け引きはあっても、今後の政治の行くへに関する動きは見えていない模様)
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/iraq/2018/07/29/العراق-تواصل-المشاورات-بشأن-الحكومة-المقبلة.html
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/iraq/2018/07/30/العراق-تظاهرات-الجنوب-تتحول-إلى-اعتصامات-مفتوحة.html
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/iraq/2018/07/30/العراق-تظاهرات-الجنوب-تتحول-إلى-اعتصامات-مفتوحة.html






バーブルマンデブ海峡問題(イランの指図か?)

紅海でサウディのタンカー2隻がhothy軍のロケットで攻撃され、サウディ政府とARAMCOが公開を通っての原油輸送を取りやめると発表したことは昨日だったか、報告しました。
またホルムズ海峡の閉鎖問題を巡っては、トランプ大統領がロウハニ大統領に対して、「米国を2度と脅迫するな、さもなければ歴史上例を見ないほどの制裁に直面するだろう」とツイッターに書き込んだことは広く報道されています。

この問題について、al arabiya net とal jazeera net は、サウディの紅海経由の原油輸送取りやめ発表から数時間もしないうちに、26日ハムダンにて、イラン革命防衛隊のコドス部隊スレイマーニ司令官が、米艦隊がいようとも、紅海は今後安全なルートではないとトランプに警告したと報じています。
そのうちでもal jazeera net はスレイマーニ司令官が、更に、米国は戦争を始められるが、その終了は米国の手中にはないと警告したと報じrています。
また同ネットは、このhothyグループのサウディタンカーに対するロケット攻撃は、イランの米国の警告(恫喝)に対する返答であるとして、この攻撃は世界の注目がホルムズ海峡に集まっていた状況を変えたとコメントしています。
さらに同紙は、バーブルマンデブ海峡の重要性は、日量500万バレルの石油、液体ガスの10が同海峡を通っていて、世界の海上輸の12%が通っていることにあるとしています。
またアラブの専門家たちは、イランとトランプとの関係で、イランは早期に問題に火をつけることを選び、バーブルマンデブ海峡とサウディを介してトランプにメッセージを送ったとしています。
http://www.aljazeera.net/news/reportsandinterviews/2018/7/26/صاروخ-باب-المندب-رسالة-سليماني-لترامب-عبر-السعودية
https://www.alarabiya.net/ar/iran/2018/07/26/سليماني-يهدد-ترمب-البحر-الأحمر-لم-يعد-آمناً-.html
hotthy軍のサウディタンカー攻撃が、果たしてイランの決定によるものか否か、何ら情報はありませんが、hothyの裏にはイランがいる、、このような重要な問題はイランが決めるのだろう、と言うことで、多くのアラブ観測筋はこのタンカー攻撃は、イランの対米メッセージと考えている模様です。



紅海でのサウディ・タンカー攻撃

昨日、紅海でhothy海軍がサウディの軍艦またはタンカーを攻撃したとの話を報告しましたが、本日もal qods al arabi net とal jazeera net はこの話を取り上げていて、特に後者はサウディ石油相が、サウディとしては紅海を通る原油の輸送を当面中止すると語ったと報じています。

記事によると、hothy海軍は26日紅海の入り口のバーブルマンデブ海峡で、サウディのタンカー2隻に対してロケット弾攻撃を行った由(ただし、hothy側はサウディ軍艦を攻撃したとしている由)
これらのタンカーはいずれも100万バレルの原油を輸送中だった由。
このうち一隻は軽微な損傷を受け(ただし組員や原油の被害はなかった由)たが、その後、サウディ向け航行すべく努力中の由
石油相は更に、このためARAMCO(国営サウディ石油会社)は、バーブルマンデブ海峡の安全が確保されるまでは、同海峡を通る原油の輸送を中止したと語った由
ARAMCOも、人命を守るとともに、原油災害を防ぐために、紅海を通っての輸送を中止すると発表した由
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/7/26/هجوم-حوثي-يوقف-شحنات-النفط-السعودية-بباب-المندب
http://www.alquds.co.uk/?p=981426
このal jazeera net は、サウディと敵対するカタール系のメディアではあるも、この記事が捏造と言うことはないと思われます。
この記事が事実とすれば
   アラブ連合軍のイエメン介入の目的の一つは紅海の自由航海の確保であったかと思うが、その目的を果たしていないというか、失敗していること
   それよりも、hothy海軍などと言う、ぼろ漁船からなるグループが、今やバーブルマンデブ海峡を実質的に閉鎖?できたわけで、今後ホルムズ海峡が問題になった場合も、その閉鎖(要するに海軍力をもって強制的に閉鎖などしなくとも、外国タンカーが事故を恐れて航行しなくなる状況を作り出せればよい。世界最強の米海軍をしても、方々に潜む多くの小さな脅威を排除して、全面的な安全確保をすることは、なかなか難しく、少なくとも相当時間がかかるのではないか?)は、意外と簡単ではないかと思わせらるものがあり、その意味では小さな事件ながら、注目に値するかと思います。

湾岸石油の停止?

先にロウハニ大統領が、米国がイランの石油輸出を止める場合には、湾岸の石油は輸出できなくなると発言し、これがイランによるホルムズ海峡の閉鎖の警告か否かとして、議論を呼び起こしたことは報告済みです。

この問題について、al qods al arabi netは、イラン最高指導者がそのネットに、イランが湾岸の石油の輸出を止める(ということはホルムズ海峡の閉鎖か?)との、ロウハニ大統領の発言を支持すると書き込んだと報じています。

他方、al arabiya net は、21日イラン通信irnaが、ハメネイがイラン外相やイランの海外大使等の外交官と会談した際に、米国との交渉は意味がないので、イランとしては米国と交渉するつもりはないと語り、更に、イランが石油を輸出できない場合には他の湾岸種国の石油も輸出できなくなるとのロウハニ大統領の発言は、重要な発言で、イラン体制の戦略であると語ったと報じているとしています。
またハメネイは、欧州等の交渉は重要だが、イランとして欧州から明確な提案が来ることをただ待っている訳にはいかないとも語った由。

記事は更に、米国のつけた11月という期限を待たずに、タンカー等の輸送者は、イランとの海外貿易を既に徐々に削減し始めてるとコメントしています。

またロシア、イタリア、仏、デンマーク等の多国籍大企業が、イランとの取引やイランにおける資源探査を停止し始めているとも報じています。

更に米政府は、イラン石油の供給が完全に停止しても、その他の国の石油輸出能力にはまだまだ余力があると説明しているともコメントしています。

(イランとしてはその石油輸出が全面的に停止した場合には、真綿で首を絞められる状況となり、その社会的不安定は増大することがは当然予見され、これに対してイランがホルムズ海峡閉鎖の挙に出るということは非常にあり得るシナリオだろうと思います。その場合には米艦隊との衝突、さらに中東全域に置けるイランとその手先対、米・サウディ・イスラエル等との激しい対立、衝突に至ることは覚悟しておきべきだろうと思われます。)

http://www.alquds.co.uk/?p=978759
https://www.alarabiya.net/ar/iran/2018/07/21/خامنئي-يرفض-التفاوض-مع-أميركا-حول-الاتفاق-النووي.html

イランとホルムズ海峡問題(風刺画)

karikateer-120718-1.1[1]イランのホルムズ海峡閉鎖警告に関する風刺画です。
頭の上の工場群から黙々と煙を吐いているのは国際社会でしょうか?
彼が点滴で受けているのは石油(要するに世界のエネルギー源)で、その管にはホルムズ海峡と書いてあり、これをイラン人が切ろうとしています。
他方、その地球の方はイラン人の頭(要するに政権という意味か?)を切ろうとしています。
中々傑作な風刺ですが・・・・
https://aawsat.com/home/cartoon/1328186/%D8%A3%D9%85%D8%AC%D8%AF-%D8%B1%D8%B3%D9%85%D9%8A
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