中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

石油

ガソリンに対する付加価値税の賦課(サウディ)

al jazeera net は、サウディのザカー・収入庁は、サウディで来年1月1日から、ガソリンに対して、5%の付加価値税が賦課されると発表したとほうじています。
記事によるとサウディでは、物質の購入、サービスの支払いに対する、基本的な付加価値税(日本の消費税にあたる)は5%だが、これまで生活必需品100品目に対しては、賦課が免除されていた由
このガソリンに対する賦課での収入は約64億ドルに上ると予測される由
http://www.aljazeera.net/news/ebusiness/2017/11/18/5-ضريبة-على-البنزين-بالسعودية-مطلع-2018
ガソリンに対する課税が、財政の不足からくるものか、サウディの構造改革の一環なのかは不明ですが、もともとガソリン等の価格は低く抑えられている(現在リッターいくらか知りませんが!)ので、5%程度の値上げでは、諸民に大きな負担がかかるとも思われません。

マルタ記者の暗殺と石油密輸等との関係(リビア)

若干社会面的なな記事を一つ・・・

al qods al arabi net は、先日マルタで車に仕掛けられた爆弾だったかで暗殺された、女性記者(彼女は世界中の金持ちが税金逃れで使っていたパナマ等について、資料をすっぱ抜いた例のpanama paperを追っていた記者の一人だったとかで、この事件は日本でもかなり広く浮動されたと記憶)について、イタリア紙(複数)は、どうやらリビアからみの石油密輸出等のスキャンダルを追跡していて、狙われたらしいと報じています。
その背景として、使われた爆薬がセミテックスでリビアでは方々で手に入るもので、また彼女の息子が彼女のコンピューターで、イタリア人、マルタ人、リビア人等多数の政治家や治安関係者やリビア民兵の、犯罪行為に関する資料を発見したとのことです。
そのためか、マルタの操作に協力するために、米、英、イタリア、オランダの捜査員がマルタに到着したとのことです。
彼女が追跡していた犯罪はリビア西部からの原油の密輸出の他虚偽の幽霊病院(実際には存在しない病院)での架空の治療にかかわる多額の請求等リビア情勢に絡んだもんが多いが、、政治家のセックススキャンダル等等もあった由。
またこれら犯罪にはマフィアなどの本物の犯罪組織が絡んでいる可能性も強い由
http://www.alquds.co.uk/?p=811546
この種事件はもう少し事情がはっきりしてから書くべきでしょうが、リビアの原油の密輸は前から度々噂になっていて、仮に密輸が事実であれば(まず相当の密輸があったことは間違いないと思われる)相当の金が動き、リビア情勢への影響も少なくないという気がするので、取りあえず報告しておきます。

サウディ油田に対する攻撃未遂?

AB260[1]これは最近のサウディ油田に対する攻撃の試みとしては最初の事件でしょうか?
al qods al arabi net とal arabiya net は、サウディ通信が当局者の言として、19日3隻の小舟艇が、サウディ領海に入り、石油施設のプラットフォームに近づいたので、佐生デイ海軍が警告射撃をして、そのうちの1隻を捕獲したが、2隻は逃亡したと発表したと報じています。
事件のあった場所はオフショアのmarjan 油田(地図、イラン、クウェイトカタールに挟まれた地域にある)の由で、船籍は不明だがこれらの舟艇は赤と白の旗を掲げていた由
(白地に赤のギザギザ模様の入った国旗はバハレンのものだが、バハレン海軍がすることはあり得ない・・何しろサウディの子分! もっとも、このような旗であったか否かは不明)
捕獲した舟艇からは、破壊用の兵器が発見された由だが、自爆用のものか?
逮捕者(おそらくあると思うが)や負傷者等については不明
http://www.alquds.co.uk/?p=739853
https://www.alarabiya.net/ar/saudi-today/2017/06/19/البحرية-السعودية-تتصدى-لـ3-زوارق-تخريبية-.html

いったい誰が攻撃しようとしたのか不明だが、サウディの油田が狙われたとしたら、最近の湾岸情勢は一気に国際的な重要問題になったように思われ、要注意かと思われます






紅海入り口でのタンカーに対する攻撃(イエメン)

al qods al arabi net とal arabiya net は、31日紅海の入り口のバーブルマンデブ海峡の南で、タンカーが攻撃されたと報じています。
攻撃されたのはマーシャル群島船籍(おそらく便宜置籍船でしょう)のM.T moski(ラビア文字からの訳)70352トンで、al qods alarabi net はEU艦艇(あの辺でEU海軍も活動しているとは知らなかった!)によれば、何者かから複数のミサイル攻撃を受けた由
EU海軍報道官は攻撃は海賊によるものではなく(あの有名なソマリアの海賊は、時々この辺まで足を延ばして、獲物を狙っていた!)、イエメン等での、現地の緊張に基づくものであろうと語ったよし。
他方、al arabiya net はソースや背景等の説明なしに、この攻撃はhothy連合によるものであると報じています
(確かにこれまでモカ沖とかで、hothy連合が紅海を通過する船舶を攻撃したことは数回あり、十分あり得ることではあるが・・・・)
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/yemen/2017/06/01/الحوثيون-يهاجمون-ناقلة-نفط-بمضيق-باب-المندب-.html
http://www.alquds.co.uk/?p=727339

記事にはありませんが、どうやら攻撃は失敗し、船舶に大きな被害はなかった模様ですが、7万トンの中型タンカーとはいえ、炎上や油漏れでも起きていたら、国際海峡の紅海は大混乱になっていた可能性があります。
また、米国はイエメンに関する重要政策で、紅海等の航行の自由確保を挙げており、仮に今回の攻撃がhothy連合のものであったとすれば、米軍の介入に道を開く可能性もあり、要注目です。







カフジ油田の操業再開?

いやあ、懐かしい名前が出てきました。

クウェイトの石油大臣は、環境問題のために操業を停止していた、サウディとの2つの合同油田(カフジとal wafra)について2月以内に、再開できることを希望していると語ったとal qods al arabi net が報じています。
このうちカフジ油田は30万b/dの能力があるが、環境問題の懸念から2014年10月から操業を停止していた由
http://livedoor.blogcms.jp/blog/abu_mustafa/article/edit
このカフジ油田は、その当時サウディとクウェイトの中立地帯の沖合にあり、日本のアラビア石油が海底油田を掘り当て、初の日の丸原油として知られていました。
その後湾岸戦争のときには一時イラク軍に占拠されたりしたかと思いますが、アラビア石油はその後も操業を続けていたが、2003年だったかに最終的に撤退していたと思います。





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