中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

テロ

アハワズ州での大量逮捕(サウディ系紙の報道)

確かイラン情報機関がイラン系のノルウェイ人を使って、デンマークに居住するアハワズのアラブ系反政府組織の指導者を殺害しようとして、その男が逮捕された事件は報告したかと思います。
イラン当局は、革命防衛隊隊員22名だったかが軍事パレードで殺害された事件に関し、欧州でさえその関係者ン報復しようとしているのですから、事件の直後からアハワズ等では、多数のアラブ系を逮捕してきましたが(確か事件直後には22名をISに関連した事件関与者として逮捕していた)、alarabiya net (サウディ系は)イランの人権団体(複数)によると、これまでイラン当局がアハワズその他の地域で、事件に関与したとして逮捕した者は、女性5名を含む800名に上るとしています。
記事は更に、これら人権団体によれば、イラン当局はテロ事件を利用して、事件とは無関係な、平和的方法を通じての現地住民の権利を守ろうとする活動家も逮捕しているとしています
取りあえず
https://www.alarabiya.net/ar/iran/2018/11/09/حملة-اعتقالات-بالأحواز-تطال-800-عربي-بينهم-5-نساء-.html







元対テロ責任者の暗殺(ヨルダン)

この事件の重大さについては、現時点では良く分かりませんが、al arabiya net は、ヨルダン情報局の元対テロ責任者が23日殺害されたと報じています。

記事によると事件が起きたのはヨルダンのmadba市の彼の自宅の前で、何者かが彼の名前を呼び、本人かと聞いたのに対し肯定した途端に射殺された由。

犯人が逮捕されたとの情報もあるも、当局は否定して、引き続き捜査中としている由。

https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/2018/10/23/الأردن-مقتل-لواء-متقاعد-بالمخابرات-بهجوم-مسلح-أمام-بيته.html
ヨルダンは伝統的に情報機関が強力なこともあり、この種のテロは比較的少なかったと思われるが、このところ米政府の大使館のエルサレム移転問題の影響をもろに受け、更には税金問題等で社会不安が広がっていたこともあり、事件の背後が注目されます。


取りあえず報告したのち1620頃al arabiya net を眺めていたら、当局が犯人を逮捕したとの記事が出ていました。
それによると、尋問の結果、犯人はこの将校が2006年ロシアで彼が逮捕された事件の背後にいて、その後も何度か彼の仕事をダメにしたと考え、付け狙っていたと自白した由。
ということで組織的なテロというよりは個人的な恨みの線上の犯行のようですが、想像するに、彼が過激派の一員としてマークされていたことに恨みを抱いたということの様です
取りあえず

非常事態の延長(エジプト)

エジプトのテロ問題については、一昨日、南部のアシュートで15日、治安部隊が過激派メンバーと衝突し、9名を殺害したことを報告しましたが、本日のal arabiya net はシーシ大統領が、エジプト全土に施行されている非常事態をさらに3月延長したと報じています。
この非常事態は治安部隊に対テロ作戦上非常に大きな権限を与えるもので、昨年12から全土で施行されたいた由
取りあえず
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/egypt/2018/10/16/مصر-تمدد-حالة-الطوارئ-3-أشهر.html

南部エジプトにおける過激派と治安部隊の衝突

エジプトでは昨年くらいまでは、シナイ半島のみならず、本土においても各地で過激派のテロや、治安部隊との衝突が報じられていましたが、大量の兵士を動員しての、エジプト全土でのテロリスト掃討作戦の成果があってか、最近ではシナイ半島以外でのテロ活動については、ほぼ報道も亡くなってきまました。

然るところ、al arabiya net は、15日早朝南部エジプトのアシュートで、治安部隊とテロリストとの銃撃戦があり、過激派9名が死亡したと報じています(負傷者の有無や治安部隊の方の損失は不明)
報道によると、内務省発表では、この地方の山岳地域の洞窟に、過激派が武器や爆発物とともに潜んでいて、テロを計画しているとの情報があり、洞窟を包囲したところ、銃撃戦になった由。
速報ベースのせいか、取りあえずの情報は以上で、彼らの所属や、彼らの狙っていた目標等は不明ですが、やはりまだ、エジプト本土でも過激派は完全掃討された訳ではなさそう、と言うことで、取り敢えず。

因みにアシュートには大学等もありかってはジハード団やイスラミックグループ等アルカイダの前身である過激派が盛んであった地域と記憶しています。
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/egypt/2018/10/15/مقتل-9-إرهابيين-في-مواجهة-مع-الشرطة-المصرية-بأسيوط-.html







著名女性の暗殺及び暗殺脅迫(イラク)

このところアラビア語メディアに時々、イラクの著名女性の暗殺やその脅迫の話が出ていたところ、al jazeera net は「イラクにおける有名女性の暗殺  背後に誰がいるのか?」という刺激的なタイトルの記事を載せています。

記事の内容はこれまで4名の有名女性が暗殺され、当局は自殺とか、家族内での争いとかの説明をしているが、人権活動家等はそのような説明には納得していないこと、これら暗殺及び暗殺の脅迫で、イラクでは女性の間で恐怖が広がっていて、自分のネットを閉鎖する者が続出していること等を報じています。
ところが肝心の「背後に誰がいるのか?」という問いに対する答えはないものの、専門家はこれらの犯罪は、専門のプロによる犯行で、後に証拠や糸口を残さないように巧みに行われているとしているだけで、どのような容疑者(組織)が背後にいるのかについては触れていません。
さらに、これら動きの背後には、シーア派の過激な組織か、女性が活躍することに反対の強硬派、要するに彼女らの活動はイラクの伝統に反すると考える組織があるのではないか?と推測しています。たように思われます。
従って、正確なところは分かりませんが、かってはアラブ世界でも、最も世俗主義的で女性も活躍したイラクでも、イスラム原理主義の影響もあり、女性が活躍すること、特にビューティサロン等の施設に対する反感が強まっているのでしょうか?

記事によると暗殺された女性は
  ・イラク最大のビューティサロンの主催者で、避難民や児童その他の社会弱者の救済活動も行っていた女性で、8月16日自宅で絞殺されて発見された
      当局は薬のとりすぎとしているが、詳しい検視結果等は発表されていない由
  ・その1週間後に、イラク第2のビューティサロンの主催者が死亡し、当局は心臓発作であるとしているが、信用されていない由
  ・その後バスラで、活動家の女性が殺害され、当局は家族問題が原因としている由
  ・最も有名な殺害事件は、9月27日バグダッドの自宅前で、ファッションモデルでSNSでの発信も盛んだった女性が女性が殺された事件で、彼女は2016年ころから殺されるかもしれないと漏らしていた由
その他イラクの美の女王は現在ヨルダンに避難していて、暗殺の恐れがあるので、今後ともイラクに帰るつもりはないとしている由
http://www.aljazeera.net/news/reportsandinterviews/2018/10/3/عمليات-اغتيال-نساء-مشهورات-بالعراق-من-يقف-وراءها
ちょっとフォローするのが遅れたので、他にももっと注目すべき記事があったかと思うが取りあえず。
いずれにせよ、今後このような問題をフォローする必要がないこと(要するに今後類似の事件が起きないこと)を願ってはいますが、どうでしょうか?





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