中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

テロ

IS戦闘員のアフリカへの帰還

アラビア語メディアは、アフリカ統一機構の平和安全部局長が、10ひ、シリアとイラクで戦っていたアフリカ人のIS戦闘員6000名がアフリカに帰ってくる可能性があるとして、加盟国に対応を呼びかけたと報じています。
もっとも、その内訳は不明で、またチュニジア、リビア、エジプト等の北アフリカからの戦闘員が大部分を占めると思われ、特に目新しい情報ではないと思われるも、ポストイラク・シリアのISが、北アフリカや西アフリカに、根拠地を移すという見方も広がっていることから、何らご参考まで
http://www.alquds.co.uk/?p=842452
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2017/12/11/الاتحاد-الافريقي-يحذّر-من-عودة-6-آلاف-متطرف-الى-القارة-.html




中東のテロ(風刺画)

01qpt777[1]「テロ」という題の風刺画です。
水鉢には、イラク、エジプト、シリア、イエメンなどと書いてあり、その中というか上を、ISらしい黒マスクの魚が飛び跳ねて、自由に、移動しています。
http://www.alquds.co.uk/?p=837066

エジプト全土における最大レベルの警戒態勢

先日シナイ半島で起きた過激派によるモスク襲撃(犠牲者は児童27名を含み死者305名、負傷者128名に達した由。負傷者に比して死者の数が異常に多いが、これはおそらく意図的に殺戮したためではないか?)について、若干の補足情報次の通りです。

まさか、これからエジプトに行こうという方も少ないとは思いますが、そのような方は渡航情報等関連情報に十分注意してください。

それにしても、南部エジプト(ルクソールからアスワンアブシンベル等にかけて)は最高の季節で、観光シーズンですが、仮にテロリストの狙いが外国人観光客の足を遠ざけて、エジプト経済に打撃を与えようというのであったとすれば、見事成功するのではないでしょうか?

・エジプト内務省は、エジプト全土に渡り、最高の警戒態勢を敷いたと発表した。
内務大臣は、総ての件で最大限の動員体制をとり、とくに宗教施設、治安部隊施設、重要施設の他映画館や劇場の周辺でも警戒態勢を引き上げるように命令した。
全ての県でも、高速道路の警戒、都市の出入り口に対する警備の強化が命じられた。
内務大臣はまた、過激派の巣窟に対する空爆等の予防的攻撃を命じるとともに、要人等狙われる可能性のある人物に対する警護を強化した。

・またエジプト空軍等は、確実な情報及びシナイ半島の民衆(おそらくは政府に協力する部族であろう。彼らの復讐心も強いと思われる)の協力を得て、テロリストの巣窟を特定し、これに対する空爆を続けている由。
地上でも軍や治安部隊とテログループとの衝突が続いている由。

・事件そのものについては、捜査中の検察によれば、25〜30名のテロリストが黒い旗(ISのものか?)を掲げて、5台の4輪駆動車に分乗して、モスクにつき、入り口および12ある窓の外に陣取った由。
テロリストは軍服を着た、中には長いひげと覆面をしていたが、一斉に内部を銃撃した由。
彼らはまた礼拝者の車に放火した由。

http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/egypt/2017/11/25/استنفار-أمني-في-عموم-مصر-والجيش-يلاحق-الإرهابيين.html
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2017/11/25/اشتباكات-وضربات-جوية-بسيناء-بعد-هجوم-المسجد

シナイ半島のテロ(風刺画)

24qpt777[1]シナイ半島のモスクに対するテロ事件に関する風刺画です。

題は「礼拝者が標的」というもので、過激派と書かれた男が礼拝者の中に混じって、爆発物を持っています。
因みに、死者の数が305名に達したとのことです。エジプトでも最大級のテロですね。

http://www.alquds.co.uk/?p=832822

シナイ半島でのテロ

日本でも大きく報じられていますが、エジプトのシナイ半島では24日、テロリストがモスクを襲い、どうやら253名の礼拝者が殺害され、100名以上(125という数字もある)が負傷した模様です。
場所は北部シナイのエルアリーシュの西のbiar al abd のal raudha モスクとのことです。

al qods al arabi net は、部族筋の話として、15名の軍服を着た男たちが黒い旗(ISの旗か?)をもって、モスクに侵入し、金曜礼拝に集まっていた信者を爆発物で殺し、ついで4輪駆動車3台でモスクを囲み、逃げ出した人たちに銃撃を加えた由。
またその後現場で待ち伏せ攻撃もし、救急車等も攻撃した由。
被害者の大部分はal awarika族の者たちの由
(他方、al arabiya net は、テロの背景として、被害者たちはテロリストに対する忠誠を拒否していたとの治安筋の話を伝えていて、最近シナイ半島で起きた一部部族のISに対する抵抗運動との関係がある可能性があります。他方al qods al arabi の方は、このモスクはスーフィーのモスクだともしており、もしかするとISが異端派の拠点として攻撃した可能性もありそうです)
現在のところ犯行声明は出ていないが、IS(ISシナイ州)の犯行との見方が強いようです。

エジプト政府の反応としては、シーシ大統領が犯人に対して、断固たる鉄槌を加えると声明しました。
エジプト軍の反応としては、既にテロリストの巣窟と見られている近くの山岳地帯に空爆を加えたとのことです。
またal arabiya net の別の記事は、エジプト空軍は、逃走するテロリストの車列を追跡し、これに攻撃を加え、複数の車両を破壊し、中にいた人員を殺害したと報じています
(この辺は未確認かと思いますが・・・・)

http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/egypt/2017/11/24/مصدر-أمني-يكشف-سبب-استهداف-مسجد-العريش.html
http://www.alquds.co.uk/?p=832744
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2017/11/24/مقتل-235-بهجوم-سيناء-والجيش-يرد-بعملية-واسعة

取り敢えずの状況は以上で、犯人はISの戦闘員であることはまず間違いないとして(これだけのテロ実行力を有する者はあの地域に他に居ない)、その背景等はまだ不明です。
それにしても、あの地域(シナイ半島北部のエルアリーシュ周辺)では、これまでも特に治安当局を狙ったテロが相次ぎ、警察のみならず軍までもが航空機まで総動員して鎮圧作戦を続けていたところです。
そこで今回、このようなテロが起きたことは、エジプト軍の治安維持能力に対する信頼を更に失わせ、またシーシに対する批判も強くなるのではないでしょうか?
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