中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

人権問題

エジプト大統領選挙(情報部のご指導)

先日は、エジプトの大統領選挙(確かこの3月か?)への元首相の立候補取り下げの裏には、ムバラク政権の圧力、というか脅迫があったというニュースを報告しましたが、どうやらこの件でもエジプト情報局が暗躍している模様です
(なぜ、「この事件でも」と書いたかというと、確か先日トランプ宣言について、情報局のご指導があった(らしい)ことを報告したばかりだからですが、多分この辞退劇にもついても同じようなことがあったと書いていたかと思います)
al jazeera net の報じるとこ、要点次の通り

「TV局makmaleen は8日夕、NYtimes が報じた、情報局員によるシャフィークに対する立候補取り下げの脅迫の録音を流した。
件の情報局員はジャーナリスト及び芸能人等に対して、電話で大統領選挙が近づいてきたので、(シーシのために)十分な宣伝が必要であるとして、シャフィークに関しては、立候補を取り下げなければ、メディアで激しく攻撃することとなるが、取り下げれば彼の名誉は守ると語った由。
また彼は、シャフィークが立候補を取り下げなければ、かれが2012年の大統領選挙の前にはムスリム同胞団と関係があったとことも流すこととなると語った由。
そして、彼らに対してシーシの支持方要求した由」
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/1/8/تسريب-يكشف-توج 
يهات-من-المخابرات-المصرية-بمهاجمة-شفيق
勿論上記内容を京都から確認はできませんが、エジプト軍事政権、特にその情報局のやることとして、極めてありうることだと思うのは私だけでしょうか?

エジプトの死刑囚の処刑と国連(風刺画)

45dbdc15-5067-44e3-9f3a-10e8f63da07b[1]特に説明はありませんが、顔つきからして処刑台の上にいる男はエジプトのシーシ大統領でしょう。
彼は次々と処刑の縄をしたに落しながら、国連の調査官が来れないように、はしごを蹴飛ばしたという所でしょうか?
よく知りませんが、国連人権理事会などでエジプトの処刑について調査でもしているのでしょうか?
因みに、このal jaezeera はエジプト政府と対立しいている、カタール系の衛星放送です。
http://www.aljazeera.net/news/caricature/2018/1/6/كاريكاتير-إعدامات-مصر




イランの貧困問題(アラビアh語メディアの報道)

al arbiya net は、イランの貧困問題が深刻であるとの記事を書いていて、その背景は体制の腐敗と中東の多くの国に対する軍事介入の負担であるとしています。
このネットは、その他にもう一つ、イスファハン県(イラン第2の県の由)で失業問題が深刻になっているという記事も書いていていますが、残念ながら失業率に関する記述はありません。
何しろ、このネットはサウディ系の衛星放送のものですから、当然反イラン宣伝の意味も強いかと思います。
しかし、イランで腐敗が大きな問題であることは、アハマディネジャードの顧問が腐敗嫌疑で捕まっていたㇼ、良く報じられるので、その問題があることはおそらくその通りだろうと思うし、シリアのみならずイラク、イエメンにまで介入し、ヒズボッラーを抱えているイランの軍事費というか、介入費用が小さいはずはないので、おそらく当たらずとも遠からずではないかと思われます。
それにイランのこの種問題は余りアラビア語のメディアでは報じられていないので、ご参考までに、記事の要点のみ次の通り。
また種々の数字が出てきますが、報道のまま書いておきます。
当然ながら記事の内容について確認の手段はないので、念のため


・貧困等救済の英府機関である、ホメイニ委員会委員長は4000万人が貧困ライン以下の生活であると語った。
イランの人口が8000万であるので、この数字は人口の半分にも当たる。
尤も同委員長は、ホメイニ財団やその他救済機関の対象とあるのは1000万人で、公式に貧困ラインの下の人口は2000万人とのことである。
しかし、4000万もの人が支援を必要としているのである。
彼は、貧困ラインを明らかにすると、多くの人が自分の境遇をその数字と比べ、支援を要求することになるとしている(ということは貧困ラインが度の変化は公表sレ邸内ということか?)
別の数字では、イラン労働社会省は1200万お人が支援を必要としているとしている。

・この声明が出されたときに、来年の予算では燃料費が50%上がると発表されているが、そのためにインフレ率も1%上がるとされている。
合わせて、ロウハニ政府は、来年の予算では貧困者に対する支援の予算が削減されるとしている

・国内的には現在のイランの経済困難の大きな要因が、政府の貧しい経済政策であるとの見方が強い。
さらに多くの国民は、イランが多くのアラブ諸国に介入し、核開発やミサイル開発を進めていることを批判している。
特に活動家は、ハメネイが数十億ドルの資金を、アラブへの介入に使っていると激しく非難している
他方多くの人民が墓場に住むことを余儀なくされている(もっとも、これはイランだけの問題ではなくエジプトでは、立派な家のような墓を作る習慣があったこともあり、そこに多くの人が住み着き、まるで一つのまちのようになっていた。今でも状況は変わっていないと思う)

・また世界の貧困問題を扱っているNGOのブルガンセンターは、イランの貧困の増大は、劇的だが、その背景には腐敗と一部の特権階級が、イランの富を独占していることにあるとしている
その調査によると、イランの富は、ハメネイ以下の5%の特権階級が独占していて、95%の人民はその恩恵にあずかっていないとしている。
同センターの数字では、ハメネイの財産は950億ドルと見られている。

・さらに米財務省も、今月13日に、ハメネイをはじめとするイランの70人の資産と金について公表することに合意した。
というのは議会が、彼らがこれらの資金をテロ支援などにどのように使っているかに重大関心を抱いているからである。

・このため、最近ではイランの各地で、失業問題、給料支払いの遅延、給料の低下等に対して、抗議の波が起こり、デモも行われている。
このままでは飢えた人民の反乱があるという声も強い
http://www.alarabiya.net/ar/iran/2017/12/24/مسؤول-نصف-سكان-إيران-يعيشون-تحت-خط-الفقر.html
http://www.alarabiya.net/ar/iran/2017/12/23/المحافظة-الأكبر-بعد-طهران-تحذر-من-تفاقم-البطالة.html
















中東の諸紛争での人道法違反

al qods al arabi net は、国連連帯とかいうNGOがリビアでハフタル軍とともに戦っている民兵の人道法違反の残虐行為を調査sるための国際調査を行うように要求したと報じています。

関連記事は下記の通りですが、この記事を紹介したのは、リビアでの事件が特に悪質だとか特別のものだからという訳ではありません。
むしろ逆で、このところ中東のあまりに多くの国で、人道法違反(昔の国際法で言えば戦時国際法違反、というやつか)があまりに普通のことになり、国際的NGOの調査要求など本とんど毎日くらいあると言ってもよいくらいで、国連でさえ多くの紛争についての調査を要求している状況です。
リスト作れば長くなりますが、イラクでは各地でのシーア派民兵の人道法違反、モースルでの政府軍のIS戦闘員や住民に対する暴力行為、シリアではほぼすべての勢力による暴力、残虐行為、トルコ等によるクルドに対する暴力、イランの少数民族に対する抑圧と死刑の多用、イエメンでのhothy連合による違反、アラブ連合空軍の無差別空爆?エジプトのシナイ半島でのISに対する人道法違反等枚挙にいとまがありません。

昔は(と言ってもたかだか数年前ですが)中東での大規模人道法違反とすれば、悪名高いISの残虐行為の他は、シリアのアラウィ派民兵の残虐行為、イランの少数民族に対する抑圧、トルコのクルド作戦位のものだったかと、懐かしく??思い出していますが、今や中東の至る処で、大規模な人道法違反が、かなり大っぴらに行われている感じがします。
このブログでも特に目立った重大な違反は取り上げるつもりだし、また人道法違反のまとめた資料などが出てくれば紹介したいと思いますが、とても個人的にまとめる能力も気力もないので、自分からするつもりはありません。
また個々の人道法違反に関する調査要求等も、全体の流れの中で、それがどのくらい重要な事件なのかわからないので、基本的には気付きの点でもなければ、取り上げないつもりです
だからと言って、中東で、この種の誠に遺憾な事件が減るどころか増えていることは事実ですので、その辺はお含みおきください。
いやな世の中になったものです
http://www.alquds.co.uk/?p=756584


















「白いヘルメット」のオスカー受賞

BBCやCNNさらには日本のTVも、アカデミー賞受賞で、最優秀映画賞で発表が間違えた(moonlight のはずだったのが、司会者がLalaland と発表して、大騒ぎになった模様)ことを大きく報じていますが、そこはさすがアラビア語メディだけあって、al jazeera net はシリアでボランティアの民間救助隊をとりあげた「白いヘルメット」が短編ドキュメンタリで最優秀賞をとったと報じています。
シリアに関して、久しぶりでのいいニュース(現地情勢は決して良くはないが)なので、報告しておきます
http://www.aljazeera.net/news/cultureandart/2017/2/26/الأوسكار-يوزع-جوائزه-الليلة-و-لا-لا-لاند-مرشح-قوي


livedoor プロフィール
最新コメント
記事検索
  • ライブドアブログ