中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

IS

ISの勢力図(国連の報告書)

al qods al arabi net とal arabiya net は、13日発表された国連の報告書(半年ごとにISに関し報告することになっている由)によれば、イラクとシリアでの敗北にも拘らず、両国には未だ2〜3万人のIS戦闘員が存在していると報じています。
記事の要点のみ次の通りですが、このISと言う存在はしぶといですね。

・シリアとイラクにいるIS戦闘員は2〜3万人で、両国にほぼ同数が存在する。
外国からの戦闘員の流入は止まったが、未だ数千人の外国人戦闘員が滞在している。
シリアでは、彼らは小さなポケットに押し込められているが、未だ攻撃する能力を維持している。東部での方が活動が活発である。
イラクでも支配地域を失ったが、砂漠地帯に休眠細胞として、活動を続けている。
外国人戦闘員の流出は現在も続いているが、何処か特定の地域に向かっているわけではない。その中でアフガニスタンへの流出が若干目立っている。

・アフガニスタンでは3500〜4500の外国人戦闘員がいるが、その数は増え続けている。

・リビアには3〜4000名の戦闘員がいる

・サヘル地域では、マリからニジェールにかけての砂漠地帯で、IS戦闘員が増加しているが、アルカイダ系統に比したら未だ少数派である。

・イエメンのISは250〜500で、アルカイダの6〜7000名に比して少数である。

・ソマリアではいまだにアルカイダと関係のあるal shababの勢力が支配的であるが、ISもその影響を拡大する意図を有し、特に中部及び南部で活発である

・ISに対する資金の流れも細っていて一部の推計では其の予備資金は1000億ドルに減少した。
また北東部の油田からの資金は未だISに流入している
http://www.alquds.co.uk/?p=994272
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2018/08/14/تقرير-نحو-30-ألف-عنصر-لداعش-لا-يزالون-بالعراق-وسوريا.html







国防大臣のシナイ訪問(エジプト)

al qods al arabi net はカタール系のal jazeera 放送が、シナイ半島でのエジプト軍の対過激派(IS)作戦に関するユースを放映して数時間後に、エジプトの国防大臣が北シナイ半島を訪問したと報じています。
このal jazeera net は資料と映像と現地からの証言等を「迷路に入り込んだ戦争」と題して、まとめtものとのことです。
それによると、エジプト軍特殊部隊に属し、過激派掃討作戦に従事していた4名の将校が、ISに参加しととのことですが、その中の一人は兵舎が攻撃されているとの報告を握りつぶす等の利敵行為を行っていて、エジプト軍の情報がIS側に漏れていた可能性が強いとのことです。
そのこともあってか、2014〜2018年の間には、ISの治安部隊に対する攻撃は1000回にも上り、2000名の兵士等が死亡し、3000名が負傷した由。
国防相は、北シナイに到着すると、空港その他の重要施設を視察するとともに、警察と軍の協力関係は、極めてうまく行っていると強調した由。
なおエジプトでは複数のTV局、新聞(要するに御用マスコミ)がほぼ同じ内容で、如何に市内作戦がうまく行っているかと言う映像や記事を流した由
http://www.alquds.co.uk/?p=984628
確かにal jazeera net でもシナイ半島で、エジプト将校がISに参加したとの記事があった記憶がありますが、その時には将校の所が複数ではなく、単数になっていたかと思い、単発の事件だろうと思い、特に報告しませんでした。
しかし、エジプト軍の掃討作戦は、時々大きな戦果があったとしてテロリスト何名殺害などと言う記事は流れますが、大量の部隊、装甲車両や航空機等を動員した割には、どの地どの地域がISの支配地域から解放され、残るのはどの地域だけだ、などと言う記事にはお目にかかりません。
aljazeera(カタール系ですから、当然シーシ政権との関係は悪い)の放映直後に、(慌てて)国防大臣が現地に飛んだということは、よほど現地の状況が、御用マスコミの描く姿とは違ているので慌てたということではないでしょうか?
それよりも、もしかするとシーシの最大の権力基盤であるエジプト軍でも、一部の将兵ではあっても、過激派の影響が広まっている可能性があるということの方が重大でしょう(もちろん実情がどうなのかは不明)
何しろ1981年、当時のサダト大統領を暗殺したのは、イスランブリとかいう中尉(だったか?)に比切られたエジプト兵士(確かジハード団所属)達だったという前例もあり、エジプト軍がいくら国内で特別扱いを受けていても、完全に過激派思想から隔離されることは難しいだろうと思います。
今のところ、他の地域で軍の不穏な動きは聞きませんが・・・
取り敢えず

al sweida でのISの自爆攻撃

シリア南西部のal sweidaでの、ISによる自爆攻撃(4回の爆発の由)については、先に報告しましたが、アラビア語メディアはシリア人権監視網の話として、この自爆攻撃で民間人を含め、220名が死亡した(重傷者も居るので、死者はさらに増加する可能性が高い由)と報じています。
またシリア人権網の話では、この攻撃は事前に良く計画されたもので、、ISの攻撃としては過去数か月で最大のものだとしている由。

なお、そのうちal qods al arabi netは、事件の背景として、最近の政府軍等のダラア、クネイトラに対する激しい攻撃を上げ、政府軍はこれらの地域をほぼ完全に掌握したと、次のように報じていますので、おそらくISの攻撃も苦し紛れの最後の抵抗の色彩が強そうです。
「al sweida 県はドゥルーズの多く居住している地域で、これまでは激しい戦闘も少なく、比較的静かな地域であった。
ISは、この県とダラアとの間の砂漠地帯にプレゼンスを維持し、時々政府軍等に対して攻撃をしていた。
今回のISの攻撃は、ダラアでISに忠誠を誓っていたグループが、al awida とダラアの隣接地域で、過去数日間政府軍等から猛烈な攻撃を受けていたことに対するものであった。
このグループはjeish khaled bin al waleed で、ダラア県の南西部で、猛烈な圧力を受けていた」
http://www.alquds.co.uk/?p=981062
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2018/07/25/النظام-السوري-قتلى-وجرحى-بهجوم-انتحاري-في-السويداء.html







南部シリア情勢(ISの自爆攻撃)

朝方シリア機がイスラエルの地対空ミサイルにより撃墜された事件を報告しましたが、その時にこのシリア機は南部シリアでIS拠点に対する攻撃をしていたものが、イスラエ領空に入ったものかと書いたかと思います。

おそらくその事件とも関連すると思うが、ダラアの一部にはいまだISの残党が残っていて、その隣のスウェイダ県(ダラアとダマス県に挟まれたところだったかと思う)と合わせて、政府軍等とISが激しい戦闘を交わしているとのことです。

al qods al arabi net とal arabiya net は、(日時は明示していないが25日早朝か?)スウェイダ市と周辺の農村で、ISによる自爆攻撃が4件あり、合わせて38名死亡し、37名が負傷したと報じています(死傷者の内訳等は不明だが、住民が多数含まれている模様)
これはシリア政府保健省と人権監視網の情報によるものの由。

特に、al arabiya net は、この攻撃はこのところシリアにおける拠点の大部分を失ったISの行った、数ヵ月間で最大の作戦だとコメントしています。
またこのISに対して、政府軍とロシア機は激しい攻撃を加えていて、その攻撃でダラアとクネイトラの大部分を奪還したともコメントしています。
取りあえず。

http://www.alquds.co.uk/?p=981062
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2018/07/25/النظام-السوري-قتلى-وجرحى-بهجوم-انتحاري-في-السويداء.html

al baghdadiの息子の死亡(シリア)

ISの指導者al baghdadi については、今に至るも彼が生存中か否かも含めて、具体的な情報はない所、al qods al arabi net は、ISのアマク通信が3日、彼の息子の一人がシリアのホムスで戦死したと報じていると伝えています。

これが事実として、具体的な場所や日時等のより詳しいことは不明ですが、アマク通信は、彼はアラウィ派とロシア人との戦闘で殉教したと伝えている由。
取りあえず。

http://www.alquds.co.uk/?p=966733
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