中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

シリア、イラクに残る仏戦闘員

確か数日前に、米軍等有志連合報道官が、現在シリア、イラクに残っているIS等の戦闘員は3500名程度であると語ったかと思いますが、仏外相は8日仏TVとのインタビューで、シリア及びイラクにはまだ500名の仏人戦闘員が残っていると語った由。

確か、ISの最盛期にはそのシリア、イラクにおける勢力は30000〜35000と推定されていたかと思いますので、その後帰国したり死亡したり、その他の地域に移ったりで、約10分の1が残っていることになります。

そのうちの500名が仏人とすると、仏人の比率が異常に高いようにも思われますが、、報道のまま。
それにしても英仏等にどのくらいの戦闘員が帰国しているのでしょうか?
もうすぐクリスマスで(確か昨年はベルリンでクリスマス市場が襲われた)ですが、今年はトランプのエルサレム発言もあり、欧州や中東は厳しい警戒が続くでしょうね。

http://www.alquds.co.uk/?p=841481

サウディ内政

サウディで多数の王族や実業家が拘束されている事件については、信頼できる報道もなく、未だに真相はやぶの中で、多くの王族がリヤドの豪華ホテルリッツ・カールトンに拘束されているとかの報道は流れてきていますが、本日のal qods al arabi net は、彼らは資産等の明け渡しと引き換えに拘束を解かれるらしいというサウディ筋(これが誰かは不明)の2の記事を流しています。
どこまで信用できる話か、全く判断の材料もありませんが、取りあえず、記事の要点のみ次の通り
なお、これまでのところ、これら王族や実業家に対して、具体的な罪状が示されたという記事や、訴追されたという記事もなかったように思われます。

・サウディ報道筋は、現在拘束されている王族、実業家等は2018年初までには解放されるだろうとしている。

・サウディ政府筋は28日、前national guard 司令官のmetib bin abudalla(前国王の息子)は10億ドル以上の資産没収と引き換えに、釈放されたと語っている。
彼は一時次期国王の座を狙っていたと言われる
同筋は、王子は腐敗を認め、その解決につき政府と合意した(要するに資産の引き渡し火)が他に3名の王子も同様に腐敗を認め解決に合意している由。
またサウディ政府は複数の拘束者と合意に達して、その資産や資金を没収しつつある。

・アブダッラーの息子の一人で、前外務次官のabdul aziz bin abudallahは、病気との理由で、サウディから離れることに成功し、仏への政治亡命を申請し、仏政府に認められ、現在パリに滞在中。 
彼はサウード・ファイサル外相の時の次官で、その死後外相の座を狙っていたが、別の男にさらわれ、不満を抱いていた。
サルマン国王は、就任するや、直ぐこのabdul aziz bin abudallaの兄弟二人をそれぞれリヤド州知事、メッカ州知事のポストから外していた
http://www.alquds.co.uk/?p=835060
http://www.alquds.co.uk/?p=835060











ハリリの仏大統領との会談

レバノンのハリリ首相は18日パリに到着し、マクロン大統領と会談し、その後の声明で、22日のレバノンの独立記念日(仏の植民地からの独立)出席のために、ベイルートに戻ると声明しました。
また、彼自身の立場(要するに首相からの辞任を撤回するか否か)は、ベイルートで大統領と協議の後に、決定するとした由。
(したがって、なぜ彼がサウディで辞任を表明したのか、またサウディでは自由を拘束されていなかったのか?等については依然として不明です。しかし、彼はパリのホテルからアウン大統領、ベッリ国会議長等と電話をしたということで、彼がサウディから彼らと電話で話したか否かは判明していないが、仮にパリにでてきてようやく電話をした、としたら彼がサウディでは自由を拘束されていたことを物語るのかもしれない)

他方仏大統領府は、ハリリのパリ招待は、中東地域の緊張緩和のためであったとして、必要があれば仏でレバノン支援国会議を開く用意があると表明した由。
会議が開かれれば、参加国には英米仏独とロシア、中国が含まれる由。

その他の動きとしては、
・レバノン外相は、サウディとの対立を避けるために19日カイロで開かれる、アラブ外相会議に欠席するかもしれないとのこと。出席の有無は19日午前中に決める由。
・仏政府はイランとの対話は重要と考えるとして、外相は予定通りテヘランを訪問する由。
・ハリリの子供2人は未だリヤドにとどまっている由だが、仏大統領府は、彼らがサウディに居ることは、ハリリの自由行動をさまたげることにはならないと考えると表明した由。

http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/2017/11/18/-فرنسا-تبحث-استضافة-اجتماع-دولي-حول-أزمة-لبنان.html
http://www.alquds.co.uk/?p=829015
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2017/11/18/فرنسا-تعتبر-استقبالها-الحريري-تخفيفا-للتوتر

まだよくわけのわからないところもあるハリリの辞任劇だが、取りあえず。

ハリリの仏大統領との会談

仏のマクロン大統領が、ハリリ首相(辞表は提出したが、大統領預かりになっているはずなので、取りあえず首相としておく)とその家族をパリに招待したことは、先に報告しましたが、al qods al arabi net は、仏大統領府が仏大統領は18日パリでハリリ首相と会談すると発表したと報じています
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/2017/11/16/الإليزيه-ماكرون-سيجتمع-مع-الحريري-السبت-بباريس.html
この報道の通りであれば、サウディがハリリを拘束しているとの噂は、完全に否定されることになりますが、まだ若干疑問のあるところは、確かマクロンが突如サウディを訪問し(彼は湾岸訪問中だったが、サウディ訪問は予定に入ってなかったと思う)、サウディの皇太子と会談した後に、サウディを訪問した仏外相が皇太子とハリリと会談し、ハリリのパリへの招待を発表したことです。
可能性としては、ハリリを拘束していたサウディがマクロンの説得で、ハリリを自由にしたのでは?という推論も全くの荒唐無稽ではないかもしれません。
いずれにしても情報のないところで勝手な想像をしても意味はなさそうです

ハリリの仏訪問

レバノンのハリリ首相のサウディでの辞任表明事件の謎はまだまだ続く模様です。

アラビア語メディアによると、ハリリは一昨日だったかに、2日以内に帰国すると表明したことになっていましたが、本日のアラビア語メディアは一斉に、彼は仏大統領の招待で家族とともに(彼らはおそらくレバノンから)仏を訪問することになったと報じています。
これは仏大統領がサウディ皇太子とハリリと電話で話した直後に発表されたとのことで、仏大統領府は、彼の仏訪問は「亡命ではない」としている由。
また仏外相が15日からサウディを訪問し、サウディ皇太子とハリリと会談する予定の由

他方これに対してアウン・レバノン大統領は依然として、ハリリはサウディに拘束されていると表明した由(これに対してはハリリがすぐ、自分は自由であるとツイッターした由)
http://www.alquds.co.uk/?p=827082
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2017/11/15/ماكرون-يدعو-الحريري-لفرنسا-وعون-يؤكد-احتجازه-بالسعودية
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/gulf/2017/11/15/ماكرون-يدعو-الحريري-لباريس-ويهاتف-ولي-العهد-السعودي.html

これまでのアラビア語メディアなどの報道からすると、ハリリの辞任表明がヒズボッラーの行動に関連したものの模様らしいですが、具体的に何があったのか、また彼が言う、彼の生命等に対する危険というのが、ヒズボッラーからのものか、本当にあったのかまだ謎です。
またこの期に及んでも、大統領が依然ハリリはサウディに拘束されていると言っているのは、何か根拠があるのか、またその意図はなにか?等誠に不思議な事件です。
先日サウディを訪問した仏大統領が、皇太子などに対して幕引きは仏に任せろとしたのかなと思いますが、レバノンの旧宗主国としての貫禄でしょうか?










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