中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

パリ騒擾(ムスリム同胞団が黒幕!!)

アラブのマスコミもここまで落ちたのでしょうか?

パリ、というか仏の複数都市での抗議活動は、本日もかなり荒れて、多数の逮捕者が出た模様ですが、al qods al arabi net はエジプトの複数メディアが、今回の騒擾の後ろにはムスリム同胞団がいると非難して、各方面から皮肉の攻撃を受けていると報じています
とくにal masri al yomはイスラム問題専門家の言葉として、今回の仏騒擾に背後にムスリム同胞団がいることに疑いはないとの記事を載せている由。
尤も、こんな奇矯な説を振り回すのはエジプトのマスコミに限られず、ドバイの前警察長官も彼のネットで同じような主張をしているとのことです
https://www.alquds.co.uk/%d9%85%d9%88%d8%ac%d8%a9-%d8%b3%d8%ae%d8%b1%d9%8a%d8%a9-%d8%a8%d8%b9%d8%af-%d8%a7%d8%aa%d9%87%d8%a7%d9%85-%d8%a7%d9%84%d8%a5%d8%b9%d9%84%d8%a7%d9%85-%d8%a7%d9%84%d9%85%d8%b5%d8%b1%d9%8a-%d9%84%d9%84/
ムスリム同胞団はおろか、イスラム過激派が今回の騒擾に何らかの関与をしているなどと言う記事や推測は、英米仏の報道を見る限り、それこそゼロで、彼らがいかなる根拠でそのような主張をしているかは不明です。
まあ、敢えて言えば独裁国家でのマスコミの知的退廃ということでしょうか?
ニュースにもならないニュースですが、余りに驚いたので・・・・・









khasshoggi事件(仏の不思議な動き)

khasshoggi事件に関しては、米英カナダ等は,どうやらこのままにしておくことはできないとして、サウディに圧力をかける方向に動き出した模様ですが、その中で仏は、事件の音声記録はトルコから受け取っていないと表明し、トルコと摩擦を起こしている模様です。
仏は何を求めてこのような動きをしているのか?手練手管のしたたかな外交で、転んでも損はしないという仏のやり方から見て、注目されます。
勿論英米にしても、必ずしも皇太子の責任を追及している訳ではなく、とにかく誰か責任者を処罰した形にしないことには、収拾がつかないぞ!という話かもしれませんが・・・・
取りあえず、関連の記事から次の通り

・英国のハント外相はサウディ国王と会談しているが、それに先立ち英首相報道官は、ハント外相はサウディ政府に対して、khasshoggi事件に関して、正義を解明し、責任者を処罰するように、またイエメン内戦を終結させるように圧力をかけるだろうと語った由。

・また米国務長官は、サウディ皇太子に対して、11日電話で、米は事件の関係者すべての責任を追及するが、サウディ政府も同様の立場をとることを期待する、と伝えた

・カナダのトルゥードウ首相は12日パリで、カナダ情報局は事件の音声記録を聴取したとして、西側政府で、初めてトルコから音声記録の提供を受けたことを公式に認めた

・他方仏外相は、仏TVに対して、自分の知る限り、仏政府は音声記録の提供は受けていないとして、トルコ大統領は何らかの政治的ゲームをしているのではないかと語った由。
これに対して、トルコ外相は、仏外相の発言は非礼であるとして、外相としての真剣さにかけると非難した由。
また大統領府対外局長は、トルコは10月24日に仏に対しても音声記録を提供したとして、エルドアンに対する発言は受け入れられないと非難した由
また彼は、仏政府内の行政的不手際があったとしたら、それはトルコの所為ではないと皮肉った由。
http://www.hurriyetdailynews.com/canadian-intelligence-has-heard-khashoggi-tapes-trudeau-138791
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/11/12/تحركات-بريطانية-وأميركية-لمحاسبة-قتلة-خاشقجي-وإنهاء-حرب-اليمن
まあ、日本でも記録があるないで、国会等が長いことすったもんだしたことを考えれば、何かの行き違いがあった可能性も考えられなくはないが、トルコが仏だけに渡したつもりで、渡していなかった、などと言うことは考えにくく、名うての官僚国家の仏で、情報機関が外務大臣にこのような重要な話(それにチェックすればすぐばれる話)を隠すとは考えにくい。
ということは、仏がこの事件に関して、何らかの政治的ゲームを演じている可能性が強く、音声記録をもらっていないとの等主張は、もしかすると今後サウディと英米の間に立って、何らかの仲介に動くときに、そんなひどい話は知らなかった、との逃げ口上に使うためではないかと邪推される。
いずれにしても、この手の胡散臭い話では、これまでの仏のやり口からしても、何らかの裏があるように思われて仕方がありません。
勿論それが何かは現時点では不明ですが・・・・


リビア情勢(パリ会議の失敗?)

先にもお伝えした通り、マクロン大統領が国連とともにリビア問題の政治的解決のために開いた、パリ国際会議は29日開かれ、12月10日に総選挙を開く等8項目(選挙の日時以外の合意事項は明記されていないが、選挙実施のための憲法設定等も含まれる模様)からなる合意を発表して閉幕しましたが、これを報じるal qods al arabi net は、代表団が出発するか否かの時点で早くも会議の失敗は明らかとなったとコメントしています。

それによると、haftar将軍の部隊は、前例のない程の激しい砲爆撃を東部の町ダルナに加え続け、同地では食料、水、医薬品、電気も不足して、人道的危機に陥っている模様
またその他の地域でもシバハ等で戦闘が続いている模様
このhafatar将軍側では、「他の連中と同席したことは、何らかの合意を意味している訳ではなく、合意書などに署名もしていない」としている由
これに対して、国家最高評議会議長は、「haftar将軍がリビア軍司令官とは認めておらず、軍司令官はseraj で、haftarはリビアのために過激派と戦っている訳ではなく、ベンガジ等で、自己の政治目的のためにすべての政敵を弾圧している」と語った由
https://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2018/05/31/ليبيا-الجيش-يصدّ-هجوما-على-قاعدة-عسكرية-في-سبها.html
http://www.alquds.co.uk/?p=945746











リビア問題に関するパリ会議

マクロン大統領がリビア問題の政治的解決のために、紛争当事者4者の他に、19ヵ国代表、4国際機関代表を集める野心的な国際会議を開催する由にて、29日には早速エリゼ―宮で次の4名と会談した由。

  • 統一政府首相:faiz alseraj
  • 軍司令官:kahalifa haftar
  • トブルク議会議長:akila saleha aisa
  • トリポリの国民評議会議長:khalid al mashali
 (これらの並べられた順番は、いずれの報道も同じで、おそらくは彼らの重要度の意識を反映しているのか?)

アラビア語のメディアの中では、al sjarq al awsat が、faiz首相顧問が4者は29日、リビアの占拠をこの12月10日に行うことで合意したと語ったと報じています。

これに対して、al arabia net はそのような報道があると紹介しつつ、今回パリでの会議も現地では楽観的には受け止められてはおらず、結局は現地における今後の状況の進展が、リビアの行くへを決めるであろうとコメントしています。
またこのal arabiya はサウディ系のメディアで、haftar及びトブルク議会支持のサウディの意向を反映してか、リビア問題の難しさはリビアの西部の民兵組織がfaizと同盟して、政治的解決を阻害してきたと、悲観的なコメントをしています。

http://www.alquds.co.uk/?p=944000
https://aawsat.com/home/article/1283656/%D8%A7%D9%84%D9%81%D8%B5%D8%A7%D8%A6%D9%84-%D8%A7%D9%84%D9%84%D9%8A%D8%A8%D9%8A%D8%A9-%D8%AA%D8%AA%D9%81%D9%82-%D8%B9%D9%84%D9%89-%D8%A5%D8%AC%D8%B1%D8%A7%D8%A1-%D8%A7%D9%86%D8%AA%D8%AE%D8%A7%D8%A8%D8%A7%D8%AA-%D9%81%D9%8A-10-%D8%AF%D9%8A%D8%B3%D9%85%D8%A8%D8%B1
http://www.alquds.co.uk/?p=944000

未だこの国際会議は始まってもいないので、どうなるかは今後の問題かとも思いますが、上記の通り12月10日に選挙を行うことで合意、との報道が流れる可能性もあるので、念のために報告しておきます。
それにしても、マクロンの仏はシリアと言い、サヘル諸国と言い、リビアと言い、最近とみに積極外交をしていることが注目されます。

ハサカにおける仏軍特殊部隊の展開(シリア)

確か数日前に、仏軍約10名以上がデリゾルにミサイル等とともに到着したというニュースをお伝えしたかと思います。

そのニュースとどういう関係になるのかは分かりませんが(同じ部隊のことを言っているのか、別の部隊のことか等)、al arabia net はトルコ通信が現地筋の話として、26日夕シリアのハサカ県の米軍ramilan 基地に仏軍特殊部隊が到着したと報じていると伝えています。
仏軍は、イラクとシリアの国境を行ったり来たりしていて、彼らがハサカ県に駐留するつもりか否かは不明の由。
また仏兵は米軍とともに、クルド兵に伴われて、装甲車等で、ラッカ、マンビジュ、デリゾルの複数地域のパトロールをしてる由。
またクルド(YPG)幹部は、これまでマンピジュで仏兵と2回の会合を持った由。
なお、仏は北部シリアのkobane等5か所に70名の兵力を維持している由。
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2018/04/28/وصول-وحدات-فرنسية-خاصة-إلى-قاعدة-أميركية-بالحسكة.html
どうも断片的なニュースで、その重要性も良く判断できないところですが、このところシリアに対する仏の積極姿勢に関する報道が増えていることもあり、取りあえず








livedoor プロフィール

abu_mustafa

最新コメント
Categories
記事検索
Archives
  • ライブドアブログ