中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

キリスト教

エジプトへのキリスト教徒巡礼観光

al qods al arabi net は、現在バチカンを訪問中のエジプト観光大臣が、エジプトTVに対して、昔聖家族がエジプトに難を逃れてきたことにちなみ、キリスト教徒のエジプトへの巡礼旅行を始めると語ったと報じています。
伝統によれば、聖家族(キリストと母マリア)はローマの迫害を逃れて、エルアリーシュ(シナイ半島)からカイロ(現在のオールドカイロ)に至り、その後南エジプトまで訪問し、その後ワ―ディナトルーンを経由して再びパレスチナに戻ったことになっている由。
(確か、カイロには聖家族がその下で休んだと言い伝えられる樹が60年代にはまだ存在した)
現法王フランシスコが5日、聖家族のエジプト訪問を描いたイコンを祝福し、法王庁としてもエジプトへの巡礼に祝福を与えた由。
エジプトへのキリスト教巡礼は2018年の法王庁の巡礼計画に入っている由。
記事は更に、(テロ等の理由で)2015年に比して昨年の外国からの観光客が44・3%減少した、エジプト観光の目玉になると期待されているとしてます
http://www.alquds.co.uk/?p=802815
日本でも世界遺産登録がもっぱら観光客集めのために期待されていることを考えれば、聖家族を利した?キリスト教巡礼を観光復活の目玉の一つにしようというエジプト当局の思惑も、理解できるところではありますが、現在のエジプトの治安状況で、こんなことをしたらISや過激派の格好の標的にならないでしょうか?
矢張り、先ずは治安維持、改善が、エジプト観光にとっては最重要なことでしょうね










エジプト治安情勢(教会の警戒とドイツの渡航情報)

アラビア語メディアは、エジプトの3教会(コプト教会、英国国教、カソリック)は、13日、エジプトの治安情勢、なかんずくキリスト教会、教徒に対するテロの可能性に鑑み、7月及び8月は教会関係の旅行、セミナー等の集会は延期すると決定した由(この措置は7月末までという報道もある)。
教会代表によると、この措置は治安当局とも協議の上、キリスト教徒に害が及ばないように、また一般治安に害が及ばないようにとの考慮から決められたものの由。
http://www.alquds.co.uk/?p=753192
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/egypt/2017/07/14/-مصر-الكنائس-تؤجل-
رحلاتها-ومؤتمراتها-لدواع-أمنية-.html

他方、独外務省は13日、そのネットで、最近のエジプトにおける治安情勢に鑑み、独国民がエジプトへの旅行については慎重に考えるように、との渡航情報を発した。
それによると、エジプトではエジプト国民及び外国人に対するテロの危険が増えていて、誘拐の危険性もあるとして、大きな集会や人だかり、政府関係庁舎、宗教建築物等には近づかないように警告している由
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2017/7/13/ألمانيا-تحذر-رعاياها-من-السفر-إلى-مصر

ローマ法王のミサ

faa91b3e-661a-4ae2-aac0-0e5b51c2ec55[1]ローマ法王は、厳重な警戒のした(中央治安部隊や特殊部隊更に爆発物処理班や警察犬等を含む)カイロの空軍競技場で、ミサを執り行ったとのことです(写真)
このミサにはエジプト 全土から約3万名のキリスト教徒が参加した由。
何はともあれ法王の訪問中コプト教徒や教会に対するテロがなかったようで、エジプト政府の警備が奏功したのでしょう
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/egypt/2017/04/29/بحضور-30-ألف-بابا-الفاتيكان-يقيم-قداسا-في-مصر.html



法王のエジプト訪問(訂正)

朝書いた法王のエジプト訪問で、どこかで勘違いをしていて、カイロの教会訪問をアレキサンドリアの教会訪問としてしまいました。
注意喚起があり、チェックしたらまさしくその通りで、まことに恥ずかしい初歩的誤りにつき、訂正しておきました。

注意喚起有難うございました

法王のエジプト訪問

先日からお伝えしている法王のエジプト訪問ですが、法王は28日カイロに到着し、すぐ大統領宮殿でシーシ大統領と会談した後、アズハリに総長を訪ね、アズハリ主催の「平和のための世界アズハル会議」に出席しました。
さらに同日夕には、コプト教大僧正とともに、、昨年末確かISのテロで29名が殺害されたカイロアアッバシヤのコプト教会を訪問したとのことです。
又、上記アズハリの会議では、法王は、「如何なる者も、宗教を口実に殺人を犯すべきではない」としてエジプトに対して「宗教は神に、国家は総てのエジプト人に」の原則を固持し、無条件で人権尊重をするように呼びかけた由
また法王は総ての宗教が、暴力に対して立ち向かい、過激派集団に対する武器と資金の流れを断ち切るために努力することを呼び掛けた由。
http://www.alquds.co.uk/?p=711322
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2017/4/28/بابا-الفاتيكان-يقابل-السيسي-والطيب-يدعو-لرفض-العنف
法王の宗教者会議での呼びかけはそれ自体毅然とした立派なものですが、それに加えて昨年末テロにあったコプト教の教会を訪問したことで、テロに屈するべきではないとのメッセージを自らの行動で表明したものと思われ、IS等過激派に対する強力なメッセージになったものと思います
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