中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

ドイツ

シリアの化学兵器使用問題(独軍の報復攻撃への参加?)

まさか、本当の話でしょうか?
al qods al arabi net は、独国防省は、アサドが化学兵器を使用した場合に独軍が米英等の報復攻撃に参加する可能性を否定することを拒否したと報じています。しかし、国防相は独軍の参加の有無については、独が独立で決定する問題だとした由。
この問題は11日、独ビルト紙が、独国防省は攻撃に参加するようにとの米の要請を検討中と報じてから、独内の大きな問題になっている由。
国防相はさらに、独は未だ米から正式の要請を受けたわけではなく、要請があった場合ンは憲法上の立場及び国際法に基づいて検討されることとなるとした由。
国防相はさらに、問題は現実にk額兵器が使われたことが明らかになった場合の問題であるとした由
http://www.alquds.co.uk/?p=1014294
独は我が国と同じww2の敗戦国として、戦後はNATOのメンバーではあっても、NATO地域外に対する軍事行動への参加には、極めて慎重な立場を取ってきました。
その後国連PKO等にNATOの一員として参加するようになってきましたが、現在でも基本的にはNATO域外での軍事行動には慎重だと思います。
その独が(仮にアサドが化学兵器を使った場合に)果たして、米英仏等の報復攻撃に参加することになるのでしょうか?
想像の域を出ませんが、上記国防相の発言からすると、米軍から独軍に対して、仮定の問題として報復攻撃をする場合に独空軍が参加する用意があるか、非公式の打診があったのではないかと言う気がしますが・・・・・

米の対トルコ制裁問題(独のトルコ擁護)

このところトランプと独メルケル首相の確執が目立ちますが(尤も、トランプと仲の悪いのは欧州全般でしょうか)、al jazeera net は、メルケル首相が13日記者会見での質問に対し、ドイツとしてはトルコの繁栄を願っており、トルコの動揺を利益とする者は誰もいないと語ったと報じています。
また独経済相も、トランプの政策による経済戦争に対して懸念を表明し、米のトルコと中国に対しする鉄鋼等に対する関税増は、世界経済を害し、経済成長を阻害し、信頼を損なうことになると批判した由

一方で、トルコリラは対ドルで1ドル7リラに達した由
他方トルコ中央銀行は、トルコの銀行で流動性の問題を抱えるところについては、必要な支援を行うと表明した由。
http://www.aljazeera.net/news/international/2018/8/13/ميركل-نريد-تركيا-مزدهرة-ونرفض-زعزعة-استقرارها
ドイツには多数のトルコ系元移民が存在するので、独首相としては、トルコに対して連帯感を示したものかと思いますが、どうもそれを越えて、トランプの経済政策一般に対する不満の表明でもあるような気がします


アラブ連合諸国に対する独の武器輸出禁止

イエメンでのアラブ連合空軍の、誤爆や不注意その他による空爆で民間人に多数の被害が出ていることに関連して、国際的人道団体等からは、これらの国に対する武器輸出の中止を求める声が上がっていましたが、独は今後イエメン内戦に関係している国に対しては、武器輸出の輸出許可証を発給しないことになったとのことです。
アラビア語メディアによれば、独政府報道官は19日、今後イエメン内戦に関係している国に対しては武器の輸出許可証を発給しないと発表した由。
ということはアラブ連合に参加している国だが、すなわちサウディ、UAE,エジプト、バハレン、クウェイト、ヨルダン、スーダン、モロッコ、セネガルだが、このうちサウディとUAEは2016年の独輸出上位10か国に含まれている由。
またこれらのうち、特に注目されるのがヨルダンで、ヨルダンに対しては独が軍事面での協力を行っていて、2016年には独国防相が自ら16両の兵員輸送車APCを贈呈しているが、これでヨルダン軍の有するこのAPCの数が50両になった由。
また本年も独は1億3000万ドルの軍事援助を行うことになっている由。
他方シリアの有志連合に参加している独の偵察機と給油機は、ヨルダンのal azraq空軍基地を拠点にしている由。
http://www.alquds.co.uk/?p=864207
http://www.aljazeera.net/news/international/2018/1/19/ألمانيا-توقف-تصدير-السلاح-لدول-حرب-اليمن
取りあえずは以上ですが、独の輸出禁止はどの程度厳しいものでしょうか?
確かエジプトは独から新型の潜水艦複数を購入したはずですが、輸出禁止が既輸出分の部品や資材等にまで及ぶとなると、エジプトも大きな影響を被ると思います。
その他装甲車や戦車等も含めて、独はこれらの国に相当の兵器輸出をしてきたはずで、無責任な言い方をすれば、兵器の輸出にきわめて熱心な「死の商人」トランプにとっては、新しい儲け口ということになるのでしょうか?


















独製潜水艦のエジプト海軍の受領

エジプトは先に仏製のへリ空母ミストラル級2隻を購入しましたが、今度は独製の潜水艦の受領です。
これは、al arabiya net の報じるところですが、独のティッシン・クルップ社が製造していた、最新型の潜水艦1400/209型を受領し、正式に同海軍に編入した由。
エジプト海軍司令官によると、この潜水艦は同型艦の2隻目で、更に3隻目の建造が始まっていて、その後さらに潜水艦の数を段階的に増加していく予定の由。
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/egypt/2017/08/08/مصر-تتسلم-غواصة-ألمانية-ثانية-لزيادة-السيطرة-بسواحلها.html
確かイスラエルも独から潜水艦を購入し、その購入に絡んでの汚職問題が起きていたかと思います、独製の潜水艦と言うのは国際的に評価が高いのですね。
また、エジプトは仏から複数のフリゲートも購入していたかと思いますが、経済的困難にもかかわらず、エジプトとしては思い切って海軍艦艇の近代化をすすめつつある模様です。




トルコ軍人等の政治亡命要請(ドイツ)

トルコでのクーデター未遂事件に関連して、欧州各地で多くのトルコ軍人官僚等から政治亡命の要請が出ていることは時々報道されていますが、al hurryiet net は独Der Spiegelによれば、ドイツでは450名の軍人、外交官、判事等の役人とその家族から政治亡命の要請が出されていると報じています。

彼らはクーデター未遂に関連したとして、迫害の危険性があるとしているが、その中にはNATO所属の軍人やアフリカの国のトルコ大使館武官も含まれている由。
いずれにしても、これまで7700名のトルコ市民から、、ドイツ政府に対する政治亡命の申請が出されている由
http://www.hurriyetdailynews.com/around-450-turkish-diplomats-military-officers-seek-asylum-in-germany-report-.aspx?pageID=238&nID=112800&NewsCatID=510

おそらくドイツは人権の観点から、政治亡命にも寛容というので、多数の亡命希望者がドイツで申請しているということかと思われるが、それにしても450名の軍人、外交官、判事やそれらの家族というのは非常に大きな数で、驚きです。
さらに驚くのは、全部で政治亡命申請者が7700名に上るという点で、もしかするとこれは難民申請とごっちゃになっている可能性もあろうかと思いますが、報道のまま

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