中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

国際法

リビアの戦争犯罪人(人道法違反嫌疑者)

確か若干前に、リビアでは最近新しいリビアの指導者としてカッダーフィの次男のセイフルイスラムを歓迎する動きが強まっているという報道をご紹介したことがあったかと思います。
しかし、この男はリビア内戦の時の人道法違反(戦争犯罪)の容疑で、国際刑事裁判所(国際司法裁判所のように国家間の係争を裁くのではなく、個人の人道法違反等重大は人権侵害を裁く国際法廷。略称はICC)からリビア政府に引き渡しを求められてきました。
(確か彼は長いことジンタナだったかの監獄に入っていたが、その後何処かへ移され・・保護されている?・・・現在その所在地は不明です)
その意味でも一時、法的に国際正義を実現する機関として喧伝されたICCは、改めて無力さを露呈した形になっていましたが…・最もひどい話はどファール内戦とうでICCが引き渡しを要求しているスーダン大統領は、未だに大統領として振る舞い、外国(当然おことながらICC条約の非加盟国だが)訪問さえしています・・・今般ICCの検事総長が、安保理に対するリビア問題の報告の中で、このカッダーフィの次男を含む3人のリビア人お引き渡しに関して、安保理の協力を求めたとのことです。
もう一人の男はカッダーフィの治安責任者でリビア内戦での人道法違反の罪ですが、3番目の男は昨年だったかベンガジで過激派が戦闘でhaftar将軍の部隊に重大な損失を与えたことに怒り、監獄から過激派33名を引き出して路上で処刑した特殊部隊指揮官のal warfalyとかいう人物です。
彼に対しては、流石に欧州諸国との非難が高まり、一時拘束されたが、その後釈放されたとのことでした。
https://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2018/05/09/-الجنائية-تلجأ-لمجلس-الأمن-من-أجل-سيف-الإسلام-والروفلي.html
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/5/9/جرائم-الحرب-بليبيا-الجنائية-تلوح-بمذكرات-توقيف-جديدة

この事件は、中東においては重大な戦争犯罪が今でも行われていて、それを処罰すべき国際法とか国際機関は未だにきわめて無力であることを示す、最大の証拠かと思うので、ご参考まで






アレッポに対する毒ガス攻撃

シリアの有する毒ガス(化学兵器)はかって、国連等の監視の下ですべて廃棄されたことになっていましたが、最近ではまたもや各地で塩素ガスの使用が報じられています。
その中でも、最近ではアレッポに対する塩素ガス使用の疑いのあるケースが増えて来て、11日の反政府軍支配地域に対するガス攻撃で、4名が死亡し、多数が窒息症状を呈した事件があり、米国省報道官は11日、アレッポで塩素ガスが使用されたとの情報があり、重大な懸念を表明すると述べました。
報道官は米国として塩素ガスが使用されたとの確証は有していないが、最近ますます多くのガス使用の報道が流れていることに重大な懸念を有しているとして、シリア政権がまたもや毒ガスを使用したとすれば、それは明らかな安保理決議違反であると指摘した由。
また化学兵器禁止機構も今月3日、アレッポ近郊で塩素ガスが使用されたとの情報について、深刻な懸念を表明していた
http://www.alquds.co.uk/?p=580302
他方アレッポのエルサレム病院の医師は、塩素ガス攻撃で、4名が死亡し、55名が負傷し、7名が依然治療を受けていると語った。
病院の医師は負傷者の衣服の一部等、ガス使用の痕跡を示す物証を保管してあると語った由。
シリア人権網は政府ヘリが、アレッポでたる爆弾を投下し、それがガスを含んでいたとしている由
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2016/08/11/حلب-وفيات-وإصابات-في-هجوم-بالغاز.html
取り敢えずのところ以上で、勿論シリア政府が塩素ガスを使用したとまでいえる確証はありませんが、少なくとも最近各地での塩素ガスの使用が報じられていることは事実で、ヘリ等からの投下とすれば、下手人は政府軍以外にはない(ロシア機がしたとは考えられない)ことになります。
それにしても、仮に政府軍の仕業とすれば、アレッポと言う現在注目の集まっている場所で、国際的な非難を招く毒ガス使用など何故したのか?と言う疑念がわきますが、矢張り反政府軍の封鎖解除で、政府軍に大きな損害が出た野で、それをカバーするためにこのような非人道的な行為に出たものでしょうか?

南シナ海の領有権問題(風刺画)

12qpt776[1]南シナ海の領有問題に関する仲裁裁判所判決に関する風刺画です。
題は「南シナ海に関し、常設国際仲裁裁判所は中国に主権はないとの判決を出し、フィリピンは歓迎している」というものです。
ボクシングリンクには南シナ海と書かれていて、真ん中の巨人がむんずと足を踏みつけている2人の男の右の方にはフィリピンとあり左の男のには、仲裁裁判所と書いてあります。
国際的判決にもかかわらず、、力でこれを押さえつける大国中国ということでしょうね
http://www.alquds.co.uk/?p=564565
それにしてもアラブのメディアも、極東の事情についても、一応きちんと報道している(風刺画がきちんとした報道か否か知らないが)ようで安心しました

南沙諸島問題(風刺画)

07qpt776[1]南沙諸島に関する風刺画です。
中国国旗で囲まれた海の城砦に近づいている船には、常設仲裁裁判所とフィリピンの旗が掲げられていて、それを中国の兵士がにべもなく玄関払いしているところです。
中東のニュースには、中国の話はあまり出ませんが、このような風刺画が出ることは、中国の正体を中東の人たちに知ってもらう意味で、非常に良いことだと思います。
http://www.alquds.co.uk/?p=562163
livedoor プロフィール

abu_mustafa

最新コメント
記事検索
  • ライブドアブログ