中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

宗派主義

宗派間問題対策最高評議会の設置(エジプト)

エジプトでは、先日治安部隊がカイロ近郊のガザで2か所、北シナイ半島で1か所の過激派拠点を急襲し、過激派40名を殺害しましたが、その時に当局が得た情報では、過激派は今後年末年始、そしてコプト教徒のクリスマス(確か1月7日だったか?)に、キリスト教会、キリスト教徒更にはその他の宗教施設に対して、テロを行う計画であったと報じられていました。
その後この事件の詳細が報じられないので、もしかするとベトナム人観光客等の殺害事件に対する当局の情宣の一部かという気もしていましたが、al qods al arabi netは、エジプトが宗派間問題対応最高評議会を設置したと報じています。
この決定は大統領が行い29日政府広報で公布された由。
この評議会は大統領顧問が率い、軍、軍情報部、情報局その他の部局がメンバーとなり、戦略的に重要な宗派間問題を取り扱い大臣やその代表の出世kうぃおもとめることができる由
https://aawsat.com/home/article/1525581/%D9%85%D8%B5%D8%B1-%D8%AA%D8%B4%D9%83%D9%8A%D9%84-%D9%84%D8%AC%D9%86%D8%A9-%D8%B9%D9%84%D9%8A%D8%A7-%D9%84%D9%85%D9%88%D8%A7%D8%AC%D9%87%D8%A9-%D8%A7%D9%84%D8%A3%D8%AD%D8%AF%D8%A7%D8%AB-%D8%A7%D9%84%D8%B7%D8%A7%D8%A6%D9%81%D9%8A%D8%A9

けったいの背景の詳細は不明ですが、矢張りシーシ政権としては、特に、この年末からコプト教新年にかけての治安情勢に強い危機感を抱いているのでは?と思われます。
エジプト観光の方はもう既に出発されたかと思いますが、今年は各地の観光施設でも、例年にない厳重な警備に出くわすことになるかと思います。




イラク情勢(風刺画)

cartoon24-7-2018-5472547257[1]イラク情勢に関する風刺画です。
怪我をしてぼろ服を着た男が掲げているたいまつにはイラクのインティファーダと書いてあります。
慌ててこれを追いかけている、盗賊の格好をした男たちには、宗派的民兵と書いてあります。
貧しく虐げられたイラクの民衆が、宗派主義の支配する腐敗した民兵に対して、インティファーダで立ち上がったという風刺でしょうか?

https://aawsat.com/home/cartoon/1339951/%D8%A3%D9%85%D8%AC%D8%AF-%D8%B1%D8%B3%D9%85%D9%8A

宗派的理由による村民に対する襲撃(ハマ近郊)

al qods al arabi netとal jazeera net  は、ハマの近郊のスンニ派の村で、シリア軍情報部とアラウィ派の民兵が、婦女子を含む17名の村民を虐殺したと報じています。
それによると、この虐殺はアラウィ派民兵の兵士の殺害に対する報復とのことで、彼はアラウィ派が多数を占める村落の出身で、彼の遺体がスンニ派の村に続く道路で発見されたことから、殺害の犯人は不明なるも,スンニ派の村落を攻撃し、住民を虐殺した由。
このアラウィ派民兵の市が報じられると、これに対する報復の声が社会ネット等で上がっていた由
ハイレベル筋によると、このアラウィ派の村落marhaj の家族の大部分は、軍情報部に志願しており、その中の一人がアラウィ派民兵を組織し、スンニ派の村を襲撃し、虐殺を行った由。
また現地筋によれば、政府軍は付近に多数の検問所等を有しているに係わらず、虐殺を止めようとしなかった由。
http://www.alquds.co.uk/?p=784718
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2017/9/6/مليشيا-موالية-للنظام-السوري-تذبح-مدنيين-بحماة
この種事件に関しては、公正な第3者による客観的調査でもなければ、真相はなかなかわからないことが多く、今回も本当に何が起こったのか、断定するのは時期尚早かもしれません。
しかし、シリア内戦の初めのころは、アラビア語メディアではしょっちゅう、アラウィ派民兵によるスンニ派住民等の虐殺の報道があったと記憶しています。
それがこの数年、その様な情動は絶えていたのは、さすがにシリア内戦の深刻化で、これら民兵も各種反政府軍と戦うのに必死で、住民の虐殺などしている余裕もなかったが、政府軍とヒズボッラー等が優勢にことを勧めているために、このような宗派的理由に基づく?虐殺行為をする余裕ができてきたのでしょうか?

先にも書いた通り、客観的な調査もない時点で、軽々にあるグループを非難したりすべきではないと思いますが、シリアやイラクのように、多数の少数派を抱えたり、少数派が政権を握っているところでは、これまでもこのような意見が起きており、今後のことが気になります

反乱?の終了(サウディ)

確か先日サウディのカティーフ(東部州)での治安部隊と、シーア派の衝突の話を報告したとおもいますが、al qods al arabi net は9日サウディの特殊部隊が、反対者の立てこもる地域を制圧したと報じています。
何しろサウディに関するニュースは非常に少なく、先日見背景等は良く解らないが…として報じていたと思いますが、上記メディは背景についても報じています。
それによると、事件はカティーフ県のシーア派の居住地al awamiyaで、狭い路地を商業施設等を建設して、再開発しようとすることに対して、地元民衆が反対して3月から騒擾が生じていた由です
また、この町は2016年位テロの容疑で処刑されたシーア派指導者nimr al nimrの生地とのことですから、住民の再開発反対運動にも宗派的色彩が伴ってきた模様です。
制圧に際して、住民及び治安部隊の方に死傷者が出ているとのことですが、その数は不明です。
http://www.alquds.co.uk/?p=768807
サウディにとっては産油地帯であって多くのシーア派が居住する東部州は常に、重大な国内政治、治安上の問題でしたが、今回の事件がどの程度の影響を及ぼすのか、要注目でしょう。











サウディ東部州での衝突

何しろ、このところカタール問題と絡んで、反サウディ等の傾向の強いal jazeera net とal qods al arabi net の報道なので、どこまでの信ぴょう性があるのかは不明ですが、、両方とも地元活動家及び地元メディアによると、サウディの東部州のカティーフで、狭い路地に立てこもるシーア派の過激派とこれを排除しようとする官憲との衝突が続いていて(これまで警官2名を含む7名が死亡した由)、数百名の住民が外部に避難していると報じています。
http://www.alquds.co.uk/?p=764042
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2017/8/1/فرار-المئات-من-اشتباكات-بالعوامية-بين-الأمن-ومسلحين

記事によると問題は5月から続いているとのことですが、直接の原因(おそらく背景は東部州に多いシーア派住民の被差別意識でしょうが)や、狭い路地に包囲されているという過激派の人数や、その指導者、イランとかヒズボッラー等の外部との関係があるのかないのか、他方サウディ当局が動員している警官隊の数等全て不明なので、どの程度重要な事件かわかりませんが、、取りあえず






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